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ビアンカ・オーバースタディ の商品レビュー

3.2

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2019/05/07

一見キワモノに思えるが、その実かなり練りこまれたメタライトノベル。通常のラノベは寸止めとでも言うべき性的な描写のラインを守っているが、本作はそれをテーマにしつつ文字通り射精へと導いている。特にハルヒのパロディめいた台詞にピンク・レディーのUFOで返すくだりは秀逸。

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2018/10/09

そうか、これがラノベなのか・・・。 なかなか感想が難しい本である。 面白いことは面白い。さすが筒井康隆だな、と思うことも間違いない。あと、いとうのいぢの絵はやっぱりかわいい。 この本を読んでいると、いかにごく普通の「ライトノベル」が未成熟か、ということに気がつく。でもまあ、...

そうか、これがラノベなのか・・・。 なかなか感想が難しい本である。 面白いことは面白い。さすが筒井康隆だな、と思うことも間違いない。あと、いとうのいぢの絵はやっぱりかわいい。 この本を読んでいると、いかにごく普通の「ライトノベル」が未成熟か、ということに気がつく。でもまあ、その部分も含めてライトノベルだよなぁと、個人的には思っているので、なんとなくもやもやした感触は受ける。 後書きにもあるが、ライトノベルというよりはメタライトノベル的に読むのならば、あまりそういうもやもや感はない。 やはりしゅっと感想の書けない本だ。もちろん、それは書き手の私が力量不足であるというだけにすぎない。

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2017/12/18

ラノベであると同時にメタラノベにもなっている。試みをしつつ面白いのが流石。キワドい話だとは思う。少し下ネタ気味でもある。くすくすとははーんが両立されているので一読の価値はあると思う。

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2016/05/31

筒井作品信者からしたら手を売打って喜ぶ作品だし、筒井作品を知らないラノベ愛好者からしたら眉をひそめてそっとダストシュートする話。どちらとも言い難い私にとっては非常に評価つけにくい本。 まぁでも作品単体で見たら……。 メタ的な読み方しか想定されてないかと

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2016/05/05

あとがきで御大自ら本書の読み方を「通常のラノベとして読むエンタメの読みかた」と「メタラノベとして読む文学的読みかた」の二通りあると示しているがこれはもうメタ読みを前提に書かれていると言わざるを得ない代物であり仮に前者の読みをするなら数頁で放り出してしまうような酷い代物であるのだが...

あとがきで御大自ら本書の読み方を「通常のラノベとして読むエンタメの読みかた」と「メタラノベとして読む文学的読みかた」の二通りあると示しているがこれはもうメタ読みを前提に書かれていると言わざるを得ない代物であり仮に前者の読みをするなら数頁で放り出してしまうような酷い代物であるのだがどうやら全て太田が悪いようなので絵本を捕まえて「稚拙すぎる」と食ってかかるような的外れで不毛な批評は略しともかくも御大の果敢で相変わらず人を食ったメタラノベの試みにニヤリとさせられるばかりなのだがこれを読んで本来の数多のラノベに手を伸ばしてみようという気が全く起きないのは本書の成功なのか失敗なのか何れにしても改めてどこまでもついていきますと御大に忠誠を誓うばかりなのである。

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2015/12/31

ライトノベルとは…?ある意味、エログロナンセンスが揃ったいつもの筒井節であり、それを噛み砕いてしまえば(=ライトに描けば)こうなるのだろうか。 2010年代の時をかける少女、というキャッチフレーズは秀逸だしSF感も微かにある。だが、全章題にスペルマが付いたり、途中から主人公を美...

ライトノベルとは…?ある意味、エログロナンセンスが揃ったいつもの筒井節であり、それを噛み砕いてしまえば(=ライトに描けば)こうなるのだろうか。 2010年代の時をかける少女、というキャッチフレーズは秀逸だしSF感も微かにある。だが、全章題にスペルマが付いたり、途中から主人公を美少女に描こうとすることすら放棄した台詞回し、最後に無理矢理盛り込まれた教訓など、スラップスティックコメディ色の方が強く、ラノベ文法に沿って書いた77歳の放蕩作品、という部分を踏まえてメタ的に読むのが面白いのかもしれない。

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2015/12/02

 がっつりライトノベルという体裁の本を読むのはこれが初めてだったけど、筒井さん作品が好きなので手に取った。  倫理的にちょっと…というような実験や、前半に繰り返される射精描写に戸惑ったのだけど、あとがきを含めて、SF、ジュブナイルなどなどを盛り込んだ筒井さんの作品、といった感じが...

 がっつりライトノベルという体裁の本を読むのはこれが初めてだったけど、筒井さん作品が好きなので手に取った。  倫理的にちょっと…というような実験や、前半に繰り返される射精描写に戸惑ったのだけど、あとがきを含めて、SF、ジュブナイルなどなどを盛り込んだ筒井さんの作品、といった感じがした。他のライトノベルを読んでいないので確かなことは分からないけれど、これはライトノベルへの皮肉混じりな作品なのか…?

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2015/08/28

まあラノベというよりは筒井康隆節を子供向けに描いてみせた程度で、そこまで突飛なことはない、というよりも逆におとなしく感じた。もっとエログロなのいっぱいあるからね。ただあとがきにあるメタラノベ的読み方ってのがよくわからなかった。メタな仕掛けがどこにあったのだろうか。

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2015/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラノベを意識してメタラノベにしているからか、ラノベのいい部分もなくなってる感がある。 あまり面白くない。

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2015/01/27

久しぶりの著作であるが、これはライトノベルである。内容としては現代版エロ時をかける少女というべきものであり、時空と遺伝子生物学などを盛り込んだSF小説では有る。しかしライトノベルであるからグロは入っていないし、エロも中途半端な感じは否めない。したがってさほど驚くものではない。今の...

久しぶりの著作であるが、これはライトノベルである。内容としては現代版エロ時をかける少女というべきものであり、時空と遺伝子生物学などを盛り込んだSF小説では有る。しかしライトノベルであるからグロは入っていないし、エロも中途半端な感じは否めない。したがってさほど驚くものではない。今の中高校生は著者の本をあまり読まないのだろうか。それらの読者を正規版に誘う役目があるとのこと。大作家でもなかなか大変そうだ。

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