日向の猫 の商品レビュー

野原滋【著】

2014/04/28

リーマン×リーマン
初っ端の展開に何これ！面白い！！って、ラブコメかと思って読んでたら。。。。

意外に受けのトラウマが深いし、分厚いけどのったりすることなく結構感情の揺れや行動が細やかだったから飽きずに一気に読めた。

攻めが受けを好きだと気づいてうまくいくかと思えば、お互い本当に好きなのにすれ違ってしまったり。
自分の気持ちに諦めたり、相手の気持ちを奪ってしまったり。

一見、トラウマが深すぎて重い感じの話になりそうなのが、攻めの雰囲気が明るく前向きなところが大きいからいい具合に消すことなく引き立てあってた！

すんなり話は進まない、攻めや受けの印象が変わる場面もあるし、重いのにセリフがすごく和らげてるけど雰囲気は壊してない。
とても読み応えのあるいい作品だったと、お気に入りです！

2013/01/17

社会人同士

物語の始まりは、ちょっとどうしようかな…って、ビックリな感じなのだけど
読み始めたら止まらなくなりました
二人ともお互いを好きすぎるのに、すれ違っちゃう、そんなお話

受け様がちょっぴりトラウマ設定なんだけど、重くなり過ぎず…

分厚さに負けない、良いお話でした

2012/11/06

もどかしい二人の恋。
一生懸命、恋しながら成長していく二人がなんとも微笑ましい！
個人的にヘタレわんこな攻め祖父江祐介（けど器が大きく、すごい優しい）と、後ろ向きな性格な受け高梨悟（照れ屋だが、気遣いもでき優しい）な二人の組合わせが好きです。

2012/10/11

読み始めはコメディかと思ったんです。祖父江がひとり突っ込み全開の元気なヘタレ攻だったし、きっかけもアレだったのでてっきり…
でも、ラブコメでこんなに分厚いページ数になるわけでもなく。
読み進むうちに、祖父江も高梨も心身ともに？成長を遂げていき、なかなか深い味わいがありました。意外に高梨のトラウマが重くてドン引きしそうになったのですが、危ういところを祖父江の能天気な明るさが助けていて胸キュンもちゃんとあるのが上手いなと思いました。

明るさと暗さにあまりにも落差があって、かなり綱渡り状態なシナリオに感じさせるんですが、その明暗ををきちんとキャラ二人相互へ視点を割り振ってストーリーが進行しているので、違和感は次第に消滅しちゃいました。
前向きな祖父江の性格、後ろ向きな高梨の性格、どちらも理解しやすかった。
祖父江のアタフタに笑って、素直じゃない高梨にきゅーんとして、友人と恋人というスタンスの間で悩んで苦しんでいる二人の姿に泣かされて…と色んな感情が引き出されてしまいました。
最初は迂闊な祖父江が心配だったけど、案外男らしくて相手への気遣いもちゃんとできていい攻だな～と思えるように。臆病な猫を手なずけるだけのやさしさや包容力がステキでした。
ゴミ屋敷、泣いた…！切ないよ。
高梨も人間的に進歩があったのにしみじみさせられました。いろんな人がそこに絡んでいて、中でも祖父江の影響力が絶大だったのがよかったです。愛の力です。

リーマンものの王道でありながら、男同士の恋愛のじれったさをユーモアたっぷり、しかもビターな痛みを織り交ぜて、新鮮な切り口で描いているところが印象的でした。あれこれギュギュッと詰め込まれていて読ませます。
描写力とか文章力とかインパクトある作家さんです。個性的。★5つでもよかったと思うんですが、このクオリティがこれからも維持できるか未知数なので控えめに。
エロ的にはソコに至るまでが盛り上がって萌え感充分。楽しめました。

2012/09/28

コミカルでシュール。
序盤、ありきたりなリーマンラブがと思いきや、独特のテンポと一人
ノリツッコミが凄く、思わずぷっと吹いてしまったりします。
心情ダダ漏れのヘタレワンコ×ツンデレノルウェージャンフォレストキャット
という印象。

ちょっと仰け反るような分厚い本なんですが、最後までこのノリで
いくのかと思っていたら、中盤からなんだか妖しい雲行きに……。
序盤のシュールは何だったのか、という勢いで、受けの幼少期の
トラウマ展開が待ち受け、諍いが起こり、泥沼の末に別れてしまい、
と何だか、えっ、えっ……！？
と先が気になり、もどかしかったです。

ツンデレ受の部屋に攻が押しかけた時、ゴミ屋敷に埋没してた受が
悶えるくらいに可愛かったです（読んでみたら分かります）
新人作家さんですが、要チェック。

2012/09/01

これが投稿作ということで、2冊目だけれど、デビュー作だったはずのお話ですね。なんかね～もう盛りだくさんですね。"顔●射"から始まるお話なんですけれど、あらすじから見ると祖父江からのアプローチというかそういう感じなのかと思ったんですが、実際ゲイだったのは悟ってことでちょっとびっくりなんだけれど、悟はトラウマがあってと中々進んだと思ったらまた逆戻りとジレジレさせられるCPでしたね。コメディかと思ったけれどかなり深いというか重いものが転がっていたりしましたけれど、祖父江のキャラがそれを感じさせなかったですね。