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日中関係史 1972-2012(2) の商品レビュー

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2014/03/12

40年間にわたる日中関係史の経済面の書である。 現在の日中関係しか知らない人にとっては、冒頭の「あの貧しい中国がGDPで日本をぬくとは誰が予想できただろうか」と言う記載に驚くだろう。  そのくらい、この40年間の日中関係は変転を重ねてきたと言うことか。  本書をよんで、その事実...

40年間にわたる日中関係史の経済面の書である。 現在の日中関係しか知らない人にとっては、冒頭の「あの貧しい中国がGDPで日本をぬくとは誰が予想できただろうか」と言う記載に驚くだろう。  そのくらい、この40年間の日中関係は変転を重ねてきたと言うことか。  本書をよんで、その事実関係の詳細さにはおどろく。  「日中貿易関係」の変転や「1990年代以降の増加の軌跡」などは、なんとなくぼんやりとは知っていたが、その内容は実に詳細で深い。  しかし、本書を読んでも、持続的な興味を持つことはできないように思えた。  これはなぜなのだろうかと考えてみると、本書は「事実」はおいかけているが、「評価」という「視点」が弱いせいではないかと思った。 「料理」にたとえることは適当ではないかもしれないが、「素材」は「無農薬・有機栽培」で一級品なのだが、「調理・味付け」はイマイチといえるのかもしれない。  本書は「資料」としてはピカイチだろうが、「一般の読書」にはあまり適しないのではないだろうか。

Posted byブクログ