1,800円以上の注文で送料無料

シモーヌ・ヴェイユ「犠牲」の思想 の商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鈴木順子『シモーヌ・ヴェイユ 犠牲の「思想」』藤原書店、読了。参加することと神秘主義--異なる二つの顔を持つ最も難解な女性思想家の思考とその生を包括的に解き明かそうとする意欲的試み。犠牲と義務の観念を手がかりにヴェイユの一貫した「他者を生かすため」の思想を浮かび上がらせる。

Posted byブクログ

2013/10/25

読みやすく、とても面白い本だった。犠牲/非人格/自然圏といった思想から、普遍性としての善性、或いは普遍的善性へと至る、非人称的倫理性。

Posted byブクログ

2013/04/18

シモーヌ・ヴェイユにおける「犠牲」の思想を着眼点として、ヴェイユの思想を「有機的に」描こうとする研究。宗教研究・文化人類学研究などから「犠牲」観念を深化させていくなかで、ド・ゴール亡命政府への献策との関連で「祖国のための犠牲」という思想にヴェイユは到達する。何のための犠牲なのか、...

シモーヌ・ヴェイユにおける「犠牲」の思想を着眼点として、ヴェイユの思想を「有機的に」描こうとする研究。宗教研究・文化人類学研究などから「犠牲」観念を深化させていくなかで、ド・ゴール亡命政府への献策との関連で「祖国のための犠牲」という思想にヴェイユは到達する。何のための犠牲なのか、という点で、ヴェイユが考えていた犠牲が捧げられるべき対象は、「近代的」政治思想とは一線を画するという。

Posted byブクログ