紳士の黙約 の商品レビュー
自分は、サーフィンもやらなければ、 カリフォルニアにも行った事はない、 けれどもその世界の話が実にしっくり入ってくる。 作者+訳者のみごとな筆力。 このシリーズは今の所2作だけのようだが、 またドーンパトロールに会いたい。
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サーフィンを通じた男の友情 いつまで続くのでしょうか? 最初には思いもかけなかった大どんでん返しが… 前半は読み難かったですが、どんどんと面白くなっていくところが、この作家の凄さかも… ミ(`w´彡)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新作が出れば必ず読んでいるドン・ウインズロウ。これは新たなシリーズ〜サンディエゴを舞台に地元屈指のサーファーである、探偵ブーン・ダニエルズとそのサーフィン仲間「ドーン・パトロール」〜の2作目。アメリカのハードボイルド小説のお手本のような性格をもつブーンは今回も些細なことから面倒に巻き込まれ、巨大な悪と立ち向かう羽目になる。キャラクターひとりひとりが粒立っていて、飽きさせないさすがの筆致の冴えを見せてくれる。最高にご機嫌な悪漢小説がまた登場した。
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元警官の探偵ブーン・ダニエルズとサーファー仲間たちドーン・パトロールの二作目。独特の軽妙な文体で、これぞウインズロウ!とニヤニヤしながらドンドン読む。お話はブーンとペトラの微妙な関係と、地元の名士の妻の浮気調査、それにサーフィン界の宝だったK2の死、さらに麻薬シンジケート間の抗争...
元警官の探偵ブーン・ダニエルズとサーファー仲間たちドーン・パトロールの二作目。独特の軽妙な文体で、これぞウインズロウ!とニヤニヤしながらドンドン読む。お話はブーンとペトラの微妙な関係と、地元の名士の妻の浮気調査、それにサーフィン界の宝だったK2の死、さらに麻薬シンジケート間の抗争も絡まりながら複雑に進みます。サーファーたちのマナーだったり、行き過ぎた地元意識ナワバリ意識から起きるヨソモノ新顔サーファーとのこぜり合い、K2の活動で希望を見出したマィノリテイの若者と裕副な白人のバ力息子らのエピソ-ドは現実味があるだけ読んでいてやるせない気持ちになりました。K2を殺して起訴された放蕩息子の弁護人の手伝いを引き受けたことで信頼関係がぎくしゃくし、迷いながらも仲間から孤立してゆくブーン。それでもK2が生きていたらどうしただろう?と自分に問いかけ、我が道をゆきます。チアフル爺さんが良かった。満足して読了するも、ボウディンがどうなったのか(どうもならなかったのか)が気になる。司法取引は日本にないしそのへんのことが良くわからない。「犬のカ」とか「野蛮なやつら」は読もうかどうか相変わらず躊躇している。
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「サーフィンとは生き方のことだ」と言ったのは誰だったか忘れたけれど、昔、多少なりともサーフィンをかじった者としては大いに共感できる言葉です。 このシリーズでは生き方としてのサーフィンが自然体で描かれていて、それが特徴になっていますし、個人的に支持するポイントです。 ミステリの...
「サーフィンとは生き方のことだ」と言ったのは誰だったか忘れたけれど、昔、多少なりともサーフィンをかじった者としては大いに共感できる言葉です。 このシリーズでは生き方としてのサーフィンが自然体で描かれていて、それが特徴になっていますし、個人的に支持するポイントです。 ミステリの部分も小さな点がやがて大きな輪になるような印象で、その過程は充分堪能できます。 このシリーズはとりあえず2作でストップしているようで残念です。ウィンズロウは麻薬戦争物よりこちらのタイプの方が好きです。
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サーフィンする探偵(「サーファー探偵」とか言いそうだけどそれはなんか軽すぎる)の第二作。これこそ、わたしにとっての「コージーミステリ」かも、と思いながら読んだ。 西海岸のすばらしいサーフポイントで夜明けにサーフィンして、愉快で楽しい信頼できる仲間がいて、いかにもアメリカンなダイナ...
サーフィンする探偵(「サーファー探偵」とか言いそうだけどそれはなんか軽すぎる)の第二作。これこそ、わたしにとっての「コージーミステリ」かも、と思いながら読んだ。 西海岸のすばらしいサーフポイントで夜明けにサーフィンして、愉快で楽しい信頼できる仲間がいて、いかにもアメリカンなダイナーでの食事、ときには仲間と釣った魚を焼いて食べるとか。主人公は一見お気楽のようで正義感あふれる好青年で、超カッコイイ。もちろんロマンスもあって。 ま、ウィンズロウなので拷問とか恐ろしいシーンもあるけれど。 (わたしにとって)コージーかも、とはいっても、ただ楽しそうとかおいしそうとかほのぼのとかいうんじゃないところがいい。光と影を感じるような。 あと、やっぱり語り口がすごく好き。ユーモアとセンスがあって、ぴりっと締まってる感じの。個性的な人が出てきてもわざとらしくないし、ロマンスとかが鼻につかないのもこの語り口のせいかも。 ぜひぜひ続きか読みたい。一作目も読み返したくなった。
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ウィンズロウの描く主人公というのは、どうしてこう自ら貧乏くじを引くのか。 カッコ悪くていじらしくて、タフでクールでハラハラする。 そして本の些細な脇役たちまでもが格好良くってワクワクする。 今作も大変に美味しく頂きました。 ウィンズロウは最高に好きだ大好きだ。
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