信念に生きる の商品レビュー
リーダーとしてのあり方、彼の信念、辛かった経験、敵への接し方、どれもものすごく深い内容で、ずしっと、心に響く一冊
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◆◇━━━━━━━━━━━━ 1.この本を選んだ目的 ━━━━━━━━━━━━━◆ 学校の授業で課題図書として読まなければならなかったため。 ◆◇━━━━━━━━━━━━ 2.概要 ━━━━━━━━━━━━━◆ 南アフリカのアパルトヘイトというと、ネルソンマンデラ氏の名...
◆◇━━━━━━━━━━━━ 1.この本を選んだ目的 ━━━━━━━━━━━━━◆ 学校の授業で課題図書として読まなければならなかったため。 ◆◇━━━━━━━━━━━━ 2.概要 ━━━━━━━━━━━━━◆ 南アフリカのアパルトヘイトというと、ネルソンマンデラ氏の名前がでてきます。そう、ネルソンマンデラさんは、アパルトヘイトを撤廃した、南アフリカ初の黒人大統領になります。 そのマンデラ氏の哲学を15章にわけてお話しています。 マンデラは、44歳で入所して、71歳で出所しています。なんと、27年間刑務所で過ごしているんですね。 もともとは、パワフルな荒れくれ者イメージのマンデラさんは、刑務所の中での生活を通じて、武力では解決しないこと、白人は敵ではないことを悟っていきます。 ◆◇━━━━━━━━━━━━ 3.感想 ━━━━━━━━━━━━━◆ すごいですね。情熱を持ち続けた人ですね。 私はあとちょっとで50歳になってしまいますが、これからできることの限界を強く感じていました。 ですが、マンデラは私ぐらいの年齢で刑務所に入所。奥さんと子どもとは離れ離れ。 そんな年齢で入所したら、もう人生諦めてしまうところですが、そこから、考え方を変えていくんですね。そして、南アフリカの大統領となり、アパルトヘイトを廃止するんですね。 南アフリカといえば、ラグビーで日本が負けたのが最近のことで記憶に残っていますが、そんな強いラグビーチームを築いたのもマンデラのおかげなんですね。 そうですね、人生はまだまだですね。 もっと先を見て、目標を持って生き続けないといけなきでさね。そして、働かされるのでなく、働いていかないとダメですね。 私は、世のため、人のために働くことを志にするような人間ではありませんが、自分のためにやったことで、よい影響を作り出していきたいと思います。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━ 4.具体的にどのような点を学習したか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ マンデラ哲学は参考になるものが多いが、とくに2つの点は重視したい。 ①物事を深く考える マンデラは、政治の世界でも、個人的な領域でも、特に緊張度の高い状況においてこそ「冷静さ」は欠かせないと、考えている。難しい問題が発生したときこそ、拙速にならずあらゆる可能性を考慮に入れて、冷静沈着に向き合う。そして、熟考の末に、答えにだどり着く。リーダーは、そういう姿を見せるべきだと考えている。考えすぎて時期を逃した失敗よりも、考えが足りずに反射的に行動して失敗した傷の方が深いと考えており、この深く考えることが国家を変革していく際に大きくいかされている。 ②長期的な視点 ●忍耐強く慎重でありながら、急進的で大胆に行動することは、相反するものではなく両立可能である ●物事が進んでいくスピードよりも、物事がどこに向かっているのかという方向性が大切さである。 決断力がある人物というのは、意思決定のスピードが速い人という意味ではない。本当の意味の決断力とは、十分な時間をかけて幅広い角度から分析し、必要とあれば自分の温めていた考えを曲げてでも、最善の判断をする力を指すもの。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━ 5.具体的にどのような行動をするか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ①熟考 しっかり考え抜くことを意識して、考え抜いた上で行動した実績を、1回、2回と、増やしていきたい。十分に時間をかけて考えて行動することで、より最適な対応をできるようにしていきたい。 ②長期的な視点 長期的な視点は意識して持つようにしていきたい。ビジネスにおいても、人生においても、長期的な視点を持つことで、最適な行動がとれるようにしていきたい。 ③年齢 行動哲学とはずれる話となりますが、44歳で入所して、71歳で出所して、そこからまた行動を起こしているところに感銘をうけました。私自身があと数年で50代に入っていきますが、人生の終盤という意識が強く、これから何かをスタートすることに難しさを感じていました。そのような中で、マンデラが44歳で入所する中で、意識を変革していき、70代に入ってから、アパルトヘイト廃止と、国家団結を推進したことから、まだまだ、いろいろな可能性があることを感じており、年齢の捉え方を見直していきたいと感じました。 前のアイテム 次のアイテム
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今まで読んできた自己啓発の本で学んできたこと、感じ考えてきたことに戸惑いを覚えるような感覚で、また違った、マンデラという人の価値観、人や物事に対する考え方、行動の仕方を考えることができ、自分の中への影響力の大きさを感じる本であった。 特に、人の良い面を見て、相反するどんなに悪いこ...
