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天のシーソー の商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2012/12/28

ミオとヒナコを見ていたら、モモちゃんとアカネちゃんを思い出した。 私には妹はいないけれど、姉妹ってお互いに一番愛しい友達で、そして同時に一番憎らしいライバルなのかも知れないと思った。 幼いながらも凛と瑞々しいミオとヒナコの感性がどこか懐かしく、ちょっぴり切ないです。

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2012/11/20

安東さんの他の作品にくらべると、 こちらは可もなく不可もなく・・・といった感じでした。 どの話も読了後に苦みを残すところが性に合わなかったのかもしれません。

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2012/11/10

7話の短編集はそれぞれ独立した話ながら、 主人公の少女達がそれぞれ育っていく様子がふんわりと心地よく伝わってくる連作となっています。 小学五年生のミオと妹ヒナコの毎日は、小さな驚きに満ちている。目かくし道で連れて行かれる別世界、町に住むマチンバとの攻防、転校してきた少年が抱える...

7話の短編集はそれぞれ独立した話ながら、 主人公の少女達がそれぞれ育っていく様子がふんわりと心地よく伝わってくる連作となっています。 小学五年生のミオと妹ヒナコの毎日は、小さな驚きに満ちている。目かくし道で連れて行かれる別世界、町に住むマチンバとの攻防、転校してきた少年が抱えるほろ苦い秘密…不安と幸福、不思議と現実が隣り合わせるあわいの中で、少女たちはゆっくりと成長してゆく。一篇一篇が抱きしめたくなるような切なさとユーモアに満ちた珠玉の連作短編集。書き下ろし短編「明日への改札」を収録。【内容情報】(「BOOK」データベースより) どの話も取り立ててもの凄いトピックがあるわけでもなく、 推理したりどんでん返しがある訳でもなく、 ミオとヒナコを中心にして淡々とした日常の様子が描かれています。 日常の中にあるちょっとしたアクシデントのようなことや、 幼い頃に誰もが一度は感じたことや起きたであろうことなどが、 ふんわりとした空気感の中で展開していく短編集です。 一人暮らしの怖いおばあさんが居る家のインターフォンをいたずらで押してみたり、 カッコいい同級生の男の子の後を着いていって自宅を探し当ててみたり、 その結果として思いがけず相手を傷つけてしまったりというように、 子ども達の世界が丁寧にやさしく、そして時にはせつなく描かれている物語なんです。 短編のひとつひとつの物語の中で姉妹が出会って感じていく出来事には、 人の寂しさや悲しさや優しさなどがほど良く入り交じっていて、 読み終わった時にジンワリと温かいものが胸の中に広がるような気がしました。 特に最後の一話である「明日への改札」は数年後の姉妹のことが描かれていて、 書き下ろし短編ながらこの一冊の総まとめとしてちょっとしたアクセントになっています。 小学生の頃の二人が出会った出来事が思い返せるようなお話なんですよ。 「ちょっと気軽に気負わずページをめくりたいな」という時にオススメの一冊ですし、 寝る前にふわっとした気持ちで静かに読んでみたい一冊です。

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2012/11/10

私には3つ、年の離れた妹がいます。人生で初めて意識した同性でした。これがなんともまあ、可愛げがなくて。取っ組み合いこそありませんでしたが、何かと言い合ってばかり。両親が共働きだった事もあり、それこそ毎日、学校が終わればノーレフェリー・時間・ラウンド無制限で言葉のボクシングをするよ...

私には3つ、年の離れた妹がいます。人生で初めて意識した同性でした。これがなんともまあ、可愛げがなくて。取っ組み合いこそありませんでしたが、何かと言い合ってばかり。両親が共働きだった事もあり、それこそ毎日、学校が終わればノーレフェリー・時間・ラウンド無制限で言葉のボクシングをするような関係でした。それでも、そのすぐ後には一緒にぬり絵をしたり、手を繋いで外に遊びに行ったりで、遠慮はないけど後腐れもない。もしかしたら、私にとって生まれて初めての親友は妹だったのかもしれない。そんな事を思い出させてくれる本でした。

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2012/11/01

ミオとヒナコ 姉妹の話。 リアルな世界。 ミオの姉を取られたような気持ちとか。いらないものだったはずなのに、人にあげるとなると、やっぱりいやって言ちゃうのとか。 ミオが、妹いてもいいことないって言っちゃうとこ。 自分の方が怒られる。そういう気持ち。 日常でも、何気ないことがこん...

ミオとヒナコ 姉妹の話。 リアルな世界。 ミオの姉を取られたような気持ちとか。いらないものだったはずなのに、人にあげるとなると、やっぱりいやって言ちゃうのとか。 ミオが、妹いてもいいことないって言っちゃうとこ。 自分の方が怒られる。そういう気持ち。 日常でも、何気ないことがこんな物語になるんだな。 ひとしずくの雨が印象的で、すぐに物語の世界に入っていける。 天のシーソー  毛ガニ   が特に好き。 最後の梨木香歩さんの解説もいい。 表紙も、酒井駒子さんのもの。好きだ。 迷ったけど、トータルで評価★5にしてしまう。

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2012/10/18

児童文学として。 姉妹がいる人には、同じような気持ちになったことが1度や2度はあるのではないかしら? 幼い頃の、無条件に憎たらしく愛おしい妹との出来事を、懐かしく思いながら読み進めました。

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2012/10/16

#読了。連作短編集。児童文学。小学5年生の姉と妹の成長を綴る。たまたま読む本がなく、子供から借りた一冊。家のチビ(姉妹)たちのことを考えながら読んだ。癖のない話しで、微笑ましかった。

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2012/09/28

子供の生きづらさ。それは世界に向ける目がまっすぐで、取り繕うことがまだ下手で、おとなの「それはそれ」が理解できなくて、と、いろんな要素があるのだけれど、そういうひとつひとつにぶつかるさまを瑞々しく軽やかに描いた短篇集。それこそ取り繕った書きかたはされていないのが好感をもてる。それ...

子供の生きづらさ。それは世界に向ける目がまっすぐで、取り繕うことがまだ下手で、おとなの「それはそれ」が理解できなくて、と、いろんな要素があるのだけれど、そういうひとつひとつにぶつかるさまを瑞々しく軽やかに描いた短篇集。それこそ取り繕った書きかたはされていないのが好感をもてる。それぞれの内にあるルールに則って、毎日を駆け抜けるさま、ときに屈託を知ってすこしずつ成長していく光景がほほえましく、まぶしい。

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2012/09/08

 私も妹がいるし、「ミオ」という名前も似ているし、親近感沸きまくりで読み進めました。おもちゃ箱の中に入ったような気分。

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