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江戸っ子芸者一代記 の商品レビュー

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2018/09/17

芸者の家に生まれ、17歳から新橋で芸者として働いた、中村喜春さんの半生。喜春さんは大正生まれで、十数年前に他界している。彼女が芸者として活躍していたのは、昭和一桁年代から、結婚する昭和15年くらいまでである。好奇心旺盛で、努力家でもある彼女は、午前中は語学学校、午後はお稽古、夜は...

芸者の家に生まれ、17歳から新橋で芸者として働いた、中村喜春さんの半生。喜春さんは大正生まれで、十数年前に他界している。彼女が芸者として活躍していたのは、昭和一桁年代から、結婚する昭和15年くらいまでである。好奇心旺盛で、努力家でもある彼女は、午前中は語学学校、午後はお稽古、夜はお座敷という過密スケジュールをこなしていたようだ。 著者は、のびやかで素直な性格なことが伝わってくる。常に華やかな世界に身を置き、各界の有名人と付き合っていくのには、相当のコミュニケーション能力が必要とされる(当時はそんな言葉もなかったが)。英語を学んだ彼女は、海外の顧客にもかわいがられて、一流の芸者となっていく。ふつうの女の子と同じように、結婚するまでは遊び倒した感じ。また、芸者としての引き際も心得ており、適齢期になると将来有望そうな人とサクッと結婚し、外交官の妻として世界に出ていく。 戦前東京の芸者の世界が垣間見られて、なかなか興味深った。

Posted byブクログ

2013/03/21

口調、着物や三味線等の知識、行動力、憧れる。もし今の時代に生まれていたら、喜春さんはどんな人生を歩んだんだろう。 インドから日本に戻って来てからの話の続きが知りたい。

Posted byブクログ