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コラーゲン物語 第2版 の商品レビュー

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2013/04/16

 タンパク質のうちコラーゲンを中心に開設している。ただ、「まえがき」にある通り著者の自伝の側面が強く、コラーゲンそのものを学ぼうとするとやや不満に感じるかもしれない。一方で自伝・エッセイとして見れば当時の研究者の様子が垣間見れて面白いかもしれない。  さて、コラーゲンといえば美容...

 タンパク質のうちコラーゲンを中心に開設している。ただ、「まえがき」にある通り著者の自伝の側面が強く、コラーゲンそのものを学ぼうとするとやや不満に感じるかもしれない。一方で自伝・エッセイとして見れば当時の研究者の様子が垣間見れて面白いかもしれない。  さて、コラーゲンといえば美容やアンチエイジングなどで取り上げられることが多いが、ここで議論となるのはコラーゲンの経口摂取が有効であるか?という点である。経口摂取すればアミノ酸に分解されるため効果がない、とする意見がある一方で臨床においては効果が確認されたとの報告もある。コラーゲンの専門化の著者がいくつかの「最新の」論文を精査した上で、『コラーゲンの経口摂取効果の証明は十分とはいえないが、有効性を示唆する結果が多く得られていて、有効と思われる。少なくとも「効くはずがない」と切り捨てることはできないと思う。』としている。つまり、コラーゲンが分解されることによって得られる機能性ペプチド、プロリン、グリシンの複合的な作用によって何らかの効果はあるということである。少なくとも不足しがちなプロリン、グリシンを大量に含むコラーゲンを摂取することは無駄ではないという事でもある。なかなか興味深い結論であった。

Posted byブクログ