すみれノオト の商品レビュー
23歳で夭折した作家、松田瓊子の作品と関係者のエッセイが納められた1冊。瓊子の作品は装丁から想像される通り、女学生的な清らかな作品ばかり。自然と花と音楽と子どもがいきいきと描かれている。 婚約者に対する激しいまでの愛情が綴られている日記も興味深かったけど、わたしは瓊子が亡くなるこ...
23歳で夭折した作家、松田瓊子の作品と関係者のエッセイが納められた1冊。瓊子の作品は装丁から想像される通り、女学生的な清らかな作品ばかり。自然と花と音楽と子どもがいきいきと描かれている。 婚約者に対する激しいまでの愛情が綴られている日記も興味深かったけど、わたしは瓊子が亡くなることも、瓊子の没後、夫は瓊子の妹の稔子と再婚したことも知って読んでるので切なかった。死別した配偶者の兄弟姉妹と結婚することはよくあったみたいだけど、そういうのはお見合い結婚とかの場合だけなのかなと思ってたから、結構衝撃的。収められた姪(再婚した智雄と稔子との間の子ども)の文章では両親の再婚に対する複雑な思いも感じ取れた。瓊子の日記読んじゃうと、やっぱりそうなるよね…。
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綺麗なことばが並べられています。 随筆を拝見すると、筆者がチグハグな人のような気がして、どうしても違和感がぬぐえません。 女子学生気質を脱することが無いように頑張った結果として、書くことができた代物なのかもしれません。
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穏やかで美しい日本語を使う筆者の随筆、日記、小説、短歌集。女子学生のアルバムや日記を盗み見ているかんじ。
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