図説 ブリューゲル の商品レビュー

岡部紘三【著】

2014/07/19

遠景と群像に言い様のない魅力を感じるが、人物主体、宗教画になると途端に魅力が薄れる。ヒエロニムス・ボスの後継と言われたころの絵は窮屈そう。「イカロスの墜落」のような有名どころにも真贋論争があるのに驚き。

2014/01/19

　民衆の画家、と評されるブリューゲルの主要作品を収めた作品解説集。
　様々な行動をとる民衆を一人一人見ていくのは、さながら『ウォーリーをさがせ!』のようだ。
　だがそれ以上に私が惹かれたのは、「ブリューゲル独自の幻想が頂点に達した作品」と評される『死の勝利』だ。眺める度に脳内で流れるのはいつも『ヴェルディ:レクイエム』。
　この作品を映像化したら、凄い作品になるだろうなぁ。

2013/08/04

『墜落のある風景』が物足りなかったので、ブリューゲル不足を埋めるために読みました。描かれている要素が細かく解説されていて良かったと思います。ただ難点は、絵が小さい！ ふくろうの本シリーズは、版形としては決して小さくないのですが、元作品が大きくて、細かく細かく要素が描き込まれているので……。