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外資系金融の終わり の商品レビュー

3.8

117件のお客様レビュー

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2012/11/04

この人の本は好きで金融3冊は買って読んでいる。 藤沢さんはあまりインタラクティブに走らず、なるべく上から目線でいけ好かない感じで書いていて欲しい。その方がセンスが光る。 メルマガは創刊当初買っていたが暫くしてお悩み相談室が気持ち悪くなって止めた。あのメルマガのくだらなさは、本書で...

この人の本は好きで金融3冊は買って読んでいる。 藤沢さんはあまりインタラクティブに走らず、なるべく上から目線でいけ好かない感じで書いていて欲しい。その方がセンスが光る。 メルマガは創刊当初買っていたが暫くしてお悩み相談室が気持ち悪くなって止めた。あのメルマガのくだらなさは、本書でアナリスト・レポートの不要さを理解すればほぼ説明できるだろう。 何度も言うが、本は好きなのでまた出たらまた買うと思う。

Posted byブクログ

2012/11/04

一度読んだ後も、面白くて何度もパラパラと。 この作者のブログのおかげで金融への興味が増したので、この本を読んだら案の定面白かったし勉強になった。

Posted byブクログ

2012/11/04

ギリシャのユーロ加盟に於けるゴールドマンサックスのTobashi(英語になっているとのこと!)を用いた暗躍を導入に、銀行、投資銀行、証券会社、保険会社、ヘッジファンドなど金融機関についての基本的な説明から結果として敗北であったとしつつも金融工学の技術の解説、そして金融業界の実態も...

ギリシャのユーロ加盟に於けるゴールドマンサックスのTobashi(英語になっているとのこと!)を用いた暗躍を導入に、銀行、投資銀行、証券会社、保険会社、ヘッジファンドなど金融機関についての基本的な説明から結果として敗北であったとしつつも金融工学の技術の解説、そして金融業界の実態も赤裸々語り、欧州や米国の経済についてもその日本化について言及し金融のあるべき姿についても提言する。 金融機関が問題を起こしたのは行き過ぎた資本主義ではなく、資本主義が正しく機能していなかったと主張するのはいかにも藤沢氏らしいところです。とても頭の良い氏のとてもロジカルな説明には思わず折伏されそうです(苦笑)また、インサイダー取引の温床となるような(あるいは疑われる)部門は切り離して別会社にすべきという主張は納得感がある。 傍系の議論ですが、米国の雇用にについて悲観的として次のように述べている。ちなみに低賃金で有名なウォルートは200万人以上とのこです。 /* アメリカの一部の世界的な企業はたしかに強いのだが、アメリカ人の雇用に結びつくようにはとても思えないからだ。アップルの従業員は6万人、グーグルの従業員は3万人、フェイスブックの従業員は2000人、そしてツイッターにいたっては200人ぐらいである。これは世界全体での数字だ。一方で、日本のトヨタ自動車もパナソニックも従業員はそれぞれ30万人以上もいる。*/ パナソニックが巨額の赤字との報道で日本中が衝撃を受けている今日この頃ですが、企業あるいは株主の立場で考えると人件費は少ないのに越したことはない。ただ、社会あるいは国家として考えると中流が厚い方が安定すると思うのだが。。。

Posted byブクログ

2014/03/11

著者のツイッターはなかなか面白いので本屋で手に取ってみたが20分で速読完了。買うまでもなかった。金融・投資の業界で働いていない人にとっては面白いのだろうが、もう少し赤裸々な話(彼の周りのおかしな人間模様など)を期待していた身としては、期待外れの内容。現役で働いていて、匿名でブロガ...

著者のツイッターはなかなか面白いので本屋で手に取ってみたが20分で速読完了。買うまでもなかった。金融・投資の業界で働いていない人にとっては面白いのだろうが、もう少し赤裸々な話(彼の周りのおかしな人間模様など)を期待していた身としては、期待外れの内容。現役で働いていて、匿名でブロガーをやっている彼としては、あまり仕事の内容に触れる訳にはいかんのだろう。 同僚の「山田君」という人物と牛丼を食べにいくシーンや、何ケ所か黒塗りになっている箇所は良い。セルサイドを「肉食系」、バイサイドを「草食系」と単純化している記述には苦笑。 投資銀行のプロップの連中は確かに大きい資金を扱っているのだろうが、運用会社のようにフィデューシャリーとして他人の資金を預かっているという認識が欠如しているのだろう。 本の半分以上はここ数年のデレバレッジ・資本市場の機能不全を時系列に追って説明。勝間和代が投資啓蒙の本を出版したタイミングをマーケットのピーク時期の説明に使っているのは面白い。 この著者、アタマも良くて、仕事に頑張っているんだろうけれど、趣味とか家族とかいなさそうで少し可哀想になる。余計なお世話だけど。

