無機的なもののセックス・アピール の商品レビュー
「感覚するモノ」という存在様態に焦点を当て、その存在の生成変化の力をセクシャリティと位置付ける。その意味で「無機的なもののセックス・アピール」が主題となっている。その主題を目次にあるような様々な問題系にあてはめつつ主題を洗練させていく。 その中で、感覚するモノの三つの様態として...
「感覚するモノ」という存在様態に焦点を当て、その存在の生成変化の力をセクシャリティと位置付ける。その意味で「無機的なもののセックス・アピール」が主題となっている。その主題を目次にあるような様々な問題系にあてはめつつ主題を洗練させていく。 その中で、感覚するモノの三つの様態として、身体なき器官、CsO、補完的障害を区別しつつ、ラストでは哲学や芸術にその三つめの様態を当てている。哲学を啓蒙的な何かと見なすのではなく、現実に対する障害として肯定するというラストには感銘を受けた。
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