名画と読むイエス・キリストの物語 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名画の解説本、結構読みあさって飽きたけど、まあ買ってみるかと思って手にした。しかし、これは解説本ではなかった。キリストの一生を語ったお話本。幼稚園の時にもらったキリストの本より詳しく、巷のキリスト教の解説本より易しく、聖書より短い。 キリストの話には普段から触れていたり、聖書も読んでいるが、だんだん局所的なことに注目がいくようになってしまい、全体を見失う。そんな時に読みたいのがこの本。一冊でキリストの生涯が分かり、それにまつわる有名な名画も隣に並んでいる。 その名画についての解説はほとんどない。まるで挿絵のようになっていて、それはそれでとても良い。また、当時の文化や風俗についての記述があり、豆知識として頭に入れておくのには大変役に立つ。 楽しい一冊に出会えた。キリスト教に触れておきたい人には役に立つ本。
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人間であり、「神の子」イエスの物語。 著者が、あとがきに繰り返し述べている。 これはあくまでも絵画を鑑賞するためのイエス・キリスト物語なのです。 最後まで著者のその距離は等しく保たれていて、かつ、イエスの人間としての想像を絶する苦しみや痛みを読者に想像させる物語としても読むこ...
人間であり、「神の子」イエスの物語。 著者が、あとがきに繰り返し述べている。 これはあくまでも絵画を鑑賞するためのイエス・キリスト物語なのです。 最後まで著者のその距離は等しく保たれていて、かつ、イエスの人間としての想像を絶する苦しみや痛みを読者に想像させる物語としても読むことができる。 よい本に出会えました。
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おお!ついにきたか!という感じです。けれどいつものように斬新な切り口と意表を突くような語り口ではなく、イエスの人間として神としての、壮絶な人生を丁寧に語っています。ですがやはりこの本でも、中野さんの冴え渡る心情描写が随所で鮮明に生きています。私はキリストのことは本当に『受胎告知』...
おお!ついにきたか!という感じです。けれどいつものように斬新な切り口と意表を突くような語り口ではなく、イエスの人間として神としての、壮絶な人生を丁寧に語っています。ですがやはりこの本でも、中野さんの冴え渡る心情描写が随所で鮮明に生きています。私はキリストのことは本当に『受胎告知』と漫画の『聖☆お兄さん』ぐらいの知識しかないので(笑、この本を読んで、自分の中のちまちましか知識が全て繋がりました。 そうか、イエスは人間にして、神だったんだ……!この先に待ち受けている運命を、独りで受け入れなければならない恐怖と絶望は、一体どれほどだっただろう。 あー面白い!
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『201209 美術強化月間』 各章ごと数点ずつ絵画を載せてはいるが、いつものような絵についての解説はない。むしろこれは新約聖書の解説本(解釈本ではない)。 まるで見てきたかのような語り口調にやや首を傾げるところもあるが、聖書をあくまで物語として読むには丁度いい。
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中野 京子 (著) 愛を説き、病を癒し、苦しむ人々に寄り添ったイエスが、なぜ十字架にかけられねばならなかったのか。本書では、豪華40点以上の世界的名画とともに、イエス・キリストの30数年の軌跡に迫る。
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う~ん。 「聖書の解説書」として読む分には充分すぎる程丁寧でわかりやすい。 「エヴァ」とかのアニメや小説を読む上で「新約聖書」の内容を知っておきたい、って人にはおススメします。 でも、今までの中野京子さんの作品を読んできた自分としては、ちょっと、ものたりない・・・。 あの...
う~ん。 「聖書の解説書」として読む分には充分すぎる程丁寧でわかりやすい。 「エヴァ」とかのアニメや小説を読む上で「新約聖書」の内容を知っておきたい、って人にはおススメします。 でも、今までの中野京子さんの作品を読んできた自分としては、ちょっと、ものたりない・・・。 あの、変にひねくれた切り口(褒め言葉)で、「聖書って実はこんなに奇妙奇天烈なお話なんですよ」って、もっとニヤニヤさせて欲しかった。 しかも、そんなに絵画に触れてないし・・・。
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