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ギャルと不思議ちゃん論 の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2023/12/24

マスメディアに載るような(部分的な)集団の変遷を、系譜や背景も含めてよく捉えることができているように思う。一部ミスリードっぽいところもあったけど。 特に<コ>ギャルの変遷を見ていると、女子高生を性的商品として見る「発情していた成人男性」(p.190) が如何に多いかが窺われる。

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2023/06/05

2012年発行。 表紙と中身のギャップで手に取るのが遅れた。 「女の子たち」が30年間戦ってきた間、男の子たちは何をしていたのだろう? その後に変化と、本著への反論が知りたい。ただし書き殴りのような“感想”ではなく。

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2023/03/10

表紙に惹かれて手に取った本。1980年代から2012年までを「ギャル」と「不思議ちゃん」という切り口で通観しています。読んでみて感じたことは・・・・・・あれです、最近の流行を全く知らないということ!!ま、まじ卍。卍じゃーん。

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2015/02/14

歴史は繰り返すなーっていうことを教えてくれる情報がある。女性の在り方をアカデミックに考えることは、自分の女くささに乾きを与えてくれるので、よい。『文科系女子という生き方』とあわせてよむと、2010年代に生きてることがしあわせに思える。

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2015/01/27

この本は女子のファッションや行動パターンをギャル系と不思議系に分け、互いの生態系を論じたものである。具体的にはギャルはコギャルや飯島愛からあゆ・エビちゃんに繋がる渋谷系路線。不思議ちゃんは戸川純からきゃりーぱみゅぱみゅに繋がる原宿系路線である。彼女たちの生み出してきた、独特のファ...

この本は女子のファッションや行動パターンをギャル系と不思議系に分け、互いの生態系を論じたものである。具体的にはギャルはコギャルや飯島愛からあゆ・エビちゃんに繋がる渋谷系路線。不思議ちゃんは戸川純からきゃりーぱみゅぱみゅに繋がる原宿系路線である。彼女たちの生み出してきた、独特のファッションや言語は日本社会に大きな影響を与えてきた。これからも更に色々進化していくのであろうが、この二つの対極路線が形を変えながら30年間続いていることが面白い。是非この文化を繋げて行って貰いたいものだ。

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2013/03/14

少女たちの30年にわたる変遷をギャルと不思議ちゃんという対立軸を通して分析する。多数派のギャルに対抗する形で不思議ちゃんが存在するという見方。個人的には、なんで田舎の女子高生は卒業するとみんな揃いも揃ってギャルになるのか読む前は不思議でしょうがなかったけど読んでみて少し分かった気...

少女たちの30年にわたる変遷をギャルと不思議ちゃんという対立軸を通して分析する。多数派のギャルに対抗する形で不思議ちゃんが存在するという見方。個人的には、なんで田舎の女子高生は卒業するとみんな揃いも揃ってギャルになるのか読む前は不思議でしょうがなかったけど読んでみて少し分かった気がしたので星4つ。

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2013/03/10

「女子」論とでも言うのか? 性的存在である「ギャル」と非性的存在の「不思議ちゃん」のこの30年間の推移などについて分析。 最近の若者について描いている小説やマンガなどを紹介してくれており、「致死量ドリース」なんてのは全く知らなかった。 「最近の若者は~」って突っぱねずに、よく...

「女子」論とでも言うのか? 性的存在である「ギャル」と非性的存在の「不思議ちゃん」のこの30年間の推移などについて分析。 最近の若者について描いている小説やマンガなどを紹介してくれており、「致死量ドリース」なんてのは全く知らなかった。 「最近の若者は~」って突っぱねずに、よく勉強して、もうちょっと理解できるよう頑張ってみようと思った。

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2013/02/05

ギャルと不思議ちゃんという相対する二つの女性カテゴリ軸の関係とその変化を、膨大な文献(主にファッション誌)から読み解いていてとても面白かった。思春期から現在に至るまで接してきた同世代の女性に対する視点を整理することができて、非常に楽しかった。

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2013/01/29

女性史を語る際、当事者目線でも傍観者目線でも感情的になりやすい。当時の良い思い出や嫌な思い出が想起されるからだろう。そんな懐古と恨みの混ざった女性史は数多く読んできたが、この本にはそんな感情はない。 これほどクールに三十年女性史を描いた著書はかつてなかったのではないだろうか。淡々...

女性史を語る際、当事者目線でも傍観者目線でも感情的になりやすい。当時の良い思い出や嫌な思い出が想起されるからだろう。そんな懐古と恨みの混ざった女性史は数多く読んできたが、この本にはそんな感情はない。 これほどクールに三十年女性史を描いた著書はかつてなかったのではないだろうか。淡々とした描写に物足りなさを感じるも、どの年代にさまざまなジャンルが生まれては消え、混じっていったかがよくわかる。 時間があれば年表をつくってみたい。

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2013/01/23

過去30年間の若い女性たちの生態を真面目に分析した本。研究対象である「少女」の最初の世代が自分と同年なので、同時代的な想い出のあれこれも面白かった。 戸川純→篠原ともえ→きゃりーぱみゅぱみゅという「不思議ちゃん」の系譜も興味深い。 80年代には文字通り「渋谷系」の街だった渋谷が...

過去30年間の若い女性たちの生態を真面目に分析した本。研究対象である「少女」の最初の世代が自分と同年なので、同時代的な想い出のあれこれも面白かった。 戸川純→篠原ともえ→きゃりーぱみゅぱみゅという「不思議ちゃん」の系譜も興味深い。 80年代には文字通り「渋谷系」の街だった渋谷が、90年代には(コ)ギャル:東急エリアvs渋谷系:西武エリアに分裂し、その境界線は井の頭通りであったという考察は、90年代以降のセンター街が、なぜあんなに居心地の悪い街になってしまったのかという謎を解いてくれた。 コギャル、女子大生ブーム、『高校教師』、ブルセラ、新人類、内閉的個性、クリエイター症候群、オリーブ少女、ガングロ、飯島愛、浜崎あゆみ、椎名林檎、マンバ、ゴスロリ、『下妻物語』、DQN、文化系女子、森ガール、青文字系、などに心当たりまたは興味のある向きには是非おすすめ。

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