考えない人 の商品レビュー
【古書】脱力系の著者だから古書を探してまで購入。実話系は、それが事実だっただけに面白い。しかし、著者の想像上の「考えない」は、それ自体が「考えているだろう!」と突っ込みたくなるほど引いてしまう。文庫版あとがきも然り。
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私自身はとても"考える人"、といっても高尚なことは考えていないし、考えた結果賢明な答えが出せる訳でもなく、ただ些末なことをああだこうだと考えすぎる気にしいな性格なので、このエッセイに出てくる"考えない人"の潔さに憧れすら感じた。考えないこ...
私自身はとても"考える人"、といっても高尚なことは考えていないし、考えた結果賢明な答えが出せる訳でもなく、ただ些末なことをああだこうだと考えすぎる気にしいな性格なので、このエッセイに出てくる"考えない人"の潔さに憧れすら感じた。考えないことにいやらしさや皮肉がない人というのは、嫌味がなくて憎めない、むしろ愛されるキャラクターなのかもしれない。羨ましいけど、なかなかそうはなれない…そもそも「なりたい」と意識した時点でもう難しいのか…。脱力した笑いに溢れた一方で奥深いエッセイだった。
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面白い。最前半は「頑張ってギャグをひねり出している」感があったけど、以降はあとがきで書いているように、自然と文章が流れ出てきたんだろうね。実に奇妙なおかしみがにじみだしてくる文章で、集中して一気に読めた。 日本の現代ユーモアエッセイの、一つの到達点といってもいいように思う。
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「考えない人」への、流れるようなツッコミが心地よい。 「考えない」を『考える人』に連載してたというのが、これまた愉快です。
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内田百聞、殿山泰司、町田康、そしてこの宮沢章夫……私をにんまりさせる数少ない書き手なんですねぇ、これが。
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期待していた内容とは全然違った。 それはないだろ。。と突っ込みたくなるところが何回もあり。 けど、皆のレビュー見てると良い評価なんだよな。
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巻末の後書きにある、作者がこれまでどういう風に意識して文章を書いてきたかの部分、意外だった。こういう形で自分語りするあたり、宮沢さん歳とったんだな。近影もだいぶかわってたし。
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文庫になったのを見つけると読んでしまうけど やはり最初に読んだ「わからなくなってきました」が 一番面白かったな。
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劇作家、宮沢章夫氏によるエッセイ集。 書き出しがあまりに面白く、購入したら、ヴォーカルのミックを探しています、というバンド経験者にはたまらないエッセイも。 基本は考えない人についての話で爆笑必須。 著者が入院した切っ掛けの話はほろっとします。
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