30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと の商品レビュー
この人がブログでいろいろと発信し始めたとき、けっこう話題になったよなぁと懐かしく思う。書いてあることはだいたい間違っていない。公務員の良さというのは、批判ばかり受けるけれども、あくまで実行者として予算にしろ法律にしろ、決めることができるということだと思う。そういう意味でも、辞めた...
この人がブログでいろいろと発信し始めたとき、けっこう話題になったよなぁと懐かしく思う。書いてあることはだいたい間違っていない。公務員の良さというのは、批判ばかり受けるけれども、あくまで実行者として予算にしろ法律にしろ、決めることができるということだと思う。そういう意味でも、辞めたあとに同じ業界で評価者として生きていくのはどうなんだろうか。楽しいのかな。どうしても売れるためには過激な方向に行かざるを得ないし、けっこう大変そうだ。
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労働環境はやはり良くない。 肉体の余裕は失われ、健康も損ねる先にあるものはなにか。 それまでしてもやることなのか。 私心を殺して折衷案を作る究極の調整仕事。 いかに大臣や副大臣が省庁をこえた調整を主体的にするかが大事。 ただ、あまり労働環境をよくすることについての具体的なこと...
労働環境はやはり良くない。 肉体の余裕は失われ、健康も損ねる先にあるものはなにか。 それまでしてもやることなのか。 私心を殺して折衷案を作る究極の調整仕事。 いかに大臣や副大臣が省庁をこえた調整を主体的にするかが大事。 ただ、あまり労働環境をよくすることについての具体的なことは書いてなかった。
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東大経済→経済産業省キャリア 仕事内容、政治とのからみ。特に民主党政権時 キャリア官僚制と天下りの必要性、功罪
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まさにタイトルの通りの内容でした。 この年代のキャリア官僚の回想本はなかったので、貴重な一冊かと。 官僚の役割や仕事、キャリア制度や天下り制度など、かなり率直に語っており、興味深く読ませていただきました。 著者のブログもあるそうなので、お邪魔してみようかと思います。
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通産省を辞めようとしてる若手キャリア官僚がなぜ官僚になったのか、なぜ辞めたいのか、どのような仕事をしてるのか、どのような人事制度なのか、そういったことを書いている。やっぱり中央官庁のキャリアは大変だな。ここに勤める優秀な人材をいかに活かしていくかが今後の日本を左右していくと思う。
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官僚制の内実を、個人視点、実例込みで正直に描いた点に価値がある。反面、今後への示唆や改善案の提起は目新しくもなく、また辞めた後のブログで見る迷走からしても、説得力に欠ける。もう一度読むとしても実体験ベースのところだけ。
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30歳のキャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと / 宇佐美 典也 / 2013.04.09(9/137) お金がなくなると人は余裕や尊厳がなくなり、人間関係が崩れていくもの。生活基盤となる収入が幸せの最大公約数。 東大卒業生で法曹界に入る人や官僚が多いのは、サークルの...
30歳のキャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと / 宇佐美 典也 / 2013.04.09(9/137) お金がなくなると人は余裕や尊厳がなくなり、人間関係が崩れていくもの。生活基盤となる収入が幸せの最大公約数。 東大卒業生で法曹界に入る人や官僚が多いのは、サークルの影響がある(行政機構研究会など) 政治家:国の大きな方向性を示す、官僚:決められた枠組みの中で、ルールを守りつつ、国の大きな方向性を社会に実装することを目指す機械的な集団。 紙爆弾:質問責め 日本の行政システム=官僚制:縦割り化して、役割分担を明確にすることにより、細分化・専門化した行政問題に的確に対応する能力を養う、という発想であり、横断的連携を前提とした組織になっていない 縦割りを超えた問題への対応に弱い。 縦割り打破はチャレンジング。役所は縦割りということを前提とし、縦割りの線引きと社会の向かうべき方向性がかい離しないよう、省庁再編等により省庁ごとの役割分断を不断に見直していく。そのうえで、政治家がリーダーシップをとって、縦割り構造を越えて、連携する仕組みの構築に向けた議論をする。 予算査定、産業振興、防衛など機能別になっていて、防衛戦略と外交戦略と連動したエネルギー資源の確保や、経済成長を前提とした財政再建、社会保障の国庫負担を軽減する為のヘルスケア社会の構築、等々、重要な社会問題に対応した形になっていない。 官僚組織がうまく機能しない原因を採用方式や縦割り文化に求めるのではなく、組織の役割そのものを抜本的に見直すこと。 発注~取りまとめ業務、会議準備、国会業務=若手の基本。 政策見直し時は、官僚自らが何か考えるという形を極力避け、たいてい外部有識者の諮問人会を設けて、報告・答申をうけて、政策を実施する、という立場をとる。官僚の直接的責任を軽減する。 天下りは人事システムの一貫として組み込まれている。 全廃ではなく、天下りの弊害を取り除く。既得権益なくす。官僚OBの能力やネットワークを社会のためにどのように用いるか。 天下り、改め現役出向、実態は同じ。
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政治家の黒子的な存在であり、大きい仕事ができるという意味ではやりがいはあると思う。年功序列で月400時間働こうが残業代はほとんどなく働く姿はブラック企業と変わらない。国がこのような古い働き方をしている限り、優秀な人材はどんどん外資系などに流れていくと感じた。よく聞く話だけど入札案...
