うそつき の商品レビュー

戸松淳矩【著】

2020/03/16

倒叙ミステリーの紹介サイトで目にして読んでみましたが・・・期待していた「登場人物の魅力や深み」を見いだせないまま読み終えてしまった感じ。
つまらないわけじゃないんだけど消化不良気味というか、いま期待してた面白味と噛み合ってなかったかな。

2013/02/17

自分の小説が外国作家の作品と酷似していて困惑しているアマチュアの物書きと、事件を目撃したが警察にも連絡せず死者の鞄を持ち去り嘘をつき続けるフリーター。誰がどんな嘘をついているのか？
フリーターのパートはスリラーのような不気味さを少し感じるが中途半端。特に死者のキャッシュカードを使うが残高が増えるとこなどはもっと雰囲気を煽れると思う。
それに比べアマチュアの物書きのパートはもっと地味。伏線もあるもののトリックはあまり無い。
あらすじに書かれているほど衝撃作では無い。

2012/11/09

偶然遭遇した殺人現場に落ちていたバッグを盗んだことから奇妙なトラブルに巻き込まれる嘘つき男。自信作が海外作家の作品に酷似していることを知り衝撃を受ける同人作家の「私」。平行して語られる二つの物語が徐々に絡みあっていく過程の見せ方が巧みで、最後まで興味を途切れさせない。とはいえ、どうにも消化不良というかカタルシスに欠ける気が……。