ダークゾーン の商品レビュー
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どこか分からない場所での人間将棋のような、ゲームに飛び込んだような。 繰り広げられる勝負と、その合間に徐々に明らかになる現実の真相。 頭脳戦や心理のかけひきなど読みどころが多い。
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はっきり言ってしまえば、ファンタジー色のある小説は貴志には向いていないのではないかと思うような、ちょっとアレな感じ。 ファンタジー色のあるパートの舞台を軍艦島にしたことが、あまり効果的じゃない、というか、変に現実に戻されて興が冷めるし、そもそも、七番勝負って緊張感なさ過ぎ。いっそ...
はっきり言ってしまえば、ファンタジー色のある小説は貴志には向いていないのではないかと思うような、ちょっとアレな感じ。 ファンタジー色のあるパートの舞台を軍艦島にしたことが、あまり効果的じゃない、というか、変に現実に戻されて興が冷めるし、そもそも、七番勝負って緊張感なさ過ぎ。いっそ、ファンタジーじゃなくてサバイバルゲーム的な設定の方が面白かったんじゃないかと。 美味くやれば、ちゃんと将棋にも絡められそうでしょ? あと、断章のペースが速すぎる気がします。 断章を読まないでおいて、一番最後にまとめて読んだ方が面白いかも。 どうも、この作者の本って外れを引く傾向があるなぁ。
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7番勝負ということで、最初はまったく情報がないまま、戦っていくうちに、勝ったり負けたりしていくうちに、色々な手筋、方策を巡らせ、展開されていくのはすごく面白かったし、その駒自体が主人公たちとゆかりのある人物だらけで、そういった部分を加味したやりとりがあるのも深かった。逆に一定のキャラクタだけは人間としてしゃべり、あとはモブというか指示に従うだけっぽかったのは、惜しかった点。 戦いの合間に断章として、塚田の回想が入るのだが、これが最初はだるい。戦いが面白いだけに、読み飛ばしたくなる気もするが、たいてい本編に関わる情報があるので、見落としのないように読む。するとやっぱり3回目くらいの断章で驚かされて、ある意味でもう一つの本編だと気づかされる。 レビューによっては将棋がわかれば、なんてありますけど、「種類の違う駒を動かしていき、相手の王をとったほうの勝ち」とさえ知ってれば十分。 駒自体はグロテスクなので想像はないですが、盤上の光景がありありと目に浮かんだので、エンターテイメントとしてとてもよかったです。
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異界で繰り広げられるバトルでは、心理戦に始終ハラハラしたのですが、合間に挿入される現実でのエピソードが不穏な終末を予感させ、ラストはその予感通りの後味の悪い物語でした。 勝負師の熾烈な性に、果ては人間の貪婪な欲望に悪酔いしそうになります。
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将棋をテーマにした殺し合い。登場人物は様々なモンスターに変貌し、頭脳戦を繰り広げる。シンクロする現実世界が切ない作品。
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格闘シーン、策略に引き込まれる。西尾維新の戯言シリーズの楽しさも思い出した。ドイツゲームでは、ラベンスバーガーの「キングアーサー」的魅力あり。漫画ではベルセルクか?!
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ゲーム要素が強いので、イメージする力が必要かも。 マス目の考え方とか、実際に戦略ゲームしたことなければ ちょっとイメージしづらい。。 7番勝負にはいろいろアイディアもあったが、 長く感じた。
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2012/09/04読了。好きな作家さんなので文庫化を待たず、ノベルズ版買ってしまいました。期待を裏切らない面白さで一気読みでした。 出だしから異次元ワールドで、いきなり"一つ目"とか"火蜥蜴"とか出てきて、なんじゃこりゃ?と思いましたが、...
2012/09/04読了。好きな作家さんなので文庫化を待たず、ノベルズ版買ってしまいました。期待を裏切らない面白さで一気読みでした。 出だしから異次元ワールドで、いきなり"一つ目"とか"火蜥蜴"とか出てきて、なんじゃこりゃ?と思いましたが、読み始めて20分くらいでどっぷりハマってしまいました。 ダークゾーンで繰り広げられるのは、相手の王将を倒したら勝ちという将棋やチェスのようなルールで赤軍と青軍が戦う七番勝負。チーム編成は6人の歩兵、6人のディフェンダー、特殊能力がある5人の役駒、そして王将。戦いの舞台は軍艦島。 主人公は赤の王将、現実世界では将棋のプロを目指している大学生。青の王将は、現実世界での主人公と同じく将棋の三段リーグに所属するライバル。 小説を読んでいくと、ダークゾーンでの勝負が一回終わるごとに、現実世界での短いエピソードが挿しこまれてきます。最初はダークゾーンの戦いのほうに夢中になって読んでいるので、現実世界の部分は退屈だなぁと思ってたんですが、後半になると、現実世界とダークゾーンとの関係が少しずつ見えてきます。 どっぷりハマったポイントはダークゾーンの世界観と、王将とるかとられるかの緊張感でした。駒の能力設定であったり、一定ポイントに達すると昇格してパワーアップ(将棋で歩が金に成るような)だったり、戦いのルールがまず面白い。それぞれの駒は、妖怪とか化物みたいな外見になっていて、文字から映像を思い描くには非常に想像力が必要でした。というかぼんやりとしか想像できてません。映像化されたらいいのに! 軍艦島にも行ってみたくなりました。軍艦島の実物を見てからもう一度読んだら、より楽しめそうです。
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