政治家の黒子的な存在であり、大きい仕事ができるという意味ではやりがいはあると思う。年功序列で月400時間働こうが残業代はほとんどなく働く姿はブラック企業と変わらない。国がこのような古い働き方をしている限り、優秀な人材はどんどん外資系などに流れていくと感じた。よく聞く話だけど入札案件担当者が途中で異動してしまうの無責任すぎる。
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著者は、元経済産業省官僚の「うさみのりや」さん。1981年生まれだから、今年33歳かな。東大経済学部を出た後は、経済産業省に入省。それなりにがむしゃらに働き実績も作り、そのままいけば、おそらく絵に描いたような官僚人生を送ることができたと思うが、それは本書を読んでほしい。いまはブロ...
著者は、元経済産業省官僚の「うさみのりや」さん。1981年生まれだから、今年33歳かな。東大経済学部を出た後は、経済産業省に入省。それなりにがむしゃらに働き実績も作り、そのままいけば、おそらく絵に描いたような官僚人生を送ることができたと思うが、それは本書を読んでほしい。いまはブログで情報発信をしたり、BLOGOSでメルマガを配信したりしている。ボクもメルマガを購読しています。http://usami-noriya.com/ 入省直後は、常時400時間を越える労働が続いたという。これって、残業ベースで200時間を越えてるってことだ。ボクの経験で言っても、残業を200時間越えることは相当大変。企業であれば、間違いなく36協定(さぶろくきょうてい)違反だ。しかも、200時間を越える残業が継続的に続くなら、ボクだったら間違いなくボロボロになる。体力的にも精神的にもだ。 本書の中にこんな記載がある。「お金がなくなると人は余裕や尊厳がなくなり、人間関係が崩れていくものです。幸せはお金では測れないと思いますが、生活の基盤となる収入が幸せの最大公約数なのは間違いありません」。まじめに働いていれば、少なくとも基盤となる日常の生活は確保できる。ボクだってそれを信じたいけど、実際には違う。いまの日本、いや資本主義が抱えている大きな問題だろう。みんな、多かれ少なかれ違和感を感じているけど、誰も明確な答えを出せていない。うさみさんも、そんな想いがあったからこそ入省した官僚組織だけど、官僚だけが悪いといわれることに辟易とすることもあったろう。 職務上、官僚が明かす内幕というのは公の情報にはなりづらい。だけど、そんな視点を与えてくれる本だと思う。 うさみさん、メルマガ購読しています。頑張ってくださいね!
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元経済産業省の官僚であった筆者が、まだ在職中から書き溜めた文章を本にまとめたもの。現場の実情や、公務員として働いていたからこその意見に重みを感じる。大多数の、真面目に国のために働こうとしている公務員のモチベーションを削いでしまう現在の制度により、長い目でみて国民に不利益を被ること...
元経済産業省の官僚であった筆者が、まだ在職中から書き溜めた文章を本にまとめたもの。現場の実情や、公務員として働いていたからこその意見に重みを感じる。大多数の、真面目に国のために働こうとしている公務員のモチベーションを削いでしまう現在の制度により、長い目でみて国民に不利益を被ることになるのではないかと思われた。
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