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飛田で生きる の商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2013/09/30

著者は、飛田で料亭を経営したのち、スカウトマンになった男性。 飛田のことがよくわかる本。 仕事は大変そうだけど、退屈はしなさそうだ。

Posted byブクログ

2013/09/28

写真撮影も許されない飛田新地。ウワサでしか聞いたことのない新地の実情を元経営者が語る。おもしろくないわけがない!

Posted byブクログ

2014/11/17

現代に残る遊郭は、都市の陰部であり、暗黙の必要悪、そして歴史の暗い記憶だ。一般には、世間様に知られることが御法度な内情が、未経験の「親方」デビューという興味深い目線で書かれている。最初にこの本を知ったとき、よくもこの本を執筆し、しかも紙で出版できたものだなとも思った。 欲望に晒...

現代に残る遊郭は、都市の陰部であり、暗黙の必要悪、そして歴史の暗い記憶だ。一般には、世間様に知られることが御法度な内情が、未経験の「親方」デビューという興味深い目線で書かれている。最初にこの本を知ったとき、よくもこの本を執筆し、しかも紙で出版できたものだなとも思った。 欲望に晒された人間の本性と、社会から除外される存在というテーマだ。金、女、セックスワークという商売。細かい費目と数字、売上げの浮き沈みなど、経営者ならではの苦労が、業界用語を交えつつ切々と綴られる。ビジネスの舞台が舞台なだけにハードなトラブルも語られているが、一般向けにかなり毒気が抜かれている気はする。リアルなネタはとても書けないだろう。 ともするとセンセーショナルなテーマとは別に、筆者の心の奥には「飛田新地は、それを必要としている人間たちにとっての最後の拠り所としての、きちんとしたシステムなのだ」という、現場を経験した人のみが語れる強く静かな思いがある。もちろん、それを声高に力強く訴えることができないのはジレンマだ。ただ、何かしらの拠り所が必要なのは新地に全く関係が無い一般人も同じで、欲望を別の形で上手に誤魔化している分、むしろ傷はより深いのかもしれない。 最後に書かれている、都市の再開発による危機感も、筆者がこの本を執筆せざるを得ないきっかけの1つなのだろう。協会の組合ぐるみで、時代に合わせて社会と共存していくための努力を続けていることなども、初めて知った。人間のおぞましいエゴは、自分が気に入らない「汚れた」「歪で」「目障りな」ものや人を排除することで、自分たちにとってだけのユートピアを形成しようとする。これは、奇しくも同じタイミングで買った『漂白される社会』にも共通するテーマだ。同書と合わせて、現代社会の影の濃淡を、立体的かつ多角的に見てみたい。

Posted byブクログ

2013/08/03

飛田のことを何も知らずに読んだから、大阪にこんなところがあるのか、と驚いた。どこの世界も厳しいなあ。

Posted byブクログ

2013/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

飛田内部の人間が、赤裸々に語るのが斬新で驚く事が多い。 代々経営する人が少ない、意外と横のつながりが無いとか、嬢のスカウトから維持やケア、おばちゃんの重要性、嬢同士の喧嘩の後の手紙とその行動に舌を巻いた。 欲を言えば、筆者が飛田でもう少し古くから携わっていたら、もっと深い話が聞けてたかなと思った。大正、昭和の話も知りたい。

Posted byブクログ

2012/11/26

サラリーマンから飛田の遊郭経営者になった人の体験記。開業のきっかけ、開店資金の必要額や開店手続きの苦労、実際に経営する上でのリスクとリターンなどを一通り書き綴っているが『体験記』以上のものではない。

Posted byブクログ

2013/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

飛田新地の親方後のスカウトマンの記録。要するに色街(旧赤線地帯)の内幕といえば内幕。当然関係者な訳だから否定的批判的な箇所はない。文化風俗の研究と言う程掘り下げてないが軽く読める本。

Posted byブクログ

2012/10/02

「人間の道極めるのもオモロイで」から始まった飛田での親方業。今までベールに包まれてたことが,この本で明らかにされている。最後はちょっとええ話やん,と思ってしまうエピソードもあり,面白い一冊でした。

Posted byブクログ