Posted byブクログ

2012/10/29

投資銀行部門にいたので、共感しながら読むことができた。 やっぱり結論は、巨大金融コングロマリットからブティック型投資銀行へ、なんだな。2008年初、僕が就職活動をしていた時から、そんな話になっていたな。

Posted byブクログ

2012/10/28

で、結局「リスク」とやらを取るのはお前らじゃなくて関係ない貧乏人ってことなんだが・・・。ええかっこして、悦に入ってるだけじゃねえか。資本主義を終わりにしてもらいたいね。

Posted byブクログ

2012/11/11

『アメリカでは貧乏人の住宅ローンを寄せ集めたMBSのクズを更に束ねたCDOが、急に米国債並みのトリプルAの信用を得るという奇跡が起こっていた。日本では並み程度の容姿の若い女を大量に寄せ集めたアイドルグループAKB48が大ブレークし、そしてヨーロッパでは、二級国家を寄せ集めて通貨を...

『アメリカでは貧乏人の住宅ローンを寄せ集めたMBSのクズを更に束ねたCDOが、急に米国債並みのトリプルAの信用を得るという奇跡が起こっていた。日本では並み程度の容姿の若い女を大量に寄せ集めたアイドルグループAKB48が大ブレークし、そしてヨーロッパでは、二級国家を寄せ集めて通貨をユーロにすると、二級国家の金利も低下するというマジックが起こっていたのだ。』筆者は一貫してシニカルだけど、こういうところは面白い。 邦銀が外資の収益力を羨み、なんとか追いつきたいと願っていたのも過去の話になってしまった。欧米の先進的な金融機関は強力な技術を武器に高い収益力を実現し、邦銀は企業とのリレーションを重視する旧来型のビジネスモデルに拘泥しているので伸びないのだ、とマスコミも報道していたのだ。全ては外資系金融マンの強欲に根差していいたのだ、という筆者の指摘が全てではあるまいが、そのシニカルな視座からものを考えてみるのも一興かもしれない。 大量のCDSを売っていたAIGは対象債券のデフォルトに直面し、米政府はAIGを税金で救済することで世界中のCDSの買い手を救済した。貸し先に困った欧州の金融機関はギリシャなど後進のEU加盟国に貸し込み、北欧の政府はギリシャを救済することで欧州の金融システムの破たんを防いでいる。世の報道は善悪二元論に傾きがちだが、全ては血液のように繋がっているのが金融の世界なのだ。 そして救済の後に訪れるのは「国際金融社会主義」という筆者の警告。過ぎたるは及ばざるが如し、と邦銀は20年前のバブル崩壊から学んだのだが、世界の金融当局はそんな金融マンの自制心など信じていないようだ。それでも業際規制の昔に戻るのでなく、包括的な自己資本規制で無秩序な資産膨張を食い止めようという発想には、規制側の良心が残っていると私は思うのだが、どうだろう。

Posted byブクログ

2012/10/19

世間からの嫌われ者である『金融業界関係者』が、ここまで嫌われる所以が、全て包み隠さず本音とユーモアたっぷりに語られた一冊。 2008年のバブル崩壊までのいきさつや、ユーロ危機、その後の業界再編などについてはもちろん、外資系投資銀行と、それを取り巻く人々の知られざる実態などを、生々...

世間からの嫌われ者である『金融業界関係者』が、ここまで嫌われる所以が、全て包み隠さず本音とユーモアたっぷりに語られた一冊。 2008年のバブル崩壊までのいきさつや、ユーロ危機、その後の業界再編などについてはもちろん、外資系投資銀行と、それを取り巻く人々の知られざる実態などを、生々しい数字を用いて丁寧に(毒々しく)解説している。 今後の国際金融は、いかにあるべきなのかを考えさせられる。

Posted byブクログ

2012/10/18

藤沢数希氏の存在はウェブ上でしか確認できないし、プロフィールについても謎なところが多い。それゆえに色々と疑いつつ読んでしまうが、独特な視座や毒舌ぶりはやはり面白い。

Posted byブクログ

2012/10/15

今までよくわかってなかった金融業界の構造、問題点がわかった。金融機関の汚い部分もぶっちゃけて書かれていて面白い。

Posted byブクログ