ブラック・ドッグ の商品レビュー

レーヴィピンフォールド【作】,片岡しのぶ【訳】

2023/07/10

別冊太陽『こわい絵本』選書　　
「怖くて大きな犬。どれぐらい大きいかって？トラぐらいだよ、いや、ゾウみたいにさ、いや、ティラノサウルスぐらい・・黒い犬は人々の想像力でどんどん大きくなり、末っ子のチャイが玄関に出たときにはこの世の物とは思えないほどでかい犬になっていた。
　巨大な黒い犬となった暗鬼を、もとの犬に戻したのは末っ子のチャイ。」

2018/07/07

大きな黒い犬が、ドーンと登場するページを見るだけで、この絵本を読んだ価値があると思わせてくれる一冊。
思い込みって怖いわーって本。
結局、一番のおちびちゃんが、一番冷静だった、というお話。

2016/11/19

細く詳細な線で描かれた油絵？が美しい。
文字のない見開きページからの始まりが映画的。

セピアの小枠で進む話の展開と描き込まれた見せる色彩のページの対比が面白い。
恐怖の増大という迫力が明確に伝わってくる。
無垢で無知であることは時に最強である。

それにしても、部屋の各画面に描かれている緑の蛸？が気になる･･･。

2016/04/26

大きい犬の鼻が湿っている感じが伝わってくるようなおそろしい迫力があり、最終的には日常にきちんとまるくおさまるのも秀逸

2012/12/19

美しい表紙の絵に惹かれて手に取りました。一目みただけで悪運に取り憑かれるという「ブラック・ドッグ伝説」。ある朝家の前で黒い犬を見たホープさん一家、末っ子チャイ以外はみんな震え上がって…。こわいと思えば一匹の犬だって巨大な怪物にも伝説のブラック・ドッグにもなるというお話。