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闘病記専門書店の店主が、がんになって考えたこと の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2018/02/03

出版はされるけれども、流通・保存されにくい闘病記を専門に扱ってる古書店「パラメディカ」。その店主自身の闘病記です。闘病記の収集から、闘病記のポータルサイトに発展し、大学病院の図書館司書と協力して、ついには東京都立図書館に「闘病記文庫」が誕生します。 闘病記は読まないようにしてきて...

出版はされるけれども、流通・保存されにくい闘病記を専門に扱ってる古書店「パラメディカ」。その店主自身の闘病記です。闘病記の収集から、闘病記のポータルサイトに発展し、大学病院の図書館司書と協力して、ついには東京都立図書館に「闘病記文庫」が誕生します。 闘病記は読まないようにしてきていましたが、闘病記専門書店というものが気になって読んでみました。本文は普通にご自身の体験のエッセイです。巻末にはおすすめの闘病記リストもあります。

Posted byブクログ

2016/10/15

新しい視点での闘病記。途中、何度かグッと心に刺さる言葉があった。周りでがんに苦しんでいる人にどのような言葉をかければ良いか悩む時があるけれど、闘病記をプレゼントすれば本人のペースと本人の受け止め方で心が少しでも癒されるのではと感じた。

Posted byブクログ

2015/02/24

妻や自身の闘病記でもあり、闘病記の紹介もある。 がん=死ではなくなったとはいえ、がんは転移との闘いで、治すことはできないんだなぁ。

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2013/06/14

この本自体が闘病記でもあり、そして闘病記専門店主によるブックガイドでもある。ある意味盛りだくさんでぜいたくだが、その分散漫になっている面も。ともあれ、「パラメディカ」には星野氏がいなくなったとしても続いてほしい。

Posted byブクログ

2012/10/30

闘病記専門書店なんてものがあるのには驚いたが、その店主が大腸癌と診断されたという。 著者は妻の乳がん(肺転移)をきっかけに同じ病に戦い、生または死に立ち向かう人々が何を考え、どのように処したのかを知ろうと闘病記を集め始めたが、本人も大腸癌(肝転移)を診断されることになった。 ...

闘病記専門書店なんてものがあるのには驚いたが、その店主が大腸癌と診断されたという。 著者は妻の乳がん(肺転移)をきっかけに同じ病に戦い、生または死に立ち向かう人々が何を考え、どのように処したのかを知ろうと闘病記を集め始めたが、本人も大腸癌(肝転移)を診断されることになった。 著者も本の中で認めるように、自費出版も多い闘病記の1/3は反面教師として読むべき本が多いという。それでも著者はそれも含めて人が病と戦う(付き合う)ことの意味は、医学の専門家側からの視点では分からないことが多いと考え、闘病記コーナーを図書館や病院に作る運動を手がけている。 著者が闘病記から学んだことの一つに「お馬鹿さんを装」って病院に行くのが良い、とある。中途半端に知識のある患者は厄介者として扱われるというコミュニケーション問題の苦々しい経験が闘病記に多く綴られているからだという。 医師は本人が病気にならない限り闘病の当事者にはなれない。医師-患者関係に横たわる溝を埋めるとまではならずとも、お互いが手を伸ばし合うきっかけの一つにはなるのではないかと考えた。 闘病記ブックガイドとしてもとても読みやすい。もちろん癌以外の疾患についての闘病記も記載されている。

Posted byブクログ