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2 の商品レビュー

4.2

68件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2013/03/05
  • ネタバレ

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「シアター」みたいな演劇話かと思ったら、あっという間にパキパキパキッと折られてしまい、急転直下の大転換で不死性を語り始めたり。シリーズではないけれど『[映]アムリタ』とか『舞面真面とお面の女』とか『死なない生徒殺人事件』とかの集大成的な側面もあり、これだけでも十分に面白いけれど、過去作を読んでいるとなお良し。

Posted byブクログ

2013/02/23

読了、82点。 ** 数多一人は超劇団「パンドラ」の入団試験に合格し団員となった矢先にある女性の出現でパンドラが解散に追い込まれてしまう。 一人はその女性に映画を作る様にスカウトされ、戸惑いながらもその制作を俳優として、またお茶くみとして参加していくことになる。 やがて彼女の作...

読了、82点。 ** 数多一人は超劇団「パンドラ」の入団試験に合格し団員となった矢先にある女性の出現でパンドラが解散に追い込まれてしまう。 一人はその女性に映画を作る様にスカウトされ、戸惑いながらもその制作を俳優として、またお茶くみとして参加していくことになる。 やがて彼女の作った映画は完成し…… ** 私にとっては『パーフェクトフレンド』に続く野崎まどに2作品目、しかしながら他の方の感想を覗いてみたところどうやら世界観は繋がっているらしくおそらく過去の作品をすべて読んだ方が楽しめただろう作品。 話の流れとしては、 数多一人がパンドラに入団しそこで葛藤しながら演劇に没頭するシーン、 彼女の出現でパンドラが解散に追い込まれた後映画制作へと入る制作序盤、 俳優として演技に苦悩しながらも映画の完成に向けて邁進するシーン、 映画が完成し、映画とは何か、創作とは何かを語るシーン、 最後にエピローグ、 という形で展開していきます。 この中で私は、映画とは、創作とは、演じるとは、またそこで語られる愛とは何か、が描かれる部分は非常に質が高く、思索に富む素晴らしい出来栄えだったと思います。 一方で映画制作の序盤は読み物としてはスラップスティックで面白い反面、それまで演劇に対して真摯な描写を期待しながら読んだ身としては非常に肩透かしを食らった気分。 エピローグに関してはこちらも苦手、衝撃的と言えばその通りですが、今まで作り上げてきたことを単純にひっくり返して、ミステリ的な意味でのサプライズはありますが、 対して作中延々と語られてきた芸術論に対して、新しい何かが書き加えられたとは言えず非常に勿体ない落とし方だったと思います。

Posted byブクログ

2013/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

☆3.6 文章が好き嫌い分かれるだろうなと思う。どんでんがえしが多々あって、積み上げたものが一瞬で崩れ去って、全然違うものが顔を出し歩き始める、そう言った意味では面白かった。内容はぶっとんでた。

Posted byブクログ

2013/01/23
  • ネタバレ

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過去作の登場人物が出てきたのは素直に嬉しい。 話も面白い。 しかし、パーフェクトフレンドから読んだ身としては複雑。 どのキャラクターに思い入れがあるかで評価が変わりそうですね。

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2013/01/19

これまでの野崎まどの集大成、といえるような作品。 この作品から野崎まどに入ることはおすすめできないけど、野崎まどが好きな人なら楽しめることうけあい。

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2013/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画と進化と人間の話。野﨑まどオールスター感謝祭。シンプルなタイトルと表紙に惹かれて手に取るも「過去の野﨑作品五作を読んだあとで!」という助言を聞き紆余曲折を経てようやくたどり着いた。他作品の延長であり、補完でもあり、他作品が「2」の為のお膳立てにも感じられるものの「2」が一番野﨑まど作品の特色を表しているように思う。お膳立てというか、一番演出に力を入れていたのは、間違いなく、かませ犬に等しい扱いを受けたパンドラ劇団員たちだろうけれど。いろんな意味で映像化不可能。最原最早のバケモノっぷりに免疫でも出てきたのかこういうオチが来ても「やっぱり」と思ってしまうので、そういう意味では驚きは少なかった。しかし[映]アムリタの終わりから長い時間を経てのラストシーンはなかなか、じんわりと胸に沁みるものがある……素直にハッピーエンドとして見れるかどうかは別として。この作品で一区切りついた感じが否めないが、振動槍子が再び日の目を見る日はくるのだろうか。

Posted byブクログ

2012/12/10

面白かったけど、気に食わない。 野崎まどの今までの小説の総括のような作品 アムリタが原点かと思っていたけど、この作品が原点であり到達点であった。今までの著作はこれを書くためだけに存在したのではないかと思う。 そうだとするならデビュー時から狙ってたということになって恐怖を感じる。...

