呪い唄 の商品レビュー
三部作という本作、今作はミステリというよりもサスペンスが際立つ。だが、自分には今ひとつ何がしたかったかよく分からずに読み終えてしまったという印象が強い。主人公がどうも影が薄くて作者の都合のいいようにだけ動く設定にしか見えず、そこだけ残念。
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2022.03.19 「長い腕」から10年以上経って上梓された本作は、前作のテンポ、スピード感ともに失速していてやや残念だった。 登場人物が多く、混乱したし、結局最後はまた源田と石丸に持ってかれるのかよーとも。 謎解き要素も多々あるものの、前作よりだいぶ弱く感じる。汐路のキャ...
2022.03.19 「長い腕」から10年以上経って上梓された本作は、前作のテンポ、スピード感ともに失速していてやや残念だった。 登場人物が多く、混乱したし、結局最後はまた源田と石丸に持ってかれるのかよーとも。 謎解き要素も多々あるものの、前作よりだいぶ弱く感じる。汐路のキャラも失速していた。200ページあたり汐路が東京に見舞いに行くあたりでやっと少し面白くなってきたかな…という感じで前半のもたつきが長くて読むのに時間がかかってしまった。ハラハラするシーンも、坑道に入ったところ数ページで物足りなかった。 なんとか読み終えたけど「弔い花」も読むのはしんどいな…と思ってしまった。石丸が気になるので読みますが。
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長い腕シリーズ二作目となる今作では、過去と現在、二つの時代を行き来しながら物語が展開されていく。敬次郎の罠が分からず、主人公とともに謎を追いかけながら読み進めることができた。それにしても、石丸が何を囁いたのか気になる…。
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ストーリー自体はおもしろく、また「現代」と「幕末」で並行して話が進んでいく構成もおもしろかった。だから好みの問題ではあるのだけど、2つの時間軸が交互に登場するのが、その度の話の流れが途切れるかのようで、少し苦手。 1作目が歪みを描いたのであれば、2作目もまた、呪いを創作してしまう...
ストーリー自体はおもしろく、また「現代」と「幕末」で並行して話が進んでいく構成もおもしろかった。だから好みの問題ではあるのだけど、2つの時間軸が交互に登場するのが、その度の話の流れが途切れるかのようで、少し苦手。 1作目が歪みを描いたのであれば、2作目もまた、呪いを創作してしまう、人の心の歪みがテーマのように思う。
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シリーズ二作目。 描かれるのは、「呪い唄」とある通り、かごめかごめのわらべ歌に込められた呪いについて。 江戸時代と現代を交互に描きながら徐々に明らかとなる、かごめかごめの呪い。 一巻では近江敬次郎の時代をも超える怨念の深さに得も言われぬ恐ろしさを感じたのですが、本作はホラーという...
シリーズ二作目。 描かれるのは、「呪い唄」とある通り、かごめかごめのわらべ歌に込められた呪いについて。 江戸時代と現代を交互に描きながら徐々に明らかとなる、かごめかごめの呪い。 一巻では近江敬次郎の時代をも超える怨念の深さに得も言われぬ恐ろしさを感じたのですが、本作はホラーというよりミステリ要素が強く、一巻のような不気味さは影を潜めてしまったのが惜しい。 でも、楽しかったので完結編となる三巻も読みたいと思います。
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前作で、どこか島家は敬次郎の呪いから除外されているような気がしていた。 島家こそ、喜助一家を何とか助けてくれていた家で、敬次郎はこの家にだけは呪いをかけていないのではないかと。 だが、『呪い唄』の結末を読んで、それは違う気がした。 確かに、島屋敷を歪ませはしなかったかもしれない。...
前作で、どこか島家は敬次郎の呪いから除外されているような気がしていた。 島家こそ、喜助一家を何とか助けてくれていた家で、敬次郎はこの家にだけは呪いをかけていないのではないかと。 だが、『呪い唄』の結末を読んで、それは違う気がした。 確かに、島屋敷を歪ませはしなかったかもしれない。 それはもしかすると、島家が喜助一家を助けようとした家だったからかもしれない。 けれど、人間の感情の複雑さは、多分そんなに明確に憎む相手を区別しないんじゃないだろうか。 それこそ、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。 どんなにいい思い出があっても、一つの大きな凶事がそれをどす黒く染めてしまうこともある。 敬次郎は、確かに有力者たちを恨んだかもしれない。 けれど、それはしばらく離れていたことによって、「早瀬」という土地そのものへの憎しみに変わったんじゃないか。 そう思わずにはいられない、今回の仕掛けだった。
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待望の続篇。 事件が表に出てこないまま最後に被害者と犯人証されても・・ Ⅲもあるようなので是非読みたい。※汐路に色気なり、可愛さが欲しいところ。 次回作に期待。(☆は3.5つけたい)
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「長い腕」の続編 「かごめかごめ」の歌で、ふたたび「敬次郎」の呪いが動き出す 冒頭、いくつもの時代や場所が違ったエピソードが紹介され それがひとつひとつ「敬次郎」へと繋がっていく感じは、なかなか読ませた。 現代と、江戸時代の勝海舟の話が交互に出てくるのも なかなか新鮮で、第...
「長い腕」の続編 「かごめかごめ」の歌で、ふたたび「敬次郎」の呪いが動き出す 冒頭、いくつもの時代や場所が違ったエピソードが紹介され それがひとつひとつ「敬次郎」へと繋がっていく感じは、なかなか読ませた。 現代と、江戸時代の勝海舟の話が交互に出てくるのも なかなか新鮮で、第一作より個人的には好きかも。 最終作、早く読みたい~!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冒頭からズシンとくる衝撃。恨みの深さを思い知る。 勝小吉・麟太郎親子のパートの謎解きの展開の方がスッキリしておもしろかった。前巻と同じく駆け足なまとめで終わってしまった現代パートはちょっと不満。 呪いが人の悪意や負の感情にのって伝染していく影響は相変わらず計り知れない。 ケガを押してまで早瀬に現れる石丸さん…その執念が不気味…。
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