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先生のお庭番 の商品レビュー

3.7

40件のお客様レビュー

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2024/12/31

朝井まかてが書く人物は生々としていて一気読みだ。シーボルトの薬草園で庭師として務める熊吉の研究心と職人魂。剣より花を、自然との共存か打ち勝つか…と揺れる熊吉。 シーボルトが「フローラ・ヤポニカ」に紫陽花を"オタクサ"と名付けていた事にグッときた。

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2024/06/09

シーボルトに庭師として雇われた熊吉。慣れないながらも創意工夫をこらし、シーボルトの庭に草木を育てていく。シーボルトはオランダに移動する船に日本茶の種を安全に積むよう熊吉に依頼。見事成功した熊吉にシーボルトも信頼を置くようになる。 シーボルトって、蘭学を広めた人だっけ くらいの知...

シーボルトに庭師として雇われた熊吉。慣れないながらも創意工夫をこらし、シーボルトの庭に草木を育てていく。シーボルトはオランダに移動する船に日本茶の種を安全に積むよう熊吉に依頼。見事成功した熊吉にシーボルトも信頼を置くようになる。 シーボルトって、蘭学を広めた人だっけ くらいの知識しかなかったけど、一通り読んでなんとなく全貌を掴めたかんじ。ウィキペディアと同じこと書いてあった。熊吉はフィクションってことですかね。 小さい島国に住む日本人は、自国の自然の豊かさや民族としての強さって気づかないものですね。シーボルトが熊吉に日本の素晴らしさを語るシーンが何度かありました。 良い話だけど、ちょっと読みづらくて没入感はなかったです。

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2022/12/04

ボタニカより前の作品。 朝井さんが植物の強さや美しさに惹かれたのは、ここから?と気になった。 熊吉の目線がまっすぐで優しく、切ない。

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2022/10/08

理不尽なことって今も昔も日常的に起きている。今は訴えることもできるけど、昔はできなかった。だからこそ、耐え忍んでいたのか。 嘘を暴きたい気持ちと、暴いて真実を知った後の気持ち。 日本人が西洋の人々に劣らない文化があったことは、やはり誇りに思う。

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2022/01/06

地図がでてきてから…辛いわー. 「剣より花を…」が本心であってほしい. オタクサと名付けた花の絵をみて、コマキは嬉しかっただろうけど… 標本に名前を記せって言ってくれたんだからコマキの名前もどっかに載せてよねー. シーボルトに日本人の奥さんと娘がいたなんて知らなかったー!!!...

地図がでてきてから…辛いわー. 「剣より花を…」が本心であってほしい. オタクサと名付けた花の絵をみて、コマキは嬉しかっただろうけど… 標本に名前を記せって言ってくれたんだからコマキの名前もどっかに載せてよねー. シーボルトに日本人の奥さんと娘がいたなんて知らなかったー!!! と…いうか、 長崎 出島 医者 植物園 …って単語しか知らないわ…

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2018/03/14

序章のあったかくてやわらかな風景に惹き込まれて、一気に読めた。稲佐山での先生と馬に乗って走る場面も好き。日本語に日本の自然にもっともっと知りたい。

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2017/09/17

書き下ろし シーボルトが出島に作った薬草園(和産植物標本圃場)の園丁として雇われた少年の目を通して、国外追放されるまでの4年間に見た、商館医としてよりも植物学者としてのシーボルトの日本観、日本理解、日本植物の紹介活動を描く。 シーボルト事件の波紋の大きさ、周囲の人々への影響、そ...

書き下ろし シーボルトが出島に作った薬草園(和産植物標本圃場)の園丁として雇われた少年の目を通して、国外追放されるまでの4年間に見た、商館医としてよりも植物学者としてのシーボルトの日本観、日本理解、日本植物の紹介活動を描く。 シーボルト事件の波紋の大きさ、周囲の人々への影響、その裏側のシーボルトの思惑への疑念も描かれていて面白い。

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2016/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出島でシーボルトの薬草園をまかされることになったコマキと呼ばれる植木職人熊吉。 彼の奮闘と、彼が見たシーボルトとお滝が描かれている。 言葉と描写がとてもふんわり美しく、読んでいてとても幸福な気持ちになれた。

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2016/04/28

シーボルトとお滝か。いや、主人公はお庭番たる熊吉なんだけれども。お滝の半生は関心があったから、読み応えあった。シーボルトが出島に滝と暮らしていた頃~追放までのあたりを、医者、本草学者として薬草やさまざまな植物を集めて研究していたシーボルトの庭を任された男の視点で描かれる。これなあ...

シーボルトとお滝か。いや、主人公はお庭番たる熊吉なんだけれども。お滝の半生は関心があったから、読み応えあった。シーボルトが出島に滝と暮らしていた頃~追放までのあたりを、医者、本草学者として薬草やさまざまな植物を集めて研究していたシーボルトの庭を任された男の視点で描かれる。これなあ、イネ、高子の代まで描く続編ほしいけどな。シーボルトに関係した女性たちの半生をドキュメンタリータッチで紹介した文をまえ読んだのだけど、強烈だったもんな。そこを物語にしたやつを読みたい。イネも、その娘高子も、強姦されて私生児産んでるのよね、たしか。それに開国したあと再来日してともに暮らしてる間もシーボルトはお手伝いかなにかに手を出して私生児つくってる、昼ドラのような展開なのよね。そして孫娘高子は、銀河鉄道999のメーテルのモデルになったとされる美人。ググっても出て来るけど、きれいなひと。シーボルトは男前だったんだろうね。女性目線からしたら生き様は嫌いだけど。 朝井さんの文章はほんとに、情緒豊かで匂いまで脳で妄想できるような表現力がすき。でも持ち味のほんわかした人の情でまとめるにはシーボルトという題材は難しかったんじゃないかな。日本人視点かもしれないけど、シーボルトって知るほどにあまり好きではなくなる要素が多いきがするのよね、、 長崎に電車で旅して、車窓にゆられつつ、あるいは海を眺めて読むとさらに良いかもしれない。熊吉がお滝に連れ帰られる場面などはほろっとしたよ。私がシーボルト嫌いなだけで、当時の長崎に、鎖国~開国間際の時代に思いを馳せられるよい1冊だとおもいます。

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2015/09/22

シーボルトの薬草園で働くことになった植木職人熊吉のお話。草木への愛が伝わってくる。オタクサが良かった。シーボルトが日本の言葉や気候、自然の良さについて語るのを聞いて、なんだか嬉しくなった。

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