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鋏の記憶 の商品レビュー

3.3

17件のお客様レビュー

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2023/10/25

連作4編。高校生の桐生紫と従妹で警視庁刑事の桐生進介が主人公。紫はサイコメトラーで事件解決につながるのだけれど、そこまで超能力をメインに置いていないので純粋にミステリを楽しめました。人の悪意を描いたものから、親のせつない愛を感じるものあり楽しめました。表題作が一番好みでした。

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2018/05/25

超能力を交えたミステリー連作短編集。全4作。 ●三時十分の死…ペンダントに残された記憶とアリバイ ●鋏の記憶…この鋏、小さい子を刺したことがあるわ ●弁当箱は知っている…美人妻の愛妻弁当 ●猫の恩返し…お手伝いさんに恋をしちゃいました 物の記憶を読み取る力・サイコメトリーの能力...

超能力を交えたミステリー連作短編集。全4作。 ●三時十分の死…ペンダントに残された記憶とアリバイ ●鋏の記憶…この鋏、小さい子を刺したことがあるわ ●弁当箱は知っている…美人妻の愛妻弁当 ●猫の恩返し…お手伝いさんに恋をしちゃいました 物の記憶を読み取る力・サイコメトリーの能力を持つ女子高生・紫。 幼いころに両親を亡くし祖母と暮らしていたが祖母も亡くなり、一回り年上の親戚の進介と同居することに。 刑事である進介と共に事件を紐解いていく。 超能力系のお話は大好きです。 宮部みゆきの「龍は眠る」「クロスファイア」筒井康隆の「家族百景」「七瀬ふたたび」とか何回も読んだなぁ。 でも今回はそこまで超能力を駆使してません。 今邑さんの作品は気構えずにすらすら読めてちゃんと楽しめるのがいいところ。 派手なトリックや奇抜なこともないし読みやすい文章を軽いといってしまえばそれまでだけど、起承転結もテンポも良く、最後まで興味を持って読ませる筆力は素晴らしいと思います。

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2018/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリ短編集。あとがきによると、ホラーを意識して書いたらしいが、全くその印象はない。それよりもESP絡みにすることで論理構築手抜き感が強い。まあ各作品ともミスリードがあってプチドンデン返しの趣向ありなので、その系が好きな人には楽しめるかも。

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2017/09/30

肩を張らずに読める、4作からなる連続短編。 今邑作品はどれもサクサク読めて割と好きなのですが、私はあともう一声欲しい!といつも思ってしまう。 表題作の『鋏の記憶』よりも『弁当箱は知っている』が私は好きでした。 ラスト切なすぎるけれど。 サイコメトリーって何だか面倒そうだなぁ。 ...

肩を張らずに読める、4作からなる連続短編。 今邑作品はどれもサクサク読めて割と好きなのですが、私はあともう一声欲しい!といつも思ってしまう。 表題作の『鋏の記憶』よりも『弁当箱は知っている』が私は好きでした。 ラスト切なすぎるけれど。 サイコメトリーって何だか面倒そうだなぁ。 触ったもの全ての記憶が読めちゃうのかしら。 だとしたら物凄くしんどそう。

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2014/11/23

ホラーって云われてることもあるようだけど、全然ホラーじゃない。立派なミステリで、かつヒューマンドラマで、なかなか良かったです。紫もいいけど、進介がなかなかいいヤツ。映像化で見てみたい。

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2014/10/07

サイコメトリーによって真実が見えてくる設定が面白かった。短編集なのが残念。シリーズになっていたら良かったのになあ。紫ちゃんの活躍がもっと見たかったです。二瓶乃梨子もいい味出していて好き。

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2014/04/20

物に触れると所有者の記憶を読み取ることができる「サイコメトリー」能力を持った、女子高生の桐生紫。その力を生かして、周囲で起こった4つの怪事件の捜査を手助けすることになったが…。 サイコメトリーを扱った小説はこれまでに朱川湊人の「わくらば」シリーズを読んだことがあるが、それより1...

物に触れると所有者の記憶を読み取ることができる「サイコメトリー」能力を持った、女子高生の桐生紫。その力を生かして、周囲で起こった4つの怪事件の捜査を手助けすることになったが…。 サイコメトリーを扱った小説はこれまでに朱川湊人の「わくらば」シリーズを読んだことがあるが、それより10年近く前に書かれた作品。サイコメトリーはかつてライトノベルで流行ったらしいが、本作もラノベのような感じがした。 (C)

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2013/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4編からなる連作短編。 主人公はサイコメトリー能力のある女子高生。 こう書くと気張ったチープな物を想像してしまうかもしれませんが、実際は常に彼女が前面に出てくる訳ではなく、1つのスパイスというような感。 どのお話も面白かったです。 ホラーではなくミステリですね。 それぞれのお話の終わりがなんとも今邑さんらしい。 廃刊になっていたので、こちらの中公文庫で読めて良かった。 続きを是非書いて欲しい。

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2013/11/07

連作短編集。 可もなく不可もなく面白い。 作者も巻末で書いている通り、表題の鋏の記憶が一番設定とか面白い。 けど、どうにもこの人の作品、どれも初めて読んだ気がしないんだなぁ…。もしかしたら中学位の頃に読み漁った中にあったのかな? 懐かしくて、既視感。

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2013/10/25

物を触っただけで持ち主の容姿や内に秘めた心情や体験を感知できる超自然的な現象、『サイコメトリー』をもつ女子高校生の紫と親戚の桐生進介(警察官)が事件を解決する連作短編集。ホラー的な事件や一風かわったミステリー事件、はたまた心暖まる事件など本格的な感じじゃないところが逆に読みやすか...

物を触っただけで持ち主の容姿や内に秘めた心情や体験を感知できる超自然的な現象、『サイコメトリー』をもつ女子高校生の紫と親戚の桐生進介(警察官)が事件を解決する連作短編集。ホラー的な事件や一風かわったミステリー事件、はたまた心暖まる事件など本格的な感じじゃないところが逆に読みやすかった。良い意味で今邑作品らしくない一冊です。

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