超心理学 の商品レビュー
とかく、キワモノとして扱われることの多い超能力や、霊魂仮説について、厳密に科学的研究しているということが報告されている。実際には、統計学的に有意とされるあらわれもあるようだが、なかなか科学として一般に認知されるまでには、まだまだ遠き道のりのようである。
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超能力というとどうしてもマンガや映画のような派手な能力をイメージするが超心理学で扱われる実験内容はとにかく地味である。 しかし厳密な方法による実験だからこそテレパシーや透視、予知などの現象に信憑性が生まれる。 とはいえこの本を読んでも超能力はあるか?ないか?という結論は出てこ...
超能力というとどうしてもマンガや映画のような派手な能力をイメージするが超心理学で扱われる実験内容はとにかく地味である。 しかし厳密な方法による実験だからこそテレパシーや透視、予知などの現象に信憑性が生まれる。 とはいえこの本を読んでも超能力はあるか?ないか?という結論は出てこない。 むしろ答えが出ないところに超心理学の科学としての役割があるのだろう。 真面目に学問している人たちにとってはなかなか報われない分野だと思うがぜひ研究を続けてもらいたいです。
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念力やテレパシー、透視などの「超心理現象」をさまざまな角度から解説している。第6章「マスメディアの光と影」は、科学とメディアに関するリテラシー論として大いに役立つ。著者は超心理学研究がライフワークとだけあって、熱量・情報量ともに充実。巻末の読書ガイドが超心理学業界事情を覗いている...
念力やテレパシー、透視などの「超心理現象」をさまざまな角度から解説している。第6章「マスメディアの光と影」は、科学とメディアに関するリテラシー論として大いに役立つ。著者は超心理学研究がライフワークとだけあって、熱量・情報量ともに充実。巻末の読書ガイドが超心理学業界事情を覗いているようで、意外と楽しめた。
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「超心理学」というジャンルがあるのも知らなかったが、内容も幅広く、俗にいう「超能力」などに対する精緻な研究や実証実験があることも知らなかった。 さらに驚くべきことに、もはや公平で科学的な実験で、すでに何らかの力があることは証明されてると聞いてびっくり。確かに量子科学の先端では、観...
「超心理学」というジャンルがあるのも知らなかったが、内容も幅広く、俗にいう「超能力」などに対する精緻な研究や実証実験があることも知らなかった。 さらに驚くべきことに、もはや公平で科学的な実験で、すでに何らかの力があることは証明されてると聞いてびっくり。確かに量子科学の先端では、観察者効果とかもあるし、色々な世界がリンクしているのかもしれない。 何よりもこの本では、そういった様々な現象を否定も肯定もせず、あくまでも科学的に検証していく事が重要というスタンスが貫かれており、肯定派や賛成派の様々な考え方や立ち位置、過去からの流れなども詳しく載せてあって色々参考になった。 面白いのがトーマス・ギロビッチ!などが否定派(確かに著作で超常現象を否定していた)としてやり玉にあがるだけでなく、アメリカにはサイコップという超能力の懐疑論者が集まったグループがあることで、アイザック・アシモフ、カール・セイガン、リチャード・ドーキンス、ダニエル・デネット等のそうそうたるメンバー。 それだけで否定論や懐疑論が幅を利かせるのがよくわかる。
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普通に自然科学を理解していけば超常現象に迫れます。 超心理において立てる仮説には最高の知恵が必要なはず。 未知の現象を科学するためには多角的な実験が必要なはず。
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こういう分野があるんだというのと、 この分野の研究者がいかに虐げられ、 いかにつまらない要因を排除するための厳密な実験デザインを行ってきたかというのを知った。 資料が豊富に提示されているのも嬉しい。 とはいえ自分の目で確かめない限りは鵜呑みに出来ない。そういう見解もあるらしい、...
こういう分野があるんだというのと、 この分野の研究者がいかに虐げられ、 いかにつまらない要因を排除するための厳密な実験デザインを行ってきたかというのを知った。 資料が豊富に提示されているのも嬉しい。 とはいえ自分の目で確かめない限りは鵜呑みに出来ない。そういう見解もあるらしい、程度に。 あと「超心理学」っていうのが胡散臭く思えるからもっと違う名前付けたほうがいいんじゃないかなあ。 この本で挙げられている超心理学の研究が、現象が存在することを報告するものばかりで、メカニズムに踏み込んだものがほとんどないのはなんでだろう
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NHKの幻解!超常現象ファイルって番組を見てて、読んでみたくなった。 テレパシー、透視、予知などを真面目に研究する難しさ。「そんなもんオカルトでしょ?神秘主義でしょ?科学じゃない」って見方がある以上、実験にはとんでもない厳密さが求められる。でも、人間の、それも心の部分がからむも...
