トロイラスとクレシダ の商品レビュー
『トロイラスとクレシダ』はあのギリシャ神話『イリアス』に出てきた有名な英雄たちがどんどん出てくる豪華な作品です。 そしてこの作品の英雄たちのまあなんとよく喋ること! 『イリアス』のあの無骨で勇敢な男らしい英雄たちの姿はいずこやら、実に人間くさいです。シェイクスピアらしい言葉、...
『トロイラスとクレシダ』はあのギリシャ神話『イリアス』に出てきた有名な英雄たちがどんどん出てくる豪華な作品です。 そしてこの作品の英雄たちのまあなんとよく喋ること! 『イリアス』のあの無骨で勇敢な男らしい英雄たちの姿はいずこやら、実に人間くさいです。シェイクスピアらしい言葉、言葉、言葉の応酬!「これが本当にあのギリシャ神話の英雄か」と笑いたくなるくらいの話しぶりです。 ですがこれがまたいいんですよね。シェイクスピアだからこそ出せるこの人間味! 当時の観客たちも、誰もが知るギリシャ神話の英雄のオールスター戦を見せてくれたシェイクスピアに拍手喝采だったのではないでしょうか。
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ホメロス『イリアス』のトロイ戦争をもとに、トロイの王子トロイラスと、その王子に恋するクレシダの二人の関係に焦点を当てる。またメインのトロイとサブのギリシャそれぞれの陣営を交互に注目して、そこからトロイ戦争の全体像を俯瞰する。登場人物は元ネタとさほど変わらないが、人間関係において...
ホメロス『イリアス』のトロイ戦争をもとに、トロイの王子トロイラスと、その王子に恋するクレシダの二人の関係に焦点を当てる。またメインのトロイとサブのギリシャそれぞれの陣営を交互に注目して、そこからトロイ戦争の全体像を俯瞰する。登場人物は元ネタとさほど変わらないが、人間関係においては元の作品と微妙に異なる。
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ざっと読んだ時の印象は 「主役のカップルはもっと派手に破滅して欲しかった。」といった感じ。 なんだか煮え切らない。 クレシダの動向は分からないし、 馬を取られたトロイアスは元気に再登場するし、 不完全燃焼。 解説を読んでようやく納得。 現代の私が読んで、主役二人の中途半端さに 違和感を持つのはおかしくないんだな。 中盤の「不実なることクレシダのごとし」が 終盤の「ああ、クレシダ!不実なクレシダ!不実な、不実な、不実な!」で きっちり回収されるところは好み。 「商談成立だ。」「恋の仲介役はみなパンダーだ。」と 「その見返りはひどいもんだ!」の繋がりも好き。 「あれはクレシダであってクレシダではない。」は妙にリアルな響き。 悲劇の規模としては 『アントニーとクレオパトラ』>『トロイラスとクレシダ』>『ロミオとジュリエット』なのだそう。
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シェイクスピア全集23 トロイラスとクレシダ (ちくま文庫) (和書)2014年01月21日 21:30 W. シェイクスピア 筑摩書房 2012年8月8日 久々に調べてみたら新刊が2冊も出ていた。この全集を読むようになって15年程経ってしまったな。最後まで付き合うつもりだ。...
シェイクスピア全集23 トロイラスとクレシダ (ちくま文庫) (和書)2014年01月21日 21:30 W. シェイクスピア 筑摩書房 2012年8月8日 久々に調べてみたら新刊が2冊も出ていた。この全集を読むようになって15年程経ってしまったな。最後まで付き合うつもりだ。 前提が解っていないのでよくわからんことが多かったがシェイクスピア調は充分に楽しめる。意外と面白く読めました。
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好きになった女性を巡って敵味方の攻防が いくつも絡まっているのだけど・・・ 女性二人とも 美女 というのが、なんだか浅はかだなぁ・・・。いや 男性のほうが・・・。勝手に手元に置いたり 奪ったりしているのに 貞節を期待するなんて。 ドタバタ喜劇だ・・
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どっちがトロイでギリシャで誰が誰やら…。 味方同士で化かし合ってる。 トロイの戦場が舞台だからと言って、トロイ戦争について描かれた戯曲ではない。それもそうか。木馬は出ません。
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トロイア戦争。トロイアの王子トロイアスとクレシダの恋。ギリシア軍内部の不和。アキレウスの処遇に頭を悩ますアガメムノンとユリシーズ、ネストル。アキレウスに道化のテルテシスを奪われ不仲になったアイアス。ヘクトルからの一騎打ちの挑戦。捕虜交換でギリシア方に引き渡されたクレシダ。クレシダに恋したディオメディス。ディオメディスの愛情を受け入れたクレシダとその現場を目撃したトロイアス。
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