地球温暖化バッシング の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
中世温暖期はヨーロッパと北大西洋は暖かかったが、太平洋東部の赤道下や西ヨーロッパは、寒かった。 バイキングの時代、北欧は温暖だったが数世紀後には寒冷化した。中世期にあらゆる場所が暖かかったわけではない。最近の温暖化は世界中で気温が上昇している点で異なっている。 年輪のデータは氷柱のデータで西暦1400年まで気温をさかのぼった。気温の異常値は火山活動と太陽活動で説明できる。20世紀はこれらと関係なしに気温が上昇している。 1901年から1980年を基準線としたのは、気候代替データと温度計のデータの両方が得られるから。 地球温暖化より気候変動と呼んだ方が恐怖感を煽らない。 地球は水の惑星なので海上の気温測定も重要。 ホッケースティック曲線の変化は1000年の間には前例がない。 確実な海面上昇がゆっくりだがおきている。 一部気温が上がっていない、氷河が拡大しているところがあるのは事実、しかし全体では上昇している。北極の氷は縮小しているが南極は拡大している。南半球は海洋性なので変化がゆっくりになる。 地球環境はゆっくりとは変化している。近年の急速な変化が問題。 クライメートゲート事件。 気象データの一部は、研究目的以外での第三者への移転が禁止されていた。
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ホッケースティック論文の共著者であるブラッドレー氏による本。ホッケースティック論争において政治家から攻撃されたことや、2009年のクライメートゲート事件のことについてなど書かれてある。
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温暖化懐疑論に真っ向から反論する本。著者はホッケースティック曲線を発表した人。 温暖化は「モデル」で評価することで、何か真実味を持って聞いてもらえない、のかもしれない。そして懐疑論は、温暖化論を暴いていく面白さ、のようなものがあり、結構好きなのだけど、結局のところ、何が真実なの...
温暖化懐疑論に真っ向から反論する本。著者はホッケースティック曲線を発表した人。 温暖化は「モデル」で評価することで、何か真実味を持って聞いてもらえない、のかもしれない。そして懐疑論は、温暖化論を暴いていく面白さ、のようなものがあり、結構好きなのだけど、結局のところ、何が真実なのか、僕にはわからない。そんなことに対する著者の怒りの本、かな。 アメリカには、石油を燃やして売りたい族議員がいて、圧力をかけてくるのだと。日本では、そういう圧力は目立っていないけど、原発を進めたい人による「温暖化は困る」圧力は目立つよね。 科学というのは、お金や力に左右されるのだということの証左、かも。科学の本じゃなくて政治の本みたいです。タイトルや装丁で期待したのだけども。
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