星をつくった男 の商品レビュー
阿久悠の著作や、関係者へのインタビュー等から、作詞家・作家としての阿久悠の生涯が描かれた作品です。それぞれの時期の歌謡曲をとりまく状況についても書かれており、日本の商業音楽のおおよその流れについても概観することができます。 阿久悠が作詞家として活動していた時期は先取りを目指して...
阿久悠の著作や、関係者へのインタビュー等から、作詞家・作家としての阿久悠の生涯が描かれた作品です。それぞれの時期の歌謡曲をとりまく状況についても書かれており、日本の商業音楽のおおよその流れについても概観することができます。 阿久悠が作詞家として活動していた時期は先取りを目指していた時期ではないかと思います。一方、作家としての活動をしていた時期は自分の根っこのところと向き合いながら仕事をしていた時期ではないかと思います。 この本を読むまでは恥ずかしながら阿久悠が作家としての活動をしていたことを知りませんでした。しかしながら、私は、阿久悠が作家としての活動をしていた時期について書かれていたところが非常に印象に残りました。
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昭和の歌謡界の巨人・阿久悠の生涯を追ったノンフィクション。「やせがまんのダンディズム」と称された五千作にも及ぶ歌詞は、何故愛され、今も語り歌い続けられるのか。重松さんの答えがここにある。 面白いのは秋元康氏のコメント。らしいなあと思う。最近でも♪ウララ ウララ ウラウラよ に対し...
昭和の歌謡界の巨人・阿久悠の生涯を追ったノンフィクション。「やせがまんのダンディズム」と称された五千作にも及ぶ歌詞は、何故愛され、今も語り歌い続けられるのか。重松さんの答えがここにある。 面白いのは秋元康氏のコメント。らしいなあと思う。最近でも♪ウララ ウララ ウラウラよ に対して♪ウーニャニャ ウーニャニャ ウニャウニャよーぅ ときた。リスペクトしながら外すテクニックは本当に巧いと感じる。歌謡曲ファンとしていつか重松さんには同世代である秋元さんを書いてほしい。
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阿久悠さんの作った歌とともに大人になった私にとって、懐かしくて感慨深い作品です。いつもダンディな強面のオジサンのイメージの強い人だった印象がありますが、弱い面も見れて、少し印象が変わりました。
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伝説的アイドル、ピンク・レディーを手掛け、『津軽海峡・冬景色』をはじめ、生涯に五千作におよぶ歌をのこした作詞家阿久悠。敗戦で価値観の大転換を経験した少年が、時代を食らい、歌謡界の巨人へと駆け上がった軌跡、最期までこだわり続けた「言葉」への執念―。丹念な取材を元に綴られた傑作ノンフ...
伝説的アイドル、ピンク・レディーを手掛け、『津軽海峡・冬景色』をはじめ、生涯に五千作におよぶ歌をのこした作詞家阿久悠。敗戦で価値観の大転換を経験した少年が、時代を食らい、歌謡界の巨人へと駆け上がった軌跡、最期までこだわり続けた「言葉」への執念―。丹念な取材を元に綴られた傑作ノンフィクション。
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ああ、これも阿久悠か、やっぱり阿久悠か、え?これも阿久悠?阿久悠さんの詩は、かわいかったりかっこよかったり強かったり弱かったり、なんといっても5000曲以上も作詞を手掛けているのだから、たくさんの「歌」がある。でもすべてに共通して私が感じるのは「うっとり」である。これが、今の日本...
ああ、これも阿久悠か、やっぱり阿久悠か、え?これも阿久悠?阿久悠さんの詩は、かわいかったりかっこよかったり強かったり弱かったり、なんといっても5000曲以上も作詞を手掛けているのだから、たくさんの「歌」がある。でもすべてに共通して私が感じるのは「うっとり」である。これが、今の日本のポップスやアイドルの歌にはほぼ無い気がする。 重松清の手によって綴られた阿久悠氏の生涯は、ただただ、すごいすごい、と感動し、描かれた時代がみずみずしく蘇ってくるようで、なんだか心がポッと温まるものだった。そして音楽の素晴らしさ、歌詞の尊さを今一度、かみしめることができる。 阿久悠氏が産み出した歌はもちろん、ずっと死なないけど、阿久悠の歌が現役で流れていた時代を生きてこれて、ほんとうに幸せだった。
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明治大の阿久悠記念館に行った帰りに衝動買い。広告代理店から作詞家、小説家と多才な人だったんだなと思う。今から見れば、「スター誕生」にも携わっていたから、秋元康やつんくの先祖みたいなもの。書く歌詞は全然違うけれども。
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作詞家、阿久悠の生涯を追った評伝。 空にも道がある 海にも道がある 流れる風にも 道がある これは、『地球の丸さを知る子供たち』と題された静岡県熱海市立初島小中学校の校歌の一節である。 作者亡きあとも歌い継がれていく言葉の力を感じた! 文庫本のために書き下ろされた巻末にある...
作詞家、阿久悠の生涯を追った評伝。 空にも道がある 海にも道がある 流れる風にも 道がある これは、『地球の丸さを知る子供たち』と題された静岡県熱海市立初島小中学校の校歌の一節である。 作者亡きあとも歌い継がれていく言葉の力を感じた! 文庫本のために書き下ろされた巻末にあるご子息と重松氏の対談も素敵です。
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昭和歌謡史を繙けば必ずその名が出てくる作詞家・阿久悠の詳伝。 残念ながら、平成の代では”歌謡史”は成立しえない。なぜなら、歌謡曲自体が「昭和」という時代が生んだものであり、「平成」には歌謡曲がないのだから。そういった意味では阿久悠の詞による歌謡曲は、昭和という時代だったからこそ輝き、語り継がれていくものなのだろう。
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