佐々淳行の危機の心得 の商品レビュー
昔から著者の快刀乱麻的な物言いが好きで、買ってみました。 「名もなき英雄」という表現がいいですね。 3.11では、多くの名も無き英雄が間違いなく存在したはずです。 自己犠牲の精神、公共奉仕の精神を持ち、 それを誰にも誇示することのない勇者たち。 「国家が彼らの労をねぎらい報...
昔から著者の快刀乱麻的な物言いが好きで、買ってみました。 「名もなき英雄」という表現がいいですね。 3.11では、多くの名も無き英雄が間違いなく存在したはずです。 自己犠牲の精神、公共奉仕の精神を持ち、 それを誰にも誇示することのない勇者たち。 「国家が彼らの労をねぎらい報いなくてどうするんだ!」という著者の凄まじい怒りが伝わってきます。 時はかの民主党政権期。 反対を振り切って現場視察した「軽挙妄動」、その後の「自己保身」「責任転嫁」、「舌先三寸」「厚顔無恥」「我田引水」「支離滅裂」「無為無策」「付和雷同」としか言いようのないイラ管。 命を懸けている自衛隊を「暴力装置」と侮蔑する仙谷官房長官。 死地に赴くハイパーレスキュー隊に「速やかに行わなければ処分する」と言い放った海江田経産省。 日教組のドン輿石東。 勲功表彰反対主義の左翼政権では、当時命を懸けて国、国民を救おうとした勇者たちが報いられていません。 信賞必罰は組織の要諦です。 著者は国が表彰しないならと、当時の自衛隊、消防、警察、行政機関をはじめ民間の方々の事歴を探し出して紹介してます。 困難に立ち向かった時、「自己保身」か「自己犠牲」か瞬時に分かれます。 自らの危険を顧みず立ち向かった名もなき英雄、名もなき勇者のおひとりおひとりを、心より讃えたいと思います。
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東日本大震災や地下鉄サリン事件などで活躍した無名の英雄たちの実話。 機動隊員が発見したしまじろうの絵本の話が特にいい。
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東日本大震災での実際の現場で危機管理にたずさわった人を中心として、現場で勇気ある対応を広く紹介するといった本。 主張や論調としては、今までの著書の著作とは変わない。 一部、過去の著作で触れられているエピソードもあるが、それよりも、新しい情報や詳細に紙面を割いて欲しいと思う。
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