松下幸之助の未来経済リーディング の商品レビュー
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2018.12.29読了 今となっては古い本になった。野田政権の時代に出た本。 松下幸之助先生はこの手の本になんかいか登場しているが、今回は「増税」がテーマだ。 政府は本来消費や雇用が活発化する政策を打たなくてはならないが、それが出来ないために増税をやってまきあげる。 通常、増税が起こると企業はコストカットやリストラをし、また、そのしわ寄せが下請けへいく。しかし、少ないコストではできないために、結局海外へ拠点を移転し、産業の空洞化が起きる、というのが松下先生が危惧するシナリオ。 北欧型の福祉国家を目指す向きもあるが、それも斜陽化のシナリオと警鐘を鳴らす。人が働いたお金を税金で回す、というサイクルに陥るからだ。 日本には「小さな政府」の発想が必要。これとの兼ね合いで増税と国防が結びつけられることがあるが、それは必然ではないとおっしゃる。 世界の潮流が当時、アメリカ、ヨーロッパ、日本中心から、韓国、中国、インド、ブラジルなどへと移っている動きも指摘されていた。 結局民主党政権も野田政権も短命で終わって、その後アベノミクスが始まって景気は外観上はよくなった。 現在はアメリカと中国の貿易摩擦が深刻な問題となっているが、今後世界はどのように動くか。
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