機械仕掛けの愛(1) の商品レビュー
ロボットと人との交流が時に切なく、時にコミカルに、時に残酷に描かれる。読み終えて優しい気持ちになれる、愛おしい作品群。「リックの思い出」にほろりとした。
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人間でない機械が人間的感情を持つことにより、人間的感情のおかしみ、哀しみを更に際立たせている. 業田良家の人間哲学は好みですねえ.
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業田良家の新作は、ゴーダ哲学堂から新・自虐の詩と続く非人間もの。人とともに暮らす人ならざる者というのは、弱者やマイノリティーの隠喩であることは明らかで、そうした人々への視線はやはり業田良家の良さなんだな。
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業田良家さんの著書をまともに読むのは意外にも初めて。 「ロボット」という、人に近いけど人でないものを題材に、 時に温かく時に哀しいストーリーが描かれます。 …人間って、結構ひどいことしてますね(^^;。
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これはなんという傑作。愛と哀しみがまるごとありのままこもった寓話をこの人以上に描ける作者はいないのではなかろうか。時折ページをめくる手を止めながらじっくり読み進めるうち得体のしれない哀しみに満たされてしんみり。
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第1話の「ペットロボ」でいきなりやられた。この切なさは反則だ。 「ロボット小雪」を読んだ時も感じたやるせなさ。 人間の、人間たる所以を、ロボットと対比してみせることで明確にしてる。 「ロボットが心を持ったら」という設定は、アトムを生み出した日本人だから思いつくんだろうか。 部屋を...
第1話の「ペットロボ」でいきなりやられた。この切なさは反則だ。 「ロボット小雪」を読んだ時も感じたやるせなさ。 人間の、人間たる所以を、ロボットと対比してみせることで明確にしてる。 「ロボットが心を持ったら」という設定は、アトムを生み出した日本人だから思いつくんだろうか。 部屋を掃除してまわるルンバにすら、心を想定してしまう。 なぜ人間にはできないのだろう。小雪がしたようなことが。ペットロボがしたようなことが。介護ロボが、執事ロボが、神父ロボがしたようなことが、どうして人間にはできないのだろう。 崇高さと卑小さ、矮小さが同居するのが人間なのだろう。そして、崇高さはたやすく卑小さに負けてしまう。 負けてしまうことを「人間らしさだ」とごまかしてしまっている。 でも、ロボットがそこまで優秀なら、人間はいらなくなってしまう。 いらなくなってしまっていいのか。踏みとどまって崇高さに近づこうとしなくちゃいけないんじゃないか。 でも、今のままならロボットに支配されたほうがマシなのかもしれない。 まだ1巻なので、続きが楽しみだ。きっと、打ちのめされるだろう。
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