人間コク宝 まんが道 の商品レビュー
吉田豪の漫画家たちへのインタビュー。 漫画家は基本的にモテなくて、そのモテないことを克服したタイプと、そのまま引きずっているタイプがいる。という切り口で皆にインタビューしている。 なので、漫画について語ってもらうというよりも、漫画家たちの恋愛観から、その人のキャラクターに迫る...
吉田豪の漫画家たちへのインタビュー。 漫画家は基本的にモテなくて、そのモテないことを克服したタイプと、そのまま引きずっているタイプがいる。という切り口で皆にインタビューしている。 なので、漫画について語ってもらうというよりも、漫画家たちの恋愛観から、その人のキャラクターに迫るような感じ。 中高時代には日陰でくすぶっていて、アシスタントの時も同様、漫画家として有名になってきたら、突如モテ始める。というのが皆の傾向。 正直、この切り口自体はどうでも良いかなと思うけど、それぞれの漫画家のキャラクターが引き出しやすい(あえて漫画の話をしないことで)のが面白い。 漫画家から漫画を抜いて質問するので、皆、凄い人に見えないところが。ただの人間として身近に感じられる。 福満しげゆきとカラスヤサトシの応酬など。 エッセイ漫画系の戦略のようなものも垣間見れて面白かった。
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「海猿」「特攻の島」の佐藤秀峰の対談が読みたくなり図書館から借りた。著作権ロイヤリティーもらえるなら作品が作者の原作の意図から離れても許す、という点も笑った。
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漫画家はひがみっぽい人が多くてそういうところが面白いのだが、そうでもない人も中にはいて、そんな人は多くの人と関わりがあり、それはそれで話がとても面白い。 中でも杉作J太郎さんは抜群で安定した面白さ。収録された2005年から11年目の現在、杉作さんは東京を離れて活動されており、今またインタビューして欲しい。
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漫画ファンかつ、サブカルにも少し憧れていたということで勢いで買ってしまった。インタビュー集なんで枕元に置いて、ちびちび読んだ。なかなかこじらせた人達が多くて面白かった、福満しげゆき面倒過ぎw
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僕、ライブが苦手で。ライブで一体感を持って盛り上がると、どうしていいかわからないんで。僕は自分の楽しみ方をしてるのに、歌ってる人に煽られるとどうしていいかわからなくなって。「お前、もっとノれよ!」みたいな感じがすると、そのプレッシャーで楽しめなくなって。ホントは楽しいのに。心の中...
僕、ライブが苦手で。ライブで一体感を持って盛り上がると、どうしていいかわからないんで。僕は自分の楽しみ方をしてるのに、歌ってる人に煽られるとどうしていいかわからなくなって。「お前、もっとノれよ!」みたいな感じがすると、そのプレッシャーで楽しめなくなって。ホントは楽しいのに。心の中ではすごい楽しんでるんで。あれがちょっと嫌ですね。家の中でCDを聴いてるのが一番楽しいですよね。(若杉公徳)(p.80) 僕はミュージシャンになりたい時期があったんで、ライブを観るの嫌いなんですよ。ステージに上がってる人が羨ましくなっちゃうから、観ててザワザワするんですよ。「なんで俺はその他大勢にならなきゃいけないんだ!」みたいな思いがあって。だから拳も上げないし、踊ったりしないです。悔しいから、なるべく観ないようにしていて。CDはいいんです。作品として聴きますから。ライブ自体もいいんですよ。ただ僕が会場のオーディエンスになるのが嫌で。(浅野いにお)(p.100) そのときに初めて、僕は自分が権力を持っていないことを悔やんだんですよ。もし僕がフジテレビの社長だったら、「明日からフジテレビのキャラクターは加護ちゃんで行こう」とか、「明日からフジテレビはモーニング娘。の取り合いをして、テレ東と全面戦争を開始する」とかやれるし、そしたら、すごい人気あるみたいに見えるじゃないですか。僕が東映の社長だったら、「今年の正月映画は加護ちゃんで行こう!」「春休みは後藤で!」とかやれるんだけど、権力がないとできないことがあるって気がついて、墓場プロダクションを始めるわけですよ。(杉作J太郎)(p.315)
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最近漫画(青年誌)を読んでないのがよくわかった。インタビューを受けている漫画家のうち半分以上知らないし、知っていても読んだことない人が4分の3くらい。それとも、特殊な作家さんしか選ばれていなかったのだろうか。とはいえ、インタビューの内容は秀逸で一回読んでみるべ、と思わせるものでし...
最近漫画(青年誌)を読んでないのがよくわかった。インタビューを受けている漫画家のうち半分以上知らないし、知っていても読んだことない人が4分の3くらい。それとも、特殊な作家さんしか選ばれていなかったのだろうか。とはいえ、インタビューの内容は秀逸で一回読んでみるべ、と思わせるものでした。 海猿の作画されている作家さんもインタビューされていたけど、そりゃこんな性格の人だったらあんな騒ぎにはなるかなと。
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プロインタビュアー、吉田豪の本領が発揮された一冊。好きな漫画家のことはより好きに、そうでなかった漫画家にも興味を持ちました。
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