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武士道 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2023/04/22

岩波の武士道を読んだ後に読んだ。 単純に文章を現代語に訳しているだけじゃなくて、かみ砕いて分かりやすい文章にしてくれててすごく読みやすかった。

Posted byブクログ

2023/07/29

表紙に「158分で読めます」と書いてあるが、とてもではないが158分で読むことはできなかった。文字を目で追うだけで「読んだ」ということになるのなら可能かもしれないが、書いてあることを理解することはできないのではないだろうか。 さて、本書「武士道」は、英語で西洋人に向けて書かれた...

表紙に「158分で読めます」と書いてあるが、とてもではないが158分で読むことはできなかった。文字を目で追うだけで「読んだ」ということになるのなら可能かもしれないが、書いてあることを理解することはできないのではないだろうか。 さて、本書「武士道」は、英語で西洋人に向けて書かれた本なので、西洋人が当然持ち合わせているキリスト教などの西洋文化の知識や感覚と比較しながら、「武士道」についての説明を試みている。だから本書は、日本人より西洋人の方が理解しやすい本である。私は、キリスト教や哲学、西洋文化の知識はある程度持っているので理解することができたが、日本人でそれらの知識の下地がなければきちんと理解することは難しいだろうと感じた。 「西洋人向けの本なので、私たち日本人が読むような本ではないのだろうか?」と問われたら、「いや、読む価値は十分にある」と自信を持って言えるしっかりとした内容である。だが、やはり、「主に道徳感について書かれた本なので、西洋人の道徳観の基になっているキリスト教や聖書に関する知識がないと、難しいかもしれないよ」と一言付け加える必要性を感じる。 新渡戸稲造は、「廃藩置県の交付によって武士道は死んだ」というようなことを書いているが、後世の我々から見れば、まだ戦前までは、武士道精神が残っていたように見える。だが、戦後、西洋的な個人主義や利己主義にすっかり馴染んでしまった、現代に生きる私たち日本人の心の中に、一片でも武士道精神が残っているのだろうか? キリスト教的な道徳観が連綿と続いている西洋と違い、現代の日本人の道徳観の拠り所はどこにあるのか? 武士道的な道徳観はとっくの昔に忘れ去られ、損得勘定、功利主義が意思決定の拠り所になっているのではないだろうか。本書を読んで、我々の道徳観や意思決定の拠り所を考えてみるのも一興である。

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2022/01/30

武士道という日本古来の精神を語る内容かと思っていたけど、国際的に活躍された新渡戸稲造さんらしく、古代哲学、儒教、キリストはじめ各宗教との共通点に触れながら、普遍的な人間としての徳、精神を説いている。大変意外で、心が開けるような不思議な読後感であった。

Posted byブクログ

2021/05/22

本の存在は知っていたが、初めて読んだ。原書が英語だったことも知らなかった。 外国人に説明するために書かれたことが重要。そもそも、当時の日本人が日本人相手にこのようなテーマの本を書くことは思い至らなかったのではないか。 正義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義。中でも、忠義が強烈だった。(...

本の存在は知っていたが、初めて読んだ。原書が英語だったことも知らなかった。 外国人に説明するために書かれたことが重要。そもそも、当時の日本人が日本人相手にこのようなテーマの本を書くことは思い至らなかったのではないか。 正義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義。中でも、忠義が強烈だった。(「切腹」の描写も。)時代が変わっても、終身雇用システムの中にその流れが見えるように思える。 「武士道」かどうかは知らなかったが、考え方に基本的に違和感なく、日本社会に脈々と引き継がれていることを感じる。

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2013/10/16

噛み砕きすぎたのでは?と感じる事もあり、新しい見方もあり、中々の良書。そんなに興味深い内容ではなかった。一般教養として、読んだ感覚。

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2013/09/29

・読みやすい  以前岩波文庫の武士道を手にとって挫折した経験があるので、すらすらと読めるこの新訳は良いと思う。

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2013/07/29

旧5千円冊の新渡戸稲造の著書で、元々は海外の方に武士道を知ってもらうために英語で書かれた本を現代語に翻訳したものです。 武士道の細かく規定された礼式は、長年の観察から「最も適したものである」として生まれたもので、力を休ませておくことができるという指摘はなるほどと思い、昔からの馬...

旧5千円冊の新渡戸稲造の著書で、元々は海外の方に武士道を知ってもらうために英語で書かれた本を現代語に翻訳したものです。 武士道の細かく規定された礼式は、長年の観察から「最も適したものである」として生まれたもので、力を休ませておくことができるという指摘はなるほどと思い、昔からの馬鹿にできないと思いました。一方で、他人に尽くすことや自己犠牲の精神は個人を大切にする現代には少し合わなくなってきているのかなと感じました。

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2013/01/03

切腹について(本文より) 「霊魂と身体の宿る場所は、腹の中にある」 これは、日本だけでなく様々な文化の中で言われている。 日本の切腹には、この魂が鎮座する場所を開いて相手に見せ、魂が清らかなのか、汚れているかを相手に確認してもらう、という意味がある。

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2012/11/07

■武士道 A.武士道の源泉 1.仏教:運命に全てを委ねる穏やかな感覚や、避けられないものに対しても冷静に従う強さをもたらした。 2.神道:君主への忠誠心と、国家への愛情を吹き込んだ。 3.孔子の教え:道徳教義の大きな源泉となった。 B.武士の教育において、第一に重んじられた点...

■武士道 A.武士道の源泉 1.仏教:運命に全てを委ねる穏やかな感覚や、避けられないものに対しても冷静に従う強さをもたらした。 2.神道:君主への忠誠心と、国家への愛情を吹き込んだ。 3.孔子の教え:道徳教義の大きな源泉となった。 B.武士の教育において、第一に重んじられた点は品性を確立することで、思慮深さ、賢さ、雄弁さといった知的才能は放おっておかれた。 C.武士は、お金そのものを嫌い、金儲けや貯蓄術を賎しんだ。 だが、恩賞を与えたり、知行を分配するには、どうしても数字の知識が必要になる。 だからお金の計算は全て下の身分の者に任された。

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