都市のガバナンス の商品レビュー
第5章自治体計画の論点 2計画とコミュニティに、3図書館(p104)あり 「コミュニティに図書館を要求する住民の声は高まるだろう」とあるが、「コミュニティ図書館は、専門職によって運営するより、地域住民による運営へと向かっていく。」と図書館司書の専門性を軽視する記述。
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ガバナンスは、行政学会とか都市計画の世界では、ガバメントと違い、行政と民間の協働を強調する意味で最近使われている。 青山さんは、東京都副知事の経験を生かして具体的に説明している、簡易な都市計画の教科書。 あれっと思った点。 (1)災害対策基本法の災害予防は、「組織、...
ガバナンスは、行政学会とか都市計画の世界では、ガバメントと違い、行政と民間の協働を強調する意味で最近使われている。 青山さんは、東京都副知事の経験を生かして具体的に説明している、簡易な都市計画の教科書。 あれっと思った点。 (1)災害対策基本法の災害予防は、「組織、訓練、物資及び資材の備蓄、整備及び点検、施設及び設備の整備及び点検」と規定されており、自治体で普通に災害予防で考える「水害を防ぐために堤防工事を実施する」とか、「崖崩れを防止するために砂防工事をする」とかが含まれていない。(p128) なんでか勉強してみる。 (2)現金給付は慎重に。bebefit trapという言葉あるように、現金給付を始めると、その制度が際限なく広がり、世論も政治も行政も給付依存症になってしまう。(p193) 一方で、一定の緊急事態を脱すれば市場が動き出すので、たとえば用途別のバウチャーなどによって、現金をパチンコなどにつかえないようにするなど工夫をすれば、現金給付、たとえば仮設住宅の作りすぎなど防げるのではないか。 (3)密集市街地の整備には、都市計画道路の整備や都市公園の整備が必要。(p124) これはオーソドックスな考え方だが、果たして、首都直下地震までい具体的な延焼防止効果を上げられるまで整備できるか。むしろ、現在空き地や空きやになっている敷地を地域管理で広葉樹などを上で、緊急に防災機能、避難地機能を確保する方が先ではないか。いまの速度ではいつ具体的効果があがるかわからない。 いろいろコメントしたが、全体としては、実務感覚にねざしたいい都市計画の教科書だと思う。
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