僕たちはガンダムのジムである の商品レビュー
ガンダムのビジネス本は大抵つまらないので、また出やがったか、と思った、のですが、アラ失礼、面白かった。 若い頃からベンキョウが出来たり目立ったりして、俺はガンダムだと勘違いした若者が、実は大抵ジムであり、そして多くのジムは、一緒に組織を腐らせるのにも加担してしまっているのだ。 ...
ガンダムのビジネス本は大抵つまらないので、また出やがったか、と思った、のですが、アラ失礼、面白かった。 若い頃からベンキョウが出来たり目立ったりして、俺はガンダムだと勘違いした若者が、実は大抵ジムであり、そして多くのジムは、一緒に組織を腐らせるのにも加担してしまっているのだ。 ガンダムであると誤解するな、正しきジム(せいぜいジムカスタム)であれ、俺もお前も量産型の低コスト人材だ、と…。夢がない? でも、まだボールというヒエラルキーがある、というのが、入れ替え可能な低コスト社会の恐ろしさなのか。僕らの年代ぐらいなら、とっくにジムだらけってわかっているけど、最近の作品は雑魚までガンダムだったりするから、若い人にお前はジムだ、と諭すのは簡単じゃないんだろうね。 シャア専用ザクと戦うはめになったら、ガンダムに頼めばいい。ガンタンクやガンキャノンに、頼める関係を作っておけばいい。そしてジムである僕らは、最後の見開きで溜飲を下げようぜ。
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僕らはいつもガンダムになりたい。それでも僕らはジムである。それを自覚する事から人生は始まる。 ガンダムであった事はないけれども、いつでもガンダムになりたい、ガンダムな自分を妄想して自分から目をそらす経験をいつでもしてきた節があるじぶんには耳の痛い話だった。 ガンダム/ジムと分...
僕らはいつもガンダムになりたい。それでも僕らはジムである。それを自覚する事から人生は始まる。 ガンダムであった事はないけれども、いつでもガンダムになりたい、ガンダムな自分を妄想して自分から目をそらす経験をいつでもしてきた節があるじぶんには耳の痛い話だった。 ガンダム/ジムと分ける事によって、自分の位置を確認し「等身大の自分」を自覚する。それが個人の幸せにつながるのだろう。ともに読んでいた小熊英二『社会をかえるには』講談社新書とリンクしていくのが自分の中で快感であった。 この本を読むと、なぜ茂木健一郎に彼が食って掛かったのかがわかる。 君たちは一機で選挙区を変える事はできない、ただの量産機だ。それは決して君たちのせいではないが、変えられない事実である。でもね、出来ない事を知る事で自分の出来る範囲、武器、得意な事をのばしていこう。
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