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2015-16年国家破産パニック!! の商品レビュー

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2024/09/06

浅井氏は元祖「日本国破産、財政破綻論者」のようですが、私が社会人になって数年した1995年頃から同様なことを言っています。同じネタで良く書けるなと思いますが、本が出るたびに手に取ってしまう癖があります。 彼の本の特徴は、日本国破産がなぜ起こるかというよりも、起きてしまった場合に...

浅井氏は元祖「日本国破産、財政破綻論者」のようですが、私が社会人になって数年した1995年頃から同様なことを言っています。同じネタで良く書けるなと思いますが、本が出るたびに手に取ってしまう癖があります。 彼の本の特徴は、日本国破産がなぜ起こるかというよりも、起きてしまった場合に、どのような大変な生活になるかと言う点に力点を置いています。 最近の本を読んでいると、日本国の破産が起きることはなかなか実現しそうにありませんが、もしも起きてしまった場合には、現実に起きた他国と同様な現象が起きるだろうということはイメージできました。 以下は気になったポイントです。 ・地方も含む一般政府の債務残高は2009年に名目GDPの217%、このまま増えると、5年程度で第二次世界大戦後の英国を抜く(p22) ・都銀各行は国債を長期から短期にどんどん乗り換えていて、いつでも国債から逃げ出せるように準備を進めている(p100) ・国債バブルが弾けるとき、預金者、貯金をしている人、保険をかけている人は財産を大きく減らすことになる(p105) ・円安へのトレンド大転換を起こす最大の要因こそ、原油価格の上昇(p133) ・東日本大震災復興資金の名目で利権を動いているフシがある、その元凶は特別会計(復興特別会計9で、2012年度で3.7兆円以上、5年間で19兆円(p142) ・国交省が公表した、今後50年間に必要なインフラ更新費は約190兆円、更新費は30兆円不足するという(p163) ・ODAの5-10%が便宜を働いた政治家の懐へ入る(p169) ・太陽を研究している科学者たちは、太陽の最近の動きから「2020年前後からミニ氷河期がやってくる」と予測している(p178) ・ハイパーインフレと、大増税、徳政令、あるいは3つすべてが起きていないと国家の借金踏み倒しは成功しない(p183) ・預金封鎖は現在ではやりにくいが、「引き出し制限」ならばやり易いだろう(p186) ・ロシアにおいて、1991年頃からのハイパーインフレは少し慣れてくると対抗策もわかってきたが、1994年のデノミは一番きつい出来事であった、1998年の預金封鎖よりも困ったそうである(p187) ・2種類あるデノミで、猛毒のデノミ(害のないのは呼称変更)は、その国の通貨の価値を大きく減らすもの、1994年のロシアにおけるデノミは、自国通貨ルーブルを一気に「1000分の1」にしたので凄かった(p190) ・ロシアのデノミの混乱のなかで唯一助かったのは、海外にファンドや口座を持っていた人(p191) ・敗戦直後の1946.2.17の徳政令では、新円切替だけではなく、預金封鎖・国債紙切れ化、という信じがたい政策も断行した(p192) ・国債価格急落が2014-15年に始まる、その後に国債日銀引受(無制限買取)、そして数年間は景気回復が訪れる、その後に2018-20年から凄まじい円安とハイパーインすれとなる、この時に取り付け騒ぎが起きるだろう、IMFがやってきて徳政令を出すのは2025年だろう(p201) ・国家破産対策の大前提は、1)円から外貨への転換(米ドル+アルファ)=全財産の80%程度、2)海外ファンド、口座の活用、3)国内に米ドルキャッシュを備蓄(p233) ・大原則の2つは、1)外貨資産をなるべく増やす、2)3回程度に分けて換える、2013年末までに3)外貨分配の比率は気を付ける、4)海外口座は流動資産が3000万円以上のみの人、5)海外ファンド(Pファンド、SKファンド等)も着目(p237) 2012年10月28日作成

Posted byブクログ