彼女の時効 の商品レビュー

新津きよみ【著】

2023/11/24

轢き逃げで夫を亡くした久子。時効もとうに過ぎた。事故現場を訪れたときに政子という女性と出会い、奇妙な同居生活が始まる。政子自身も殺人事件の被害者で、そして幽霊。それぞれに時効を過ぎた事件が動き出す。理不尽に亡くなってしまった人と残された人の心の嘆きが癒されることはあるのか。「罪を償う機会を与えない限り、罪を犯した人間も救われない」一つの区切りをつけるということなのかな。

2023/09/16

時空を超えた47歳のシスターフッド。
一緒に暮らせる程に気の合う女友達に巡り合える気がしない。
悲しい出来事がきっかけで、別れも突然だったけど、二人が出会えた事は少し羨ましい。

2017/11/24

夫をひき逃げ事故で亡くした久子。
犯人はわからないまま、事件は時効を迎えていた。
夫と同じくひき逃げ事故で亡くなった政子の霊と出会ってしまう。

初読みの作家さん。
とても読みやすく、さらっと読了しました。

幽霊との同居という不可思議な展開も、言葉巧みで、決して違和感なく読み進めることが出来ました。
夫を殺めた犯人が誰なのか知りたいと思っていた久子、この世に心を残していた政子、母の死は自分のせいと思いつめていた加奈子、皆の思いが最後に遂げられて良かった。

時効が廃止された今、解決を見ない事件がなくなることを願います。

2017/08/06

【あらすじ】
夫をひき逃げで失った浅井久子。夫の命日に事故現場を訪れた彼女の前に現れたのは、交通事故がきっかけで殺された内海政子の幽霊だった。奇妙な幽霊との同居が始まり、次第にわかってきた政子の過去。久子は政子が気になっている娘探しを始めるが、2人の奇妙な接点から事件の真相が明らかに！　サスペンスの名手が挑んだ社会派ミステリーの傑作。

【感想】

2015/04/25

ひき逃げで夫を亡くし、犯人が捕まらないまま時効を迎えた久子は、その現場で奇妙な女性と出会う。彼女は別件の、ひき逃げされた幽霊だった。二人は一緒に暮らすことになり、何かと助け合ううちに、お互いの事件の犯人が明らかになってゆくーと言うストーリー。
たとえ法律的には逃げ切ったとしても、罪の意識からは逃げきれない。一生。そうであって欲しい。そんなメッセージは確かに受け取りました。ストーリー自体は、まあ・・・。

2014/11/05

なんか昔読んだような本だったけど、又読み返してしまった。
非現実な話であるが、怖い話では無い。
時効になってしまった、ひき逃げ事件にかかわる、2人の女性。
一人は、夫。もう一人は、母親である
夫を亡くした久子が、事故現場で見た幽霊。
幽霊なのに、一緒に生活することになるのに、自分の夫は、天国に居るのか、姿には現れない。
幽霊が、イラストを、描ける。
などなど、、、小説だからの面白さなのであろう。

最後の夫からの手紙を、12年も経ってから、久子が、開封して、カードの言葉をかみしめながら読み返すところが、簡潔に書かれているのに、読み終えた時に、沢山の言葉が含まれているように感じた。

2014/09/17

first time, she, the heroine stays selfish. the last, she also know and forgive there.

2014/07/20

ひき逃げで夫を殺された妻。あるいは母を殺された娘。

設定がいきなり吹っ飛んでてちょっとおもしろかった。
けっこう平和な終わり方だったけど、好きな雰囲気。

2013/11/04

交通事故被害者遺族の話と著者お得意の母娘の親子愛。
関わった人々についてあれこれ推理するのは全く無駄だった。
謎解き要素は無きに等しい。
(図書館)

2013/09/03

一気読み。怖い話じゃなくてよかった～。
犯人はﾗｽﾄにあっけなくなく出てきた。でも、読後感けっこうｽｯｷﾘ。