絵画の住人 の商品レビュー
諫早祐真は高校を中退し、バイトで食いつなぐ毎日を続けていた。 そんなある日とあるきっかけで一枚の絵画と出会う。その出会いが、彼を導いていくというお話。 全体を包む優しい雰囲気が心地良い。着眼点も面白く、読み手を退屈させることはない。しかし…どうにも物足らないというのが正直な読後感...
諫早祐真は高校を中退し、バイトで食いつなぐ毎日を続けていた。 そんなある日とあるきっかけで一枚の絵画と出会う。その出会いが、彼を導いていくというお話。 全体を包む優しい雰囲気が心地良い。着眼点も面白く、読み手を退屈させることはない。しかし…どうにも物足らないというのが正直な読後感だ。 秋目人氏は前作『騙王』でみせたように、人生の苦味や痛みを描写するのが上手い。そういう意味で本来の主題は祐真の人生の物語であったのだろう。筆者の特性からいえば、もっと主人公の事情を全面に押し出し、短編連作という形ではなく、第五章のキュクロプスの話ともう一章だけで十分だったのではないかと思う。 構想が面白く、文章力も高いため、返す返すも残念である。次作に期待。
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思っていたよりも毛色が違っていた。 そして意外と面白かった。 絵を擬人化するのはなかなか楽しい。 もっと読みたいと思った。
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内容…★★★ 人物…★★★ 文体…★★★★ ほわっとした悩みを抱える絵画たちのお話でした。 とりあえず表紙、可愛いけど『絵画の住人』の少女は、 もっと頭身があるイメージ。 こんな幼女じゃないはずだ。 それで次巻から佑真と少女のラブストーリーが・・・ はじまらないかな。 最後...
内容…★★★ 人物…★★★ 文体…★★★★ ほわっとした悩みを抱える絵画たちのお話でした。 とりあえず表紙、可愛いけど『絵画の住人』の少女は、 もっと頭身があるイメージ。 こんな幼女じゃないはずだ。 それで次巻から佑真と少女のラブストーリーが・・・ はじまらないかな。 最後は二人とも一枚の絵になって終わるといい。 なにか絵の知識が得られるかな、と思って読んだんですが、 特に歴史が、時代背景が、とかではなくて絵画の作者が込めた思いを 秋目先生が素敵に考察してあんまり重たくなくほんわり書かれてます。 そういうところもあって、飾ってある絵全部が複製になってるのかな。 次巻でるといいな。
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