風の陣 裂心篇 の商品レビュー
良かった。けど、嶋足どこいった? 結局タイトルの風って鮮麻呂の事だったのね。 そしてラストの〆を丸々鮮麻呂が持って行っちゃってそれまでの嶋足の話しが薄れて消えたのは私だけか。 終わり方は火怨に繋がってもう一度火怨から読みたくなるけど…。 どうせなならラスト嶋足出して欲しかった。
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1~4巻までの嶋足編は要らないと思う。 奈良時代の政変は全て蝦夷が絡んでいたというような設定は無理があるし、同じような話の繰り返しで飽きる。 陰謀の意図も辻褄があってない。蝦夷的には権力者を挿げ替えるより内乱に持ち込んだほうがメリットあったはず。 鮮麻呂を最初から主人公にして2巻...
1~4巻までの嶋足編は要らないと思う。 奈良時代の政変は全て蝦夷が絡んでいたというような設定は無理があるし、同じような話の繰り返しで飽きる。 陰謀の意図も辻褄があってない。蝦夷的には権力者を挿げ替えるより内乱に持ち込んだほうがメリットあったはず。 鮮麻呂を最初から主人公にして2巻でよかったのでは。三山はどこ行った?
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シリーズラスト。先に読んだ火怨に、どうつながって行くのかを思いながら、わくわくしながら読み進みました。 最終章では、火怨では胆沢側の視点で描かれていたシーンが、鮮麻呂側の視点で描かれているのも良かったです。 あとの時代の物語(火怨)を先に読み、そのきっかけとなった前の時代(風の陣...
シリーズラスト。先に読んだ火怨に、どうつながって行くのかを思いながら、わくわくしながら読み進みました。 最終章では、火怨では胆沢側の視点で描かれていたシーンが、鮮麻呂側の視点で描かれているのも良かったです。 あとの時代の物語(火怨)を先に読み、そのきっかけとなった前の時代(風の陣)を後から読むというスタイルは、スターウォーズシリーズのエピソード展開のようでもあり、わかりやすだけではなく、作者のより深い想いが感じられた気がします。
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2012-111 ついに完結編。 鮮麿呂の乱を書いた作品。 できれば最後まで嶋足を主役にしてほしかったなぁ。 てか、嶋足どうなった?
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風の陣の完結篇は、これまでの嶋足から鮮麻呂の陸奥での戦いが中心となる。蝦夷の部族としての心意気と葛藤は最後まで心を揺さぶる。鮮麻呂に惹かれて配下となった登場人物一人一人がその時代の歴史を表しているのだろう。長い物語だったが、感動の完結。
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高橋克彦先生の歴史大河ロマン、『火怨』『炎立つ』につらなる蝦夷四部作の一作、『風の陣』がPHP文芸文庫で完結しました。以下は、高橋先生が本書について語られたものです(PHP研究所のWebサイトより」転載)。 * * * 25年ほど前、あるテレビ番組で、伊治呰麻呂(これはる...
高橋克彦先生の歴史大河ロマン、『火怨』『炎立つ』につらなる蝦夷四部作の一作、『風の陣』がPHP文芸文庫で完結しました。以下は、高橋先生が本書について語られたものです(PHP研究所のWebサイトより」転載)。 * * * 25年ほど前、あるテレビ番組で、伊治呰麻呂(これはるのあざまろ)の存在を知った。呰麻呂が、陸奥を支配する朝廷の役人のトップである按察使を殺した蝦夷であることを知り、衝撃を受けた。 ほとんどの日本人は呰麻呂が朝廷に叛旗を翻した逆賊だと思っているだろう。しかし東北出身の私は、その見方に憤りを感じ、呰麻呂に、火を熾す風のようなイメージを抱いた。東北の歴史が呰麻呂からスタートしているような気がして小説にしたいと思った。 「呰麻呂」ではイメージが悪いので、「鮮麻呂」という字をあてた。物語の前半をリードする人物を、官人として都で出世した蝦夷・丸子嶋足にしたのは、鮮麻呂をあえて脇に置いて都を書くことで、逆に鮮麻呂がいる陸奥を浮かび上がらせようとしたのである。 執筆開始は1993年なので、脱稿するまで17年間、嶋足や鮮麻呂と向き合っていたことになる。「完」と記したときは感無量で、涙が出た。終わったという安堵感と同時に、鮮麻呂の台詞をもう書けない寂しさを味わった。 「風の陣」シリーズは、私が取り組んだ蝦夷四部作のうちの第一作。この後に阿弖流為が主人公の『火怨』が続く。鮮麻呂同様、古代東北に旋風を巻き起こした男の話である。 このシリーズには、時間をかけた分だけ思い入れが強い。嶋足と鮮麻呂は、私の小説家人生の大半を共に歩いてきた、かけがえのない友のような気がするのである。 * * * 蝦夷たちの熱き闘いを壮大なスケールで描く渾身の作品。ぜひ、ご一読ください。
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「風の陣」完結編。物語内では前作から8年が経過。舞台は陸奥へ移り、伊治鮮麻呂を中心に話が進む。 これまでの都における嶋足や天鈴の苦労むなしく、搾取と差別にひたすら耐える蝦夷。 大望を抱きつつ朝廷に従い続ける鮮麻呂。 お涙ちょうだいを適度に挟みつつ終盤の反乱へ向けて一気に読ませる...
「風の陣」完結編。物語内では前作から8年が経過。舞台は陸奥へ移り、伊治鮮麻呂を中心に話が進む。 これまでの都における嶋足や天鈴の苦労むなしく、搾取と差別にひたすら耐える蝦夷。 大望を抱きつつ朝廷に従い続ける鮮麻呂。 お涙ちょうだいを適度に挟みつつ終盤の反乱へ向けて一気に読ませる。 「火怨」では阿弖流為サイドから描かれていた鮮麻呂の乱が、鮮麻呂サイドから語られる。本書を読み終えてから「火怨」の冒頭を読み返してみたら台詞や場面がかなり重なっていたのが面白い。 文庫版の1巻が出たのが2001年。10年かけて完結したという感慨も深い。 けどただただ残念なのは、嶋足を中心とした話で終わって欲しかった。 「火怨」では忌み嫌われていた道嶋嶋足。 4巻まで主人公だった彼はどうなったの? なので星は3つ。
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2012/9/20 Amazonより届く。 2014/6/6〜6/13 いよいよ最終巻。鮮麻呂に主役が移り、とうとう蝦夷が決起する。我々が日本史で習う歴史は朝廷側のものであって、虐げられた側の視点はすっかり抜け落ちている。高橋さんは、逆側からの視点で見た歴史を鮮やかに描きだす。...
2012/9/20 Amazonより届く。 2014/6/6〜6/13 いよいよ最終巻。鮮麻呂に主役が移り、とうとう蝦夷が決起する。我々が日本史で習う歴史は朝廷側のものであって、虐げられた側の視点はすっかり抜け落ちている。高橋さんは、逆側からの視点で見た歴史を鮮やかに描きだす。本当のところはどうだったのだろうか。物事はやはり両面から見ないといけないことを再確認させてくれる。このシリーズの次の世代の物語にあたる「炎立つ」をもう一度読み直したくなった。
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