面白かったけど、気に食わない。 野崎まどの今までの小説の総括のような作品 アムリタが原点かと思っていたけど、この作品が原点であり到達点であった。今までの著作はこれを書くためだけに存在したのではないかと思う。 そうだとするならデビュー時から狙ってたということになって恐怖を感じる。 ただ、野崎まどの小説は全体的に同じ構成なので結構オチが読めるのでこれだけページ数多くてもやってることは一緒だった。 本作のせいで、パーフェクトフレンドが物語ではなく道具に成り下がってしまった為憤慨している。理桜ちゃん達かわいそうというかパーフェクトフレンドで築いた友達関係とはなんだったのか・・・ 7人組のハッカーメインの話が読みたかったな。 とりあえずここで野崎まどは一区切りされるのかな。

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2012/11/25

他の方もおっしゃっている通り、同著者のその他作品を、是非とも読んでから読んでもらいたい一冊。 と言っている自分は、著者を知らなかったので、普通にこの本から入ってしまいましたが・・・。 読み終わってから、2に登場してくる人物たちが、野崎氏の他の作品に出ている人物であるということが...

他の方もおっしゃっている通り、同著者のその他作品を、是非とも読んでから読んでもらいたい一冊。 と言っている自分は、著者を知らなかったので、普通にこの本から入ってしまいましたが・・・。 読み終わってから、2に登場してくる人物たちが、野崎氏の他の作品に出ている人物であるということが分かり、「あ~、そっち読んでからのが、よかったか。」とちょっと残念でした。 中身はというと、ある役者志望の若者が、大劇団に入団するところから始まり、その解散騒動に巻き込まれ、その騒動を起こした張本人に言われるがまま、よくわからない映画作りに協力させられて。。。 というものです。 正直、あらすじだけ見てみると、映画作りのサクセスストーリーみたいな、普通の小説?と思いましたが、読んでビックリ。 とにかく、仕掛けが面白い。 最後の方は余りに技巧が凝らされて、何がなんやらわからなくなってましたが、よく考えられている、良い作品でした。 この本のカテゴリが何になるのかは、読む人次第なのでしょうが、個人的には、これから読む人へのヒント?も込めてミステリ分野なのかと思いました。

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2012/11/24

野崎まどの過去作品を読んでから万全の体勢で読むべし。作中に「これまでの作品を過去のものにする」という表現があったけど、まさにその通り。「この作品以外」は全て「この作品」のためにあったといっても過言ではない。 もうね、めちゃくちゃ面白かった。 序盤の掴みがすごい。「こう使うか!」...

野崎まどの過去作品を読んでから万全の体勢で読むべし。作中に「これまでの作品を過去のものにする」という表現があったけど、まさにその通り。「この作品以外」は全て「この作品」のためにあったといっても過言ではない。 もうね、めちゃくちゃ面白かった。 序盤の掴みがすごい。「こう使うか!」つって。「愛してる」の描写力ね。中弛みも一切なし。だって野崎まどオールスター戦なんだもの。僕もやややちゃんと豚真似クイズしたいブヒ! ラストは二転三転七転八倒、それでも「まだ起き上がってくるか!」みたいなね。なにが怖いってこの作品すらも途中点に過ぎないことなんだよなぁ。ブヒ。 と、本当に素晴らしい作品だった。この本に出会えたことに感謝するレベル。悪いことは言わない、他作品を全て読んでからこの作品に臨んで欲しい。 そして最後にもうひとつ。作中で様々な生物知識が出てきたけど、作品を生み出すためには知識が必要なんだなと痛感させられました。

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2012/11/23

最原最早サーガ。そして野﨑まどオールスターな内容です。既刊を全部読んでから読むと楽しめますが、とりあえずアムリタとパーフェクトフレンドを押さえれば最低いけるはず。 以上に挙げた要素もポイントですが、パンドラの解散までの展開だけでもひき込まれるその筆致が素敵

Posted byブクログ