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【廉価版】泣ける!永井豪 心の叫び編 の商品レビュー

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2019/02/20

 巻頭『氷壁の母』には初読時ガッカリしたものだ。増刊ジャンプの企画連載で、さまざまな漫画家による自伝が楽しめた(横山光輝『まんが浪人』など)。  それが永井先生と来たら、こんなアチャラカであからさまなデタラメ自伝。泣きたいのはこっちだよ。  自伝的な作品は、最近の『激マン!』まで...

 巻頭『氷壁の母』には初読時ガッカリしたものだ。増刊ジャンプの企画連載で、さまざまな漫画家による自伝が楽しめた(横山光輝『まんが浪人』など)。  それが永井先生と来たら、こんなアチャラカであからさまなデタラメ自伝。泣きたいのはこっちだよ。  自伝的な作品は、最近の『激マン!』まで描かれなかった。ある意味、ご自分を律しているのかな?  巻末『鬼ー2889年の反乱ー』には初読時 驚いた。永井豪といえば、ギャグマンガの人という思い込みがあったもので……。  ところどころ顔を覗かせる園田光慶調のワキ役も不可解だった。園田先生がなにゆえ永井豪の手伝いに甘んじる?  後年、あの絵はぼくらマガジンで『ハルク』を描いた西郷虹星の仕事だと知り、疑問が氷解した。同誌に永井豪は『デビルマン』誕生の契機になった『魔王ダンテ』を連載している。

Posted byブクログ