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都市と消費とディズニーの夢 の商品レビュー

3.6

55件のお客様レビュー

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2023/02/12

「ショッピングモールは、理想的なダウンタウンとして登場し、都市再生の一つの糸口になっている」という、消費社会を前提にした都市論。

Posted byブクログ

2019/06/14

ショッピングモールについて,歴史やその功罪,利点やこれからの展望など世界的な範囲でざっくりわかりやすく書いてあり,頭の中が整理されたような感じです.

Posted byブクログ

2019/06/12

タイトルとはちと違う中身。要はショッピングモールの在り方や変遷が述べられている。 状況はわかったが、結論が曖昧な感じ。まぁ、ショッピングモールもお国柄があるのね、ってことだけはわかった。

Posted byブクログ

2018/12/22

 増えるコインパーキング、病院などの公共の空間に続々と進出するスターバックス、サービスエリアの民営化、そして、東京や大阪駅の「ステーションシティ」化。  これら、「公共性を帯びた都市の機能やインフラが地価という制約の下、競争原理が導入され、より収益性を高めるためショッピングモー...

 増えるコインパーキング、病院などの公共の空間に続々と進出するスターバックス、サービスエリアの民営化、そして、東京や大阪駅の「ステーションシティ」化。  これら、「公共性を帯びた都市の機能やインフラが地価という制約の下、競争原理が導入され、より収益性を高めるためショッピングモール化」していることを「ショッピングモーライゼーション」と名づけ、その源流を探る構成になっています。  ウォルト・ディズニーはもちろん、世界で最も有名なアニメスタジオの創設者として知られているが、彼の晩年の夢は「古きよきアメリカを体現した平和な都市」を作ることだった。それは「ディズニーランド」として部分的に結実したが全てではなかった。  「古きよきアメリカ」を標榜していたウォルトは非常に保守的な考えの持ち主であった。  彼が憂慮したのは都市部の荒廃、であった。  実際に、それは起きていた。  移民が流入することで、中流階級が郊外に逃げ出し、都市部は荒廃していった。  そのかつて中流階級が我が世の春を謳歌していた都市部の「ダウンタウン」を郊外に再生させるべく、ショッピングモールは始まった。   その後、アメリカ、日本をはじめさまざまなショッピングモールの考察がなされています。が、著者が最後で「いろいろ取り上げてきたが、それがもたらす社会の変化や、人々の変化についてはまだ全貌が見えていない」と言ってしまっているように、事例検討だけで終わってしまっている感が否めない。  着眼点が面白いだけに、惜しい。

Posted byブクログ

2018/10/15

内容はよくあるような消費と都市形態の変遷を辿ったものだけど、それなりに色んな視点が示されてるから入門書としてはアリかな。いきなりハワードやジェイコブズを読むのはハードルが高いかと思ってたから都市論を概観できたのは良かった。所々で映画と絡めた解説をしてるのは面白い。

Posted byブクログ

2018/10/13

「ショッピングモール」についての考察。おおよそ既知の内容でしたが、様々な角度から書かれていて、網羅的な入門書としては良いのではないでしょうか。できればもう一歩掘り下げて欲しかったです。

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2018/05/24

速水健朗初めてでした。あんまり深く読み込むことができなかった。さらっと、ディズニーだけさらった感じかな。ウォルトの壮大な理想だけは頭に残った。lifeではチャーリーよりも実は速水の方が好き。

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2016/04/26

ショッピングモールは確かに新しくなるにつれて、都市開発の「シティ」となっていると言われると、確かに頷けるところがある。ショッピングモールがただの地域コミュニティを破壊するような悪ではなく、都市の開発や生活モデルによって導かれてきたものというのは確かにその通り。功罪はあるが、悪では...

ショッピングモールは確かに新しくなるにつれて、都市開発の「シティ」となっていると言われると、確かに頷けるところがある。ショッピングモールがただの地域コミュニティを破壊するような悪ではなく、都市の開発や生活モデルによって導かれてきたものというのは確かにその通り。功罪はあるが、悪ではない。

Posted byブクログ

2015/02/06

郊外型のショッピング・モールとは区別される都市型のショッピング・モールと、それを生み出した消費者の欲望との関係を、社会史的な観点から明らかにしています。 ショッピング・モールが地域のコミュニティを破壊したという短絡な批判をおこなうのではなく、消費者の欲望が都市のショッピング・モ...

郊外型のショッピング・モールとは区別される都市型のショッピング・モールと、それを生み出した消費者の欲望との関係を、社会史的な観点から明らかにしています。 ショッピング・モールが地域のコミュニティを破壊したという短絡な批判をおこなうのではなく、消費者の欲望が都市のショッピング・モール化を推し進めた経緯を冷静に見ることが重要だと考えています。そのために、ウォルト・ディズニーが晩年に、都市そのものをテーマ・パークとするような計画を持っており、それが現代における都市のショッピング・モール化の動きのさきがけとなっていたと主張します。 それなりに興味深く読んだのですが、ここから消費社会についてのどのような思想が展開されるのかということの方に関心があるので、ややもの足りない印象です。

Posted byブクログ

2014/08/11

○ライターの速水氏の著作。 ○「なぜショッピングモールに人が集まるのか」をテーマに、ショッピングモールの歴史、ショッピングモールが街づくりに与えた影響を、かつてウォルト=ディズニーが理想に掲げた街づくりの歴史を交えながら分析・解説したもの。 ○独自の視点でショッピングモールを分析...

○ライターの速水氏の著作。 ○「なぜショッピングモールに人が集まるのか」をテーマに、ショッピングモールの歴史、ショッピングモールが街づくりに与えた影響を、かつてウォルト=ディズニーが理想に掲げた街づくりの歴史を交えながら分析・解説したもの。 ○独自の視点でショッピングモールを分析する点が興味深い。また、ディズニーが目指したまちづくりと、現在のショッピングモールとの共通点については、全く気がつかない発想で、おもしろい。

Posted byブクログ