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往復書簡 の商品レビュー

3.6

645件のお客様レビュー

  1. 5つ

    84

  2. 4つ

    254

  3. 3つ

    209

  4. 2つ

    35

  5. 1つ

    5

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2024/10/31

十年後の卒業文集 高校の部活動の仲間が、仲間の結婚式で再会した同志の手紙の遣り取り。 二十年後の宿題 小学校時代の恩師に頼まれて、かつての教え子6人の近況を先生に知らせるため、会いに行く、高校教師が、その近況を先生に手紙で送る。 十五年後の補修 国際ボランティア隊として、海外...

十年後の卒業文集 高校の部活動の仲間が、仲間の結婚式で再会した同志の手紙の遣り取り。 二十年後の宿題 小学校時代の恩師に頼まれて、かつての教え子6人の近況を先生に知らせるため、会いに行く、高校教師が、その近況を先生に手紙で送る。 十五年後の補修 国際ボランティア隊として、海外に赴任した彼と文通を始める。 一年後の連絡網 「十五年後の補修」の結末。 響かなかった。

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2024/10/31

高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子6人に会いに行く。6人と先生は20年前の不幸な事故で繋がっていた。 それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、6人目となかなか会うことができない(「20年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かさ...

高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子6人に会いに行く。6人と先生は20年前の不幸な事故で繋がっていた。 それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、6人目となかなか会うことができない(「20年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。 書簡形式の連作ミステリ。 --------------------- どうも この作者は書簡形式がお好きなのか。かなり多いと思う。 たまにはいいのだが、最後までこの形式というのは自分的には苦手。 飽きてくる。(お好きな人もいると思うので、これはあくまで私的な感想)

Posted byブクログ

2024/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

湊かなえ作品にしては読後感が爽やかでびっくり。 どのお話も手紙をやり取りしている登場人物たちが、それぞれ持っている罪悪感みたいなものを手紙を通して少しずつ解していくお話でした。 みんな、幸せになってほしいなぁ。

Posted byブクログ

2024/09/23

初湊かなえ作品 読み進めていくとぐっと引き込まれる瞬間が来る ミステリーならではの感覚が気持ちいい 一気にそういうことかと繋がる感じがたまらない 自分だったらどうかするかと考えさせられる部分が多く感情移入して読めた 短編集だから読みやすくていい

Posted byブクログ

2024/09/19

手紙を書く時に人は、相手を思って言葉を選び伝えようとする。 メールのやり取りでは起こり得ない、思いが伝わるまでの時間の長さ、距離感が物語をより奥深いものにしていると感じました。 とても良いお話が詰まっています。

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2024/09/11

「十年後の卒業文集」、「二十年後の宿題」、「十五年後の補習」どの話も手紙を用いてゆっくりと過去の事件について真相が明かされていく話であった。 【手紙だからできる表現がある。 辞書をひく。真意が伝わるようにと。】 メールや電話は非常に便利で自分の感情をいち早く相手に伝えられる...

「十年後の卒業文集」、「二十年後の宿題」、「十五年後の補習」どの話も手紙を用いてゆっくりと過去の事件について真相が明かされていく話であった。 【手紙だからできる表現がある。 辞書をひく。真意が伝わるようにと。】 メールや電話は非常に便利で自分の感情をいち早く相手に伝えられるといった利点があるが、簡単に伝えられてしまうからこそ言葉足らずで相手へ誤解を招いてしまう場合がある。 一方で手紙は、誤字や言葉遣い、読みやすさ、そして相手を思いやる気持ちが必要とされる。 自分自身も手紙を送るときには、まず便箋やペンを選び、時に言葉を調べ、相手のことを考えながら書く。 そうやってもらった手紙は十年以上経ったものでも大切にしていて、たまに読み返したりしている。 メール、SNS、AIによる文章作成便利な世の中になったが、手書きの手紙を送る時間は大切な時間であって、決して失われなければいいなと思う。

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2024/09/04

騙されながら、読み進む。わからなくなって何度も戻る。嘲笑うかのように、冷淡な語りで、更に複雑になる。湊さんワールドの典型。

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2024/09/02

2つ目の短編は映画『北のカナリアたち』の原作だそう。この人の作品には、『贖罪』や『Nのために』のように同じ事件を経験していても、その人の生い立ちや感性や価値観で記憶に残る「真実」や後の人生への影響は違ってくる、ということをベースにしたものが多いけれど、今回の作品もそうだった。ただ...

2つ目の短編は映画『北のカナリアたち』の原作だそう。この人の作品には、『贖罪』や『Nのために』のように同じ事件を経験していても、その人の生い立ちや感性や価値観で記憶に残る「真実」や後の人生への影響は違ってくる、ということをベースにしたものが多いけれど、今回の作品もそうだった。ただ、珍しくハッピーエンドで、読後感は晴れやか。

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2024/08/10

手紙のやりとり形式での物語は、斬新でした。 短編集のようで、各々の話が微妙に繋がっているという仕掛けも、面白かったです。

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2024/08/04

タイトルの通り、全編手紙のやり取りのみで描かれる連作短編3遍+最後のデザート的作品1遍。 いずれの話も、手紙の往復をしながら学生時代の事件の真相に迫っていく、切れ味の鋭いミステリー。 湊かなえ節?が炸裂した、二転三転する展開には、 読んでいる方も踊らされます。 「二十年後の...

タイトルの通り、全編手紙のやり取りのみで描かれる連作短編3遍+最後のデザート的作品1遍。 いずれの話も、手紙の往復をしながら学生時代の事件の真相に迫っていく、切れ味の鋭いミステリー。 湊かなえ節?が炸裂した、二転三転する展開には、 読んでいる方も踊らされます。 「二十年後の宿題」を原案にした映画、「北のカナリアたち」や、「十五年後の補習」が原作の特別ドラマなど、映像化されているものも多く、そちらも観てみたいところです。

Posted byブクログ