パライソ・トラベル の商品レビュー
その国に生まれたというだけで夢も希望も持てないなら、あなたはどうする。 コロンビアにいるのは死んでることと一緒だと、米国行きを決意するレイナ、 彼女の情熱に負けてついていくことになったマーロン。 コロンビア人というだけでビザがおりないから当然密入国するわけで、 もちろんその後...
その国に生まれたというだけで夢も希望も持てないなら、あなたはどうする。 コロンビアにいるのは死んでることと一緒だと、米国行きを決意するレイナ、 彼女の情熱に負けてついていくことになったマーロン。 コロンビア人というだけでビザがおりないから当然密入国するわけで、 もちろんその後もいろいろあって、社会背景に強く影響された恋バナ。 普通に旅行するために密入国を繰り返す人が出てきたり、コロンビア人であることはたいへんそう。 現実的な結末がいい。
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コロンビア人のマーロンは、恋人のレイナに「ニューヨークへ行こう」と誘われる。コロンビアは死が、誘拐が、強盗がすぐ間近にあり、こんな腐った国を早く出てニューヨークで成功をつかむんだとレイナは言う。彼女はコロンビアでの生活に絶望していた。マーロンは乗り気ではなかったが、レイナを失いた...
コロンビア人のマーロンは、恋人のレイナに「ニューヨークへ行こう」と誘われる。コロンビアは死が、誘拐が、強盗がすぐ間近にあり、こんな腐った国を早く出てニューヨークで成功をつかむんだとレイナは言う。彼女はコロンビアでの生活に絶望していた。マーロンは乗り気ではなかったが、レイナを失いたくないために戸惑いながら同行することになる。代理店を用い、メキシコ経由の裏ルートで侵入。 道中代理店の数々の背信行為があるものの、引き返せないところにまで来ていた密入国一行は従った。無事一行はアメリカ合衆国に足を踏み入れるが、頼りにしていたレイナのいとこ(実際はいなかった)に連絡がつかないことから二人は喧嘩し、マーロンはレイナの静止を振りきって外に出てしまう。そこでタバコのポイ捨てをしたことから警官に咎められ、逃げたときに道を見失ってしまう。レストラン「祖国コロンビア」のパストール、パトリシア夫妻に助けられ、働くことになる。親友ジョバンニや慈善家オルランドの助けを借りてレイナを探すが、見つかる気配はなかった。魅力的な女性ミラグロスと半ば恋仲になるが、マーロンはまだレイナが忘れられずにいた。そんな中密入国の道中、マーロンを誘惑していたカリ女と偶然再会し……。 この物語は①ニューヨーク到着後~レイナの居場所判明②レイナとの出会い~アメリカ合衆国への密入国③レイナに会いに行く道中バス の3つの時系列が同時進行する。お陰で慣れるまでは結構読みにくい。最後結局レイナは家庭を持っていたのだろうか。少しすっきりしない最後だった。
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コロンビアという国にさほど馴染みがあるとはいえないが、 メデジンといえば、メデジン・カルテルを連想するわけで、 背景にはコロンビアの社会的状況が絶えず意識される。 孤独で追い込まれてゆく一連の描写に、 作品冒頭より釘付けになる。 ラブストーリーといえばそうなのだろうが、 それを超...
コロンビアという国にさほど馴染みがあるとはいえないが、 メデジンといえば、メデジン・カルテルを連想するわけで、 背景にはコロンビアの社会的状況が絶えず意識される。 孤独で追い込まれてゆく一連の描写に、 作品冒頭より釘付けになる。 ラブストーリーといえばそうなのだろうが、 それを超えたドラマに、飽きること無く読み終えた。 例によって「訳者あとがき」に、 本編あらすじが詳しく記されている。 例によってその意味が良くわからない。
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読まなくても良かった。アドベンチャー・ラブストーリが、どのような分類かと 気になったので。はてさて。良く分からなかったが、あまり面白くはなかったので、 ちょっと距離を置こうと思う。
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ホルヘ・フランコ「パライソ・トラベル」は映画化されたのもよくわかる。少しメロドラマチックで冒険譚らしく、かつコロンビアの現実をシビアに映した、読んでいて楽しめる小説。キュンとくるのか、ズンとくるのか、どちらでも感じるままに。 http://bit.ly/NWNom1
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