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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2012/08/31

六ヶ所村尾駮オフサイトセンター トレンチ【trench】1 塹壕(ざんごう)。2 考古学で、細長い発掘溝のこと。その部分の発掘から遺跡全体の状況を探る。必要に応じて横方向に拡張し、また、二つの遺構の関連を知るために両者間にも設ける。 使用済み核燃料貯蔵プール 高レベル放射性廃棄...

六ヶ所村尾駮オフサイトセンター トレンチ【trench】1 塹壕(ざんごう)。2 考古学で、細長い発掘溝のこと。その部分の発掘から遺跡全体の状況を探る。必要に応じて横方向に拡張し、また、二つの遺構の関連を知るために両者間にも設ける。 使用済み核燃料貯蔵プール 高レベル放射性廃棄物の最終処分地が決まるまでの時間稼ぎ 六ヶ所再処理施設=核のゴミ捨て場 再処理⇒燃え残りのウランから新たに生まれたプルトニウムを、科学的に分離する作業 原子力後進国 ガラス溶融炉 六ヶ所濃縮ウラン工場=原発燃料用の濃縮ウランを製造

Posted byブクログ

2012/08/19

将来の原発比率をどうするのかという議論の中でも再処理問題が出てきているが、何時まで経っても未だに完成しない六ケ所村再処理工場を見直す動きは遅々として進んでいないようだ。 経済性からもその継続には大きな疑問符が付くのだが、一方でここまで進んだのだから今更止められないという官僚組織...

将来の原発比率をどうするのかという議論の中でも再処理問題が出てきているが、何時まで経っても未だに完成しない六ケ所村再処理工場を見直す動きは遅々として進んでいないようだ。 経済性からもその継続には大きな疑問符が付くのだが、一方でここまで進んだのだから今更止められないという官僚組織の結論が追認される恐れもまたある。しかし経済性だけで判断できるのかどうかという問題も有るわけで、特に技術的に余りにも未熟な面は必ずしも焦点が当たっているとも言えない。そうした現状に危機感を持つ三名の共著が本書だ。 第一章は小出が六ケ所村の再処理工場が行う再処理の概要と技術的に未熟故に放出するであろう放射性物質について記述。第二章はルポライターの明石が六ケ所村が一旦厄災に襲われた場合にどれくらいの被害が想定できるのかシミュレーションし、第三章では地質学の渡辺が六ケ所村近辺の地質調査から活断層の存在を指摘している。 原発以上に取り扱う核物質量が膨大になるという六ケ所村の再処理工場なので一原発の稼働問題に比べても決して軽視するべき話ではないのだが、新書ということで元々文章量は少なくなるのだが更にそれを三名が分担して書いているので折角の問題提起がやや中途半端になり食い足りなさを覚える。

Posted byブクログ