ウィンディ・ガール サキソフォンに棲む狐(Ⅰ) の商品レビュー
高校一年の主人公がアルトサックスに出会い、吹奏楽部で合奏するうちにジャズと出会い、成長する姿を描くうちに父の死の謎とそれに伴う母との確執を描く「音楽小説」。 いくら顧問がクラシック偏重主義とはいえ、今どきの高校生にしてはポップスやジャズについて知らなさすぎるような気もしなくはない...
高校一年の主人公がアルトサックスに出会い、吹奏楽部で合奏するうちにジャズと出会い、成長する姿を描くうちに父の死の謎とそれに伴う母との確執を描く「音楽小説」。 いくら顧問がクラシック偏重主義とはいえ、今どきの高校生にしてはポップスやジャズについて知らなさすぎるような気もしなくはないが、それ故最初のジャズとの出会いがフリージャズだったりビバップだったりするのかも。 続刊の文庫化は待てないかも。
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読んで良かった。楽しかった。主人公のさっぱりした行動力や音楽に取り組む姿勢が、とっても好きだ。各節のミステリパートとファンタジパートは、そこそこの楽しさ。ヤバそうな警察官とヒステリックな母親で終局。これで、2年待たされてたらキツかったですよね。続編まだ読めてないけど、明日、図書館...
読んで良かった。楽しかった。主人公のさっぱりした行動力や音楽に取り組む姿勢が、とっても好きだ。各節のミステリパートとファンタジパートは、そこそこの楽しさ。ヤバそうな警察官とヒステリックな母親で終局。これで、2年待たされてたらキツかったですよね。続編まだ読めてないけど、明日、図書館へ借りにいく。
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中山七里、奥泉光とは対照的に、演奏シーンをさらっと描写しているのでテンポは良い。ジャズ初心者の女子高生がいきなり坂田明(たぶんモデル)から入る設定は面白いし、演奏の楽しさも伝わってくる。管狐の活躍は今後に期待!
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好きな設定ではあるのだけど、主人公の典子がまだまだ お子様で(高校生だから当たり前ではあるのだけど) あまり感情移入ができなかったのが残念。 今後の展開で、もっと好きになれるといいのだけど。
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色んな要素がごちゃごちゃ。それもジャズっぽいのかしら? 面白いのか面白くないのかもよう分からん。 でも続きは気になる!
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- ネタバレ
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副題が「サキソフォンに棲む狐」とある。 表紙のイラストを見て、女子高生のブラバン小説かと思いきや、予想に反してジャズが絡むミステリ。 おまけにクダギツネなる妖精いや妖怪もどきが、主人公の相棒として登場してくるという展開に驚き。
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+++ 永見典子は須賀瀬高校一年生。吹奏楽部でアルトサックスを吹いている。父・光太郎は二年前に新宿で不審な死を遂げ、母の瑤子と二人暮らしだ。彼女の行動に異常に口出しする母に、反発する典子。そんな典子の秘密の親友は、彼女のサックスに棲みつくクダギツネのチコだ。譜面が絶対で、部員に命...
+++ 永見典子は須賀瀬高校一年生。吹奏楽部でアルトサックスを吹いている。父・光太郎は二年前に新宿で不審な死を遂げ、母の瑤子と二人暮らしだ。彼女の行動に異常に口出しする母に、反発する典子。そんな典子の秘密の親友は、彼女のサックスに棲みつくクダギツネのチコだ。譜面が絶対で、部員に命令を強制する顧問の高垣、いやな先輩・柿沢、厳しい練習、理不尽な説教、でも典子は仲間たちとレギュラー・オーディションやコンテストの準備に部活を頑張っていた。ところが、そんな吹奏楽部に、不思議で不吉なトラブルが次々に起こる。典子はチコの力を借りながら、トラブルを解決していく。一方、典子は父の最期の様子を知ろうと新宿に行き、ふと入ったライヴハウスでミュージシャン・坂木新のステージを観る。力強くさまざまなものを自由に表現するその演奏に強い衝撃を受け、典子は未知の音楽の魅力に導かれていく…。事件に、人に、音楽に、出会い、ぶつかり、悩みながら進む少女を描く連作小説。 +++ うわぁ、ここで終わるの!?と思わず叫びたくなるラストである。一体自作ではどんな展開になるのやら。 永見典子は質屋でどこのメーカーのものとも知れぬ手作りらしいサックスと巡り合い、なんとか手に入れるが、そこには地狐(チコ)が棲みついていた。典子の父は永見光太郎。そしてサックス、と言えば、永見緋太郎と無関係とは思えないが、本作では関係性は明らかにされていない。そのうち明らかにされるのだろうか。一作目は、典子がジャズと出会うための導入篇のようだが、典子がどうジャズサックスとかかわっていくのかとか、父の死の真相とか、緋太郎との関係とか、二作目以降への期待がいやが上にも高まる一冊である。
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