そしてすべてが動きだす の商品レビュー

内田カヲル(著者)

2012/09/29

「そして続きがあるのなら」　「帰らなくてもいいのだけれど」の3作目。これで打ち止めは寂しいです。
前回、双方の両親に結婚宣言？した時点で、大体ハッピーエンドな感じでしたけど、その後の二人はどうなってるんだろう…というモヤモヤ妄想からは開放されること間違いなしのストーリーでした。
やっぱり、いいわ坂口。巨乳の谷間にすね毛のエロスがパワーアップ。ガサツで暴君なドロ●ジョ様健在！

ラブラブだし、今の仕事場を立ち退かなくてはいけなくなって、二人で仲良く新しい愛の巣を探しているかと思ったら…藤代がヘタレて後ろ向きに。原因は、訪れた不動産屋で藤代が苦手な元坂口の同級生と再会したせい。
この男に、坂口が漫画家を断念したのが自分のせいだと詰られてショックを受けてしまうのです。
坂口の気持ちは、一番藤代が分かっているからこそマンガを描き続けているんだと思ったんですけどね。
藤代が落ち込んでいる理由が分からないまま、坂口は彼なりに一生懸命フォローしていて、優しいんです。愛を感じます。
そして、周囲がまたいいんです。二人のことすごく好きなんだな～って思わせます。永山や大高の思いにジーンとしました。皆、二人にも、そして作品にもすごく深い思い入れがあるんですよね。
最後の仲直りH、すごく萌えました。
しかし。最初から比べるとどんどん白っぽくなっている修正。写実しちゃだめなのは分かってますが、笑います。

癒しの猫カフェ、仲良くしているところがすごくいいですよね。猫たちと坂口！どっちもかわいい♥

同時収録の、「キミの落下速度」「キミの心理物理量」は「夢中になっちまえ」のスピンオフ。
ふられたジョエルの救済ストーリーで、とってもよかったです。スーツアクター萌えなので、オタクのレキちゃんの気持ちがよくわかる。スーツ姿のブルー限定ってところが…ニヤついてしまいました。これにはジョエルもグラッときますよね。ドジっ子だけど仕事はちゃんとできるレキちゃんは、めんどくさいヤツですがとても面白いんです、笑っちゃう。そんな彼に対するジョエルの態度がやさしくて素直できゅんとしちゃいました。
本編共々よかった。また、ちょこちょこと後日談を描いてほしいです。

2012/09/27

大好きなシリーズ！ でも今回は藤代のネガティブ思考にいい加減イラッと来た(-"-;) もー先輩の事好きすぎて、１個新しい情報を入手すると１個大切な事忘れちゃうんだから(怒)
しかし先輩は優しい。 本当に藤代が好きで大切にしているのが伝わってくるなぁ。 才能に惚れているのはモチロンだろうけど、とにかく藤代の事が可愛くて仕方ないんだよね…特にダメなとこ(苦笑)
私はこの巻も先輩の可愛さにヤラレタけどね？ ダメダメな藤代を「やっぱり可愛い」って抱きしめる姿はマリア様のようだし、「もっと景気よく〜」の下りは男前過ぎて眩しかった（あんな姿だけど）

内田さん曰わくこのシリーズは「一応ココで終了」とのことだけど、また思い出したように描いていただきたい。 内田さんの作品の中で、文句無しに一番好きな２人だった(*´ω｀)
収録作のスーツアクターものは、歴本の魅力がイマイチだったなぁ。外見じゃない仕事の面で、も少しビシッとした姿をたくさんみたかった！