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ああ!懐かしのプロ野球黄金時代 の商品レビュー

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2012/11/03

山口瞳はプロ野球がとても好きだったようであり、また、雑誌や新聞などに観戦記や評論などを多く書いているし、プロ野球に関する座談会などにも登場している。 この本は、山口瞳のプロ野球関係の文章を集めたもの。「すべて単行本未収載」とのことなので、河出文庫オリジナルの本だ。 掲載されている...

山口瞳はプロ野球がとても好きだったようであり、また、雑誌や新聞などに観戦記や評論などを多く書いているし、プロ野球に関する座談会などにも登場している。 この本は、山口瞳のプロ野球関係の文章を集めたもの。「すべて単行本未収載」とのことなので、河出文庫オリジナルの本だ。 掲載されている文章は、昭和38年の日本シリーズ、昭和39年のペナントレース、昭和52年のペナントレースなどが題材になっている、かなり古い話だ。さすがに僕でも、昭和38年の日本シリーズ、昭和39年のペナントレースは全く知らないけれども、昭和52年のペナントレースについては記憶がある。 ちょうど今、巨人と日本ハムの日本シリーズをやっているけれども、現在の日本シリーズと当時の日本シリーズ、というよりも、現在のプロ野球と当時のプロ野球では、世間の関心が全く違っているように思える。当時の日本シリーズは、ある意味国民的行事(とは言いすぎだけれども)のような感じであった気がするが、今の日本シリーズは、数多くあるスポーツ試合の1つという位置づけだろう。 タイに住んでいてプロ野球をほとんど観られないこともあるけれども、僕自身も、最近ではプロ野球への関心が相当に薄らいでいる。 それはともかく、昔のプロ野球を知っている人には楽しめる本だと思う。

Posted byブクログ