NHKの幻解!超常現象ファイルって番組を見てて、読んでみたくなった。 テレパシー、透視、予知などを真面目に研究する難しさ。「そんなもんオカルトでしょ?神秘主義でしょ?科学じゃない」って見方がある以上、実験にはとんでもない厳密さが求められる。でも、人間の、それも心の部分がからむものであるゆえ、どんなに条件を厳しくしても、「誰が」「どんな思いで」実験するかによって、結果が変わってしまう。となると、そんなデータは信用できないとなってしまうスパイラル。よって、本流の科学からは黙殺される構造だと。 文中で「なるほど」と思ったのは、あらゆることに心を開き、驚き面白がれる感性を持ちつつも、徹底的に疑って厳しい証拠を求める姿勢も持つ、両方が大事だよ、ということ。
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超心理学とは,予言,テレパシー,サイコメトリー,サイコキネシスなどの現象を「科学的」に検証しようとする学問である.これらの現象は疑似科学と科学の境界線上にあり,主に心理学者によって批判にさらされてきた. この本の内容はおおむね超心理学の「科学的」な正当性を訴えるという立場のよう...
超心理学とは,予言,テレパシー,サイコメトリー,サイコキネシスなどの現象を「科学的」に検証しようとする学問である.これらの現象は疑似科学と科学の境界線上にあり,主に心理学者によって批判にさらされてきた. この本の内容はおおむね超心理学の「科学的」な正当性を訴えるという立場のようである.ただし著者が主張する「科学的」とは,統計的に有意であるというレベルのことであり,メカニズムレベルでの説明があるわけではない(一部に量子レベルの説明をする人もいるようだが・・・). この本は超心理学者の立場を理解するうえで役に立つものの,超心理学への関心を高めるに足る魅力的で新しい主張をしているかといえば,そうではない.この物足りなさこそ,超心理学がマイナーな学問としてくすぶっている理由だと思う. もし知的好奇心をそそられるような実験結果を信頼できる形で提示できたなら,超心理学は十分関心を惹きつけられる学問になりうるだろう.さらに,現象が起こりうるメカニズムを検証可能な理論として提案できたなら尚更だ.誰もが認める科学としての地位を築けるはずだ. 一方で,特定の人物が特定の条件のもとでしか「能力」を示さないということならば,再現性や有意差にこだわった統計解析を捨て,新しい解析手法を開発すべきだろう.そのような手法が妥当だと認められたとき,超心理学は科学のパラダイムシフトを起こせるかもしれない.
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「超心理学」とは耳慣れない言葉であるが、平たく言えばオカルトと言われ学界では異端児扱いされている超常現象を真面目に科学する分野だそうだ。 と言って本書はそうした超常現象があるとも無いとも言ってはいないし、盲目的にそうした現象の存在を世に説明するという立場でもない。即ち、超心理学...
「超心理学」とは耳慣れない言葉であるが、平たく言えばオカルトと言われ学界では異端児扱いされている超常現象を真面目に科学する分野だそうだ。 と言って本書はそうした超常現象があるとも無いとも言ってはいないし、盲目的にそうした現象の存在を世に説明するという立場でもない。即ち、超心理学者であることから、もしもそうした現象があるのであればその科学的な側面を研究したいという極めて真っ当な姿勢だ。だからこそ、こんな不思議な話がある、あんな話もある、のような有ること無いことを羅列する超常現象の怪、という内容の書籍ではない。 つまり著者が強調したいのは超心理学の寄って立つ基盤である科学性なのだ。透視、念力、予知などキワモノを取り扱うだけで、非科学的という烙印を押される分野であるだけに、その実験や分析に関しては他の分野では気にしないようなところにまで注意を払い、絶対に批判されるようなスキを見せないという異常なまでの注意力が払われているという。つまり逆に超心理学の分野での実験結果にはそれなりの信頼性があるとも言えるようで、様々なメタ分析での同様の結論が得られているという。 従い本書では透視など各種の実験をするに際してどういった手法が取られているのか、厳密性を排除するための施策は何かというところをかなり詳細に説明しているので若干退屈してしまうのが難点ではあるが、それも含めてこうした科学が存在することの啓蒙本としての役割は十分に果たしているのかもしれない。
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