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推定無罪(新装版)(下) の商品レビュー

3.6

15件のお客様レビュー

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2013/02/28

下巻では裁判の終盤戦が描かれる。弁護人のスターンは頼りになり、状況も好転していく。それでもワイロを受け取っていた証拠のファイルや真犯人などの謎は終盤まで残ったままで展開していく。 単なるミステリよりも裁判制度やワイロなどの社会派とリーガルサスペンスとを同時に楽しめる。 真犯人は最...

下巻では裁判の終盤戦が描かれる。弁護人のスターンは頼りになり、状況も好転していく。それでもワイロを受け取っていた証拠のファイルや真犯人などの謎は終盤まで残ったままで展開していく。 単なるミステリよりも裁判制度やワイロなどの社会派とリーガルサスペンスとを同時に楽しめる。 真犯人は最後まで分からなかったが、色々な伏線を全て回収していて納得の出来る内容だったと思う。

Posted byブクログ

2019/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 古典の名作と言われるだけあって、とっても面白かった。事件が起こるまでに、人物関係を細かく描いており、主人公が被疑者となってからは息詰まる法廷戦、その合間に描かれる心理描写や家庭の様子など絶妙のタイミングで描いており、一気に読めてしまった。  主人公が被疑者として疑われるのも、良いタイミングでとっても面白かった。また、最後まで新犯人の描写がないのもドキドキできて面白かった。途中で、判事の暗い過去や検事との収賄など疑う要素ばっちりの描写をしているにもかかわらず、それを上回るどんでん返しの犯人描写にはびっくりさせられた。  さらに、出てくる登場人物一人一人が面白いキャラをつくっており、しかも、読み手によっても変わってくるのが、この人の小説の特徴なんだろうと思った。たとえば、弁護士のスターンにしても、自身の出世を望みつつも主人公を助け、さらに真犯人に気づいていたとしても、主人公のために違う戦略を考えてあげる優しさをもっている人物とも読めた。反対に、その戦略を主人公に悟らせることによって、弱みを握り、自分の出世につなげようとする巧妙なやつとも読めるのが、とっても面白かった。  また、リップランザー刑事も、最初はただの主人公びいきの刑事として描かれているともったが、最後の推理の鋭さからすべて計算された発言だった、と思えるのが面白かった。 【2019.02.21】再読 1回目に読んだ時も恋愛描写がたくさんあることに驚いた。精神科医への告白で不倫の現場を描く等々驚くことが多かった。

Posted byブクログ

2012/11/05

あっという間のどんでん返し。今まで読んだどのどんでん返しよりも強固で無理やり感のないものだった。感動。

Posted byブクログ

2012/10/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

屁理屈(?)とも思える法廷合戦がとにかく秀逸! 自分が陪審員ならサビッチ氏を無罪とするが、本当に白なのかという疑問をもたせつつ、一気に読まされてしまった。 面白いだけでなく、役にたつ。 推定無罪の被告人に対して、検察側は推論を挟まず、事実確認を積み上げて有罪とするという、全く基本的な法務の基礎概念がよ~く判る!! 最近導入された裁判員制度では、予測を交えずに事実のみによって判断するというのは、本当に可能なのか? 検察官、弁護人の答弁に誘導される可能性も否定できない。 小説の中では面白い出来事だが、現実問題として考えると負担が大きすぎる。

Posted byブクログ

2012/09/30

相変わらず、、私は外国の小説が苦手なよう。。 登場人物の名前が覚えられない。。 しかもこの本、巻頭にある人物紹介が不親切すぎる。 「検事」とだけ書いてあっても、登場人物のほとんどが検事なんですけど。。 上巻を読み進めるのが非常に苦痛でしたが、、 下巻は法廷での判事・検事・弁護士の...

相変わらず、、私は外国の小説が苦手なよう。。 登場人物の名前が覚えられない。。 しかもこの本、巻頭にある人物紹介が不親切すぎる。 「検事」とだけ書いてあっても、登場人物のほとんどが検事なんですけど。。 上巻を読み進めるのが非常に苦痛でしたが、、 下巻は法廷での判事・検事・弁護士の駆け引きややりとりがそれなりに面白かった。 犯人は分からずじまいで終わるのかしら?と思っていたら、その人が犯人だったのですね。。 それでも犯人と一緒に暮らしていきたいと思う登場人物がすごい。。

Posted byブクログ