今まで読んできた自己啓発の本で学んできたこと、感じ考えてきたことに戸惑いを覚えるような感覚で、また違った、マンデラという人の価値観、人や物事に対する考え方、行動の仕方を考えることができ、自分の中への影響力の大きさを感じる本であった。 特に、人の良い面を見て、相反するどんなに悪いことがあろうともその人の良い面だけを捉え、その人に対して誠実に対応することができるところがすごい。自分に対して悪意を持って接したり嫌がらせをしてくるような相手に対してさえそのように振る舞えるところ、それを持ってそういう人々や周囲に対してリーダーシップを発揮している点が勉強になった。人には善と悪の両面があるものであり、弱さを持っていて感情的になってしまうものだということを深く理解する、そうした上で自分自身も深く自省し、対応できる。人間の弱さや二面性を理解すること、それを尊重しながら生きていくことの大切さ、その難しさを感じるとともに、自分もそのような気持ちを持って行動できるようになりたい。
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信念という言葉は、よく耳にするが、 自分をかえりみると「信念」と「固執」の違いがわからなくなってくる
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ネルソン・マンデラがいかに素晴らしい人かが分かる。どんな人に対しても根気強く、打ち解けるための努力、あらゆる勉強をする姿勢、簡単には出来ないけど少しでも見習いたい。
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ネルソンマンデラと聞いて知っている人はどのぐらいいるのだろうか?かく言う私もビジネススクールの課題図書として読まなければ知らなかったと思う。 マンデラは南アフリカの大統領になり、アパルトヘイトを撤廃した人物である。若かりし頃は闘争心に溢れ、結果として捕まってしまい27年間刑務所...
ネルソンマンデラと聞いて知っている人はどのぐらいいるのだろうか?かく言う私もビジネススクールの課題図書として読まなければ知らなかったと思う。 マンデラは南アフリカの大統領になり、アパルトヘイトを撤廃した人物である。若かりし頃は闘争心に溢れ、結果として捕まってしまい27年間刑務所で過ごすことになった。27年間という気の遠くなるような時間を刑務所で過ごして戻ってきた時には南アフリカを変えたのである。 壮絶たる人生と言わざるを得ないが一方で人生は焦っても仕方がないと言うことなのかもしれない。私は現在出向社員として親会社よりも長い年月を子会社で過ごそうとしているが、これもまた焦らずに戻るその時に向けて力を蓄えておけば良いのかもしれない。
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マンデラの強烈なリーダーシップの特徴を15の行動哲学にまとめあげている。 マンデラ自身も初めから完成したリーダーだったのではなく、27年間の投獄生活の中でその資質を養ってきたように感じられる。 やはり運命は自身でコントロールできるもの、という確固たる思いを持てるかどうかが困難に打...
マンデラの強烈なリーダーシップの特徴を15の行動哲学にまとめあげている。 マンデラ自身も初めから完成したリーダーだったのではなく、27年間の投獄生活の中でその資質を養ってきたように感じられる。 やはり運命は自身でコントロールできるもの、という確固たる思いを持てるかどうかが困難に打ち勝つための大きな分かれ道になるのだろうか。
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ネルソン・マンデラの信念と覚悟を読み取れる一冊。 彼の哲学と行動から何を志し、どのように南アフリカを導いたのか。自分の小志に引き寄せて考えてみたい。
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南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラの リーダーシップ哲学についてまとめた本。 著者がマンデラに張り付いて、3年間インタビューした記録から、 彼の行動哲学を抽出しています。 一つひとつはシンプルで当たり前のことが多いですが、 マンデラの実際のエピソードからくる示唆...
南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラの リーダーシップ哲学についてまとめた本。 著者がマンデラに張り付いて、3年間インタビューした記録から、 彼の行動哲学を抽出しています。 一つひとつはシンプルで当たり前のことが多いですが、 マンデラの実際のエピソードからくる示唆には深みがあります。 20年以上も刑務所に入れられ、ひどい扱いを受けたにもかかわらず、 その元凶である白人に対しても慈悲深い心で接することができるマンデラは、 まさに聖人君主と言っても過言ではないのですが、 刑務所内で深く考え、内省したからこそ、辿り着いた領域なのでしょう。 日本人には、アパルトヘイトや黒人差別と言われても、 今ひとつピンとこないところはありますが、 過去の歴史を知った上で、マンデラの行動哲学に触れると、 より味わい深く読める本かと思います。
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信念を生きるのタイトル通り、自らの信念を生き抜いた人、マンデラの話し。 同胞愛に満ち、同胞に自由を生き抜いて欲しいと願っていた。そのために、民主主義という手段が必要であった。 マンデラの言葉を聞くと敵すら同胞になってしまうことにも肯けた。 マンデラの最大の仕事は、リーダーを降...
信念を生きるのタイトル通り、自らの信念を生き抜いた人、マンデラの話し。 同胞愛に満ち、同胞に自由を生き抜いて欲しいと願っていた。そのために、民主主義という手段が必要であった。 マンデラの言葉を聞くと敵すら同胞になってしまうことにも肯けた。 マンデラの最大の仕事は、リーダーを降りたこと。この一文が響いた。降りたことにより、みんなが自分たちで民主主義を考え、実現に向けて動き出したのだと思う。 マンデラの生き抜いた信念の旅を体感できる本